忘れ物はないね?日記
2003.3.13
『忘却』とは、忘れ去ることである。
人は『忘れる』という能力がなければ、絶望で生きていけないそうだ。
しかし、私にはそれらの忘れ物が大変愛おしく、また、そういった忘却の
中に存在する、私がかつて此処に存在していた証拠のかけらのようなものが、
どこか遠いところへでも散らばって、ある日ひょっと誰かのしゃっくりを止めたり
犬に遠ぼえをさせたりできないか、などと思うのである。
だから、私はこの日記を書くことにする。
この日記はその日にあった笑えることや、怒れることや、
その日に思い出した面白いことや悲しいことを記すためにある。

6月15日(日
●午後からUさんSさん夫妻が来訪。待ち合わせの時間まで少しあったので、スタバでコーヒーを飲んでいると、隣のテーブルに50歳ぐらいのおばさんと8歳ぐらいの娘と80歳ぐらいのおじいさん、という人たちが座っていて、おじいさんの耳が遠いものだから、おばさんがめちゃくちゃでかい声でしゃべるので参った。またその内容が『あたしが●×さん(おじいさんの名前。二人は夫婦でも親子でもないらしい。)のお世話をしてもいいんだけど、そういうのが福祉の耳に入ると「女がいる」ってんで何かと不潔に思われるでしょう?でもお世話したい気持ちはあるんだよ。だけど、別れた亭主も洗濯しに来い、とかメシ作りに来い、とか言ってくるし、たまんないよ。借金も120万ぐらい残して行っちゃったのに何言ってんだろうねえ?あ、借金があるってのは人に言わないでよー。恥ずかしいんだから!こんど会う時はここ(スタバ)にしよう。ね、いーい?』とかいうようなややディープな話しで、それをまわりじゅうに響きわたる声で延々と話していた。さらけ出しすぎだよう。
●Uさんには近々サーバーの閉鎖に伴いお引越しをするこのHPのリニューアル作業とその整理を全面的にやってもらっている。頼りになるなー。なんてテキパキしてるんでしょう!横で私はぼえ〜と『うん、じゃあ私がまずやるのは....。』『そしたらこれをここへポイっとやるんだ。』『ここまでやったらUさんに連絡すればオッケー?』と、まるで要領を得ない人であった。
●その間に、Sさんがお買い物へ出かけてくれ、ブイヤベースと、トマトとモッツァレラのサラダと、ガーリックトーストを作ってくれた。私もパスタを作り、みんなで大盛り料理をもりもり食べた。Sさんの料理はどれもすごくおいしくて、楽しい夜ごはんでした。
6月14日(土)
●今日は本当にスゴイものを見てしまった。某番組の劇伴レコーディングだったのですが、音楽総指揮の栗原さんは今さらいうことじゃないかもしれないけど、天才でした。栗原さんの音楽も、演奏のミュージシャンの方々も素晴らしく、私はボエ〜と言葉を失って見ていました。このシリーズは
作曲は栗原さんで、私はシリーズの途中から作詞を担当している。ここ数日悩んでいたのはそれで、結局レコーディング当日まで検討し続けて、歌入れまでに間に合うように歌詞を持ってスタジオへ行ったわけだったんですが、音楽のできあがりを聴いたら疲れもふっとんだ、というもんです。よい勉強をさせていただきました。
●その後、ある会合をするはずだったが、今日はとりあえず会合はやめ、UさんSさんと、とある洋書古本屋さんへ下見もかねて行く。すごい品揃えのすごいショップなのですが、あまりの『おしゃれ第一ぶり』と『この本この値段で売るー?』ぶりに少々ひいてしまいました。
大体行く前からこの2点は充分予測していたのですが、やっぱりそうだった。ということが確認できたので、まあよかった。やはり古本は自分の足で探す派。
その後、はらぺこだったのでその近くにあった『麺を削ってお鍋にピョンピョン飛ばすお店』へ。これはおいしかった。エビのマヨネーズ炒めやジャカイモとにんじんの冷菜とか、お店の看板の『削って鍋に飛ばす麺(それは刀削麺という)』もすごくおいしくて、感動した。そこでひょんなことから、『何かを食べる際、どれくらいいろいろなバランスを気にするか』という話題になり、Uさんと私は『食パンをトーストした時は、バターをパンの隅々までまんべんなく塗らないと気が済まない派(〜〜派乱用の兆し...)』であることが判明した。しかし、更にそれを掘り下げてみると、二人ともホットケーキやマフィンなど丸型のものの時は別にすみずみまで塗らないことがわかった。なので、今日の結論は、『食パンのトーストにだけバターをすみずみまで塗りたくなるのはひとえにパンの形が四角いからだ。』ということであった。
長かった一日。みなさまお疲れさまでした。
6月13日(金)
●昨日の作詞の仕事を直しつつ、おととい出した譜面の修正。あうっ!こんなときは辛いインドカリーを食べよう。辛っ。
6月12日(木)
●頭の中で考えながらも手をつけられずにいた作詞の仕事に脳を全部使う。
『できた』『ちがった』『できたか?』『まだちょっとちがう』『できたのだろうか』『いや、もうちょっと』が深夜まで。
6月11日(水)
●ひきつづき忙しいお仕事日。朝早かったのでちょっとお休み。
6月10日(火)
●ためていたことを一気にする。
●きのうからライヴの録音をくり返し聴きかえしていたのだけど、聴けば聴くほど、今回のライヴは、なんだかたくさんのことをもう一度私に思い返させてくれたライヴだったな、と思うのであった。ブラウンノーズというバンドは本当に素晴らしいバンドだし、ゆわかしと口ぶえ軍団は本当にいつも一緒にやってもらいながらぐっとくる。こんなバンドはそうそうない。こういう人たちと一緒に演奏できる私はなんて幸せ者なんだ。などということを思っているうちに目頭が熱くなってきた。
●最近になってようやく人に暴露したのだけど、私は目頭が熱くなると(いわゆる衝動的に涙が出そうになるのをがまんすると)、鼻の奥がツーンとしてアンモニアの匂いがする。それを人に話したところ、鼻の奥がツーンと、というところまでは『ふんふん』と聞いてくれていたほぼ全員に、アンモニアの段階で『それはない。』ときっぱり断言された。
もうすこし細かくいうと、アンモニアの匂うのは『涙をがまんしている時』だけで、実際涙がこぼれてしまうともう匂わない。日常で『泣き出したいのをがまんする』状況というのは、大体、そんな鼻の奥の匂いに気をとられている場合ではない悲しみやその他感情的になっている時なので、そんな時にフッっと『あ、またアンモニアだ...』と思っている自分もなんだかイヤではある。が、そうなのだからしかたがない。みんなに『変、変』と言われたけど、私は泣き出したいのをがまんするといつもアンモニアだ。でもドラマとかで『じわじわー』と涙がこぼれる、という時は匂わない。何か特殊なしくみでもあるのだろうか?
6月9日(月)
●きのうの関島さんとの回文対決はよい勝負でした、と評判でした(負けたけど)。アンケートでも打ち上げ会場でもいろんな人に回文を誉めてもらってうれしかった(負けたけど)。苦し紛れとはいえ、『雰囲気回文』をあみだした甲斐があったというものです(負けたけど)。次回こそがんばろう。そして雰囲気回文の第一人者、といわれるまで登りつめよう。
●打ち上げでひょんなことからダイビング話しになり、意外とダイビング人口が高いのにおどろいた。
ブラウンノーズ2号氏はダイビングというよりシュノーケリングをする、とのことだったが、毛深いので腕に熱帯魚が群がってきて困る、と言っていたのがおかしかった。
6月8日(日)
●『ゆわかしと口ぶえvol.5いってらっしゃい、おかえりなさい篇』も楽しく終了しました。アンコールで西村哲也さん、青山陽一さんが飛び入り演奏もしてくれて、かっこよかった。
観に来てくださったみなさま、天然の確信犯(すばらしかった!)ブラウンノーズ、ますます強力なゆわかしと口ぶえ軍団、そしてお手伝いしてくださるスタッフとライヴハウスの方々、ありがとうございましたああああっ。
今回は私の過去の曲と、それからまだ誰も聴いていない新しい曲の両方を今の私のスタイルで全部やってみよう、と思っていた。私にとって今回のライヴは、ピアノを弾きはじめてから→ザボンドボンでバンドをスタートし→ソロになり→『ドロップ横丁』→『ライラックアパート一○三』→ゆわかしと口ぶえスタートという、自分の歩いてきた道をここへ来て自分でようやくと納得して、そこからまた先へ道がのびていることも見て、その上で自分の現在地は今此処、ということがわかった感じのライヴになった気がする。まあそんな説明は野暮だと思うのでこのくらいにします。
とにかく楽しかった。下手くそだけど、もっとピアノを弾いていたかった。来てくださった人が本当に楽しんでいってくださったのなら、本当に本当にどうもありがとうございました。また次回!
やった曲は以下のとおりです。

1.DINAH
2.パイナップルのてっぺん
3.そしてへそまがりな話しをする
4.三日月の猫
5.棒がいっぽん
6.留守番ライス
7.台なし〜8.マネシタシネマ
9.帰れない自動車(With 中野明美)
10.煙草とキッス(With 中野明美)
11.??????(ブラウンノーズ)

12.ピエロファンタジー(ブラウンノーズ)
13.マスカレード(ブラウンノーズ+加藤千晶)
14.Friend of mine(ブラウンノーズ+加藤千晶)
15.カミナリ食堂(ブラウンノーズ+ゆわかしと口ぶえ軍団ノーエレ部)
16.回文対決
17.LUMP
18.誰そ彼のうた
19.だるまさんがころんだ
20.南雲通り交差点
21.湯気と雨の日
22.あたらしい眼鏡
23.ゆわかしと口ぶえのテーマ
24.らくがき線路(ブラウンノーズ+ゆわかしと口ぶえ軍団ノーエレ部)
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よわいウルトラマン
牛の群れになって走る (飛び入りゲスト★西村哲也+青山陽一)

6月7日(土)
●今回のスタジオは上野にある。
駅を降りててくてくと歩いていくのだけど、途中に蕎麦屋さんのような店があって、まるで蕎麦屋さんだと疑わずに近付いていったら、まるで蕎麦屋の
メニューのショーケースに蛇がにょろ〜、にょろ〜、にょろろ〜、と何匹もいた。ひゃーーっ!と驚いて、まるで蕎麦屋ののれんを見るとまるで蕎麦屋な字体で『上野の蛇屋』と書いてあり、二度驚いた。飼うほうの蛇を売っているペットショップのようなものではなく、ハッキリと『食べたり、飲んだりする』ほうの蛇屋。のれんの脇に『滋養強壮』とか書いてある。へえ〜〜〜っ、そういう店があるんだねえ。需要があるんだねえ。出前とかしそうな店がまえなのねえ。
その道をはさんだ向かいにほんものの蕎麦屋がまるでおなじ佇まいでのれんを出しているのもまぎらわしい。
●ごはんを食べに入った店のとなりの席にすわっていたベロベロにできあがった女の人が『あ、結構ですう。けっこうけだらけ毛がボーボー』と言っていて、一緒にいたもう一人の女の人が『えっ?毛がボーボー?』と真面目に聞き返していたのが印象的だった。けっこうけだらけ、とくれば『猫灰だらけ』だと思っていたが、毛がボーボー?脚韻を踏まず、あえて頭に韻を踏む新しい説とみた。
そんなこんなのライヴ前日。明日は晴れるそうです。みなさん夏の前の日曜日、遊びに来てください。
6月6日(金)
●そして今日もリハであった。
気がついてみればもう6月も6日をすぎて、初夏の匂い真只中。もうじき雨の季節、そして夏の頃がやってくる。Romちゃんちからもらったメダカも2匹(ああ、16匹ぐらいいたのにどこへ行っちゃったの?)が元気に冬を越し、睡蓮鉢の中で春から夏に向かおうとしている。
季節の早さ、時間の早さにはいつも驚くばかりだけど、そういう寒さ暑さをくぐり抜けてなんとか歩いている人々や人々以外の動物や、草花やその他いろいろのモノモノたちがたまらなくいとおしく、せつなくなる昨今です。近くや遠くやもっと遠くのみなさん、どうか元気にしていましょう。
また手紙書きます。電車に乗って会いにも出かけます。それもこれもできない時は望遠鏡で、でかいどこかの星のほんのちょっと手前に見える屋根屋根を覗きますから、その上でどうか手を振ってください。私も此処で大きく手を振りますから。
6月5日(木)
●リハであった。いつもながら、ゆわかしと口ぶえ軍団は素晴らしい。今回はノーエレクトリック部ですが、シンプルだけれども、これまた力強い。気持ちでしか表せない曲の感情(っていうか抑揚とかイメージ)を私の言葉足らずの表現で汲み取って、直に曲に反映してくれる頼もしい軍団の方々である。曲もこの編成に似合ういろいろを新旧とりまぜた中からチョイスしているし、「アコースティック編成+ブラウンノーズ」ならではの新しい曲も作ったりした。インストルメンタルも新曲や一度も東京でやったことのない曲などたくさんまぜまぜにやりますから、みなさんどうか遅刻しないでおいでください。遅刻すると損しちゃうと思いますよ。絶対楽しいライヴになると思いますから、みなさんぜひ来てね。
6月4日(水)
●やりたいことを後から後からボロボロと思い付くために、他のミュージシャンの方々が迷惑をこうむる、という図式...。うぬ〜。しかし、今日も今日とて譜面を書いてFAXしたり。
6月3日(火)
●眠ってしまわないうちに日記を書こうっと。今日はリハだったけど、一人リハだった。6時間ぐらいやった。一人だと休憩なしで突っ走ってしまいがち→手が痛くなり→翌日ピアノ弾くのに辛い→本番前に燃え尽き、という道を歩いてしまいそうなのだけど、楽しかった。ジムとかにいって運動してスッキリするのに似てるなー。
そして今日もまたプチ偶然があった。リハスタに向かう時、最寄りの駅で一緒に電車を降りたビーサン履きの(たぶん)アメリカ人のおにいさんがいた。で、6時間半後、帰る道で再び駅に向かっていると、目の前にその人が駅に向かって歩いていて、あれっ?と思って抜いたけど結局一緒になり、また同じ電車に乗った。私はリハの後すぐに電車に乗らないでコーヒー飲んだりしていたので、すぐ帰っていたら会わなかったかと思うと不思議な気分。お互い何も言わなかったけど、あっちも気が付いたようだ。しかし午後の6時間て結構中途半端な時間だけど、何してたの?バイト?
●スタジオが地下にあるので電話が通じないためか、堰を切ったようにいろんな人から電話がかかってきて、その中のいくつかはそれでも電車の中で用件がよくわからず、明日に持ち越し。私に電話をくださる方、申し訳ありませんが留守電に入れてくださーい。
6月2日(月)
●まとめて物を発送しにいったり、ピアノの練習をしたり、まだ新曲を作っていたり、落ち着かない一日。
●Willie "the lion" SmithのMusic on my mindを聴いていろいろ思って涙が出る。
●気を取り直して興味のあったマクドナルドの『おとうふサンド』を食べてみた(すごい気の取り直し方)。当たり前だけど豆腐の味がちゃんとして、かと言ってパンと一緒に食べてる不思議さも別になく、おいしかった。
●今度のライヴは私にとって昔と今がひっついたちょっと特別な感覚のライヴになるかな。ずっと歩いてきて、今も歩いているあちらこちらに落っことしたり、隠したり、いつか拾う時があると思って置いておいたりしてきたカケラをちょっと集めてみる感じ。
6月1日(日)
●激しく回転スピードをあげて諸々の作業。こういう時って自然と食べる速度も早くなっちゃって、ダダダーって食べ過ぎてお腹が痛くなった。お腹が痛いよう。
5月31日(土)
●知人のウェディングパーティーに何か気のきいたものを贈りたいなあ、と思うものの、結局思い付かず、かわいいお花を贈ることにした。
そこで近くのお花屋さんの中で一番よさそうかなー?という感じのお店(ふつうの花屋)に行ったのだけど、予算と作ってほしいブーケのイメージを伝えている最中でなぜか突然お店の人の機嫌が悪くなってしまって、お店を追い出された。
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どうもブーケに使ってほしいお花をいろいろあれこれ言ったのが気に入らなかったようだ。もちろん相手はフラワーアレンジのプロだと思って話していたのだけど、一応個人的な花の好き、嫌いもあるし、わたしが贈る人に喜んでもらえるといいと思って思い描くブーケのイメージや好みの色のイメージもあるわけで、ただ予算と『洋風か和風か』を聞かれたただけであとはおまかせ、というのではちょっと納得いかない。『いつもよくやってくれてた会社の女子社員の送別会で贈りたいんだけど全然花のことわっかんないもんねー。なんか良い感じで作ってよー』っていう課長とかじゃないんだからさ。この花とこの花と組み合わせたらかわいいだろうなあ、とかそういう要望って普通あるよね?それを伝えて『それでかわいいブーケにしてください。』というつもりだったんだけど、どうもそれがよくなかったらしい。それってどうよー?
そのお店の人は
『私は私流のブーケは作れますが、そんなに要望を言われてもできませんからよそへ行ってください。』と突然キレたようになってしまった。
あまりに突然のことで、このおばはんケンカ売ってんのかコノヤロウ、と思ったけど、アホらしかったので『じゃあ、おまかせしますから、大体どんな感じのお花でどんな色で作ってくださるのか教えてくれませんか?(あんたのセンスが知りたいんだよ)』というと、
『だからそのへん(指さしてるけど、すごいあいまい)のを使って....そんなの作ってみなければわかりません。予算もありますし。』なんて言う。そこまで来ると面白かったので更に『じゃあ、予算は超えてもまったく構いませんから、どんなかわいいのを作ってくださいますか?(色とかさ、メインの花はどれがいいかぐらいは言ってみろよ)』と言ってみたんだけど、『私は私流のものは作れますが、お客さまが気に入るかどうかわかりませんから。』の一点張りで、結局さよならしてきた。
なので結局別のお花屋さんへ行ったんだけど、ひょっとしてそういう希望を言ったりする(今まではそうしてきたけど)のは本当は花屋さんに対して失礼なことなのかしら?と妙に希望を言うのに躊躇してしまって、なんでそんなに下手に出てるん、私?という感じでもじもじしていたら、『えっと、入れるお花はどんなのがいいでしょうか?メインはこの白いバラなんかはどうでしょう?まわりは何色がいいですかね?この枝とか使うと和風な感じもして素敵かも。この色合いだとどうですか。何か他にプラスしたいお花があればおっしゃってください。じゃあ、それで少し小さめで和風な感じですね、かわいく作っておきます。』って、ちゃんと好みのイメージを確認しながら花を選ばせてくれて、すごく感じのよい対応だった。
っていうか、今まであんな私流の花屋さんに会ったことがなかったからびっくりした。あそこまで言うならすごく作ってもらいたかったなあ、『私流』のを。でももう二度と行かん。世の中いろいろです。
5月29日(木)
●少し手直しなどをして、夕方バイク便の人に持っていってもらう。その後新たに曲書き、とアレンジ。昨日一日ウーリッツァーを弾かなかったので下手くそになっている。
5月28日(水)
●熊谷方面にて朝早くから仕事。
別の仕事の修正などやらなくてはいけないことがあったが、前の晩に3時間ぐらいしか寝ていなかったので、ぐったりつかれて、帰ってきて何もせず眠ってしまった。
5月27日(火)
●リハで使っていたスタジオが、いままであったオンボロのアップライトのピアノを捨ててしまったので、そのスタジオから生ピアノがなくなってしまった。とはいえ、いろいろに都合がよいので、今回もそのスタジオをとっていたが、やはりどう考えても本番ピアノを弾くのにリハがエレピでは都合が悪い。そこで、生ピアノがあって、駐車場があって場所的に便利で...と条件のそろったスタジオが他にないかあちこちさがした。結果、とっても好条件、というわけではないが、なんとかここならいいのでは、と思える所が見つかり、電話では部屋の広さもピアノの様子もわからないので下見に行ってきた。
少し手狭ではあるが、ピアノも調律したばかりだったしスタジオの人がとても親切だったので、何日かはそこを借りることにした。そのスタジオの前に候補にあげて電話をしたスタジオは、もうスタジオの様子を聞いた段階で無理だと判断できたので、断ろうとしたら、スタジオの人が「商人根性丸出し!」という感じのおっさんで、どうにかこうにか借りさせようと電話を切らせてくれない。
『隣のスタジオにはピアノがないけど、そこじゃだめなんだよね?』というから、『ピアノのあるスタジオを探しているんです。』というと『ああ、うちもピアノがあるのが売りなんだよね〜。』と言いながら『でもピアノのある部屋にはミキサーとかアンプとかはないんだよね。でも、隣の部屋にはあるから何人かは隣の部屋でヘッドフォンしてやったらダメ?』などと言う
。録音ブースじゃないんだから(笑)。私が『いえ、全員一緒に合わせられないと意味がないんで.......』と断ると、『じゃあその件はなんとか一緒にできるように考えます。あとは部屋の広さなんですが、今までピアノとフルートぐらいでしかその部屋ではやったことないから、マリンバやパーカッションも入りきるかどうかわかんないんだよね。だから、ドアを開けっ放しにしてマリンバとパーカッションはロビーまで出てやってもらったらいいかな。』などと言い出す。え?ロビーですか?と絶句していると、更に『で、途中4時からひとり子供のピアノレッスンがあって、本当はそれはピアノのある部屋でするんですよ。』と言うので、もうそれじゃロビーで演奏とかそういう問題以前にスタジオの空き時間の問題として無理じゃん、と思っていると、『でも、その日だけは子供は隣のピアノのない部屋でもレッスンさせられますから。』って!
そりゃどういうことよ?ピアノレッスンなのに。ピアノが売りなのに。てな感じで、終始場当たりのとっても笑えるおっさんでした。もちろん断った。
5月26日(月)
●資料用のCDを焼いたり、譜面を書いたり、コピーを取に行ったり、郵便局へ行ったり、あちこちバタバタ。
スーパーでヨーグルト売りのおばさんにつかまっていろいろ食べさせられた。でもおいしかったので買った。
先日家に来てくれたSさんにいただいた『こんにゃく豆腐』という不思議な食べ物もおいしかった。こんにゃくか豆腐かというとこんにゃくだ。こんにゃくのふわふわのやつ。口に入れるとなぜかわらっちゃう感じ。
5月25日(日)
●ああ。今日は栗コーダーのライヴだなあ。今頃みんな楽しい最中かなあ。などと思いを馳せながら家でCM用のデモを録音。歌とかセリフとか。ああでもない、こうでもない、とかやってみながら考える。
その後譜面書き。
●ちょっと集中して作業をすると途端にお腹が減ったり眠くなったりして、エネルギー値がギューーーンと下がっているのがすぐわかる。わかりやすい身体だった。
5月24日(土)
●〆切りなんだけど、はかどらず。とにかく短いフレーズを作りまくって、それでもパッとしないので、ノートを持って公園へ出かける。スズメが砂あびをしたり、カモが池であばれまわったりしていて、カメラを持ってくればよかったと思う。小学校の2年生ぐらいの子の告白現場に遭遇してしまった。『○△が★×のこと好きだって。コレ、絶対言っちゃダメだよ!』って。その後、好きだと言った女の子がその好きな男の子にもじもじしながら何かを耳うちしたりしていたが、どんなに好きでも名前は「苗字の呼び捨て」なところがよかった。』
●きのうあんまりUさんにいろいろ教えてもらったせいか、今朝の夢にUさんが出て来て『このレモンジュース、今まで飲んだ事ない味だから飲んでみるとよい』と言うので飲んでみたら、すっぱいようなしょっぱいようなシュワっぽい味、というよりも口の中がキラキラする感じになって、すごく味わったことのない味だった。という体験をした。
●どうも曜日の感覚がめちゃくちゃで、今日は土曜日なのに日曜日だとばっかり思っていた。きのうは金曜日だったね。
5月23日(金)
●この2〜3日ずっと曲のアレンジをし直したり、譜面を書いたりしているので、特定の日付けでは何していたか思い出せなーい。思い、出せ、なーーー....い。思い出そうとすると、む〜〜う、む〜〜〜う、変身しちゃうよう。
●仲良しのUさん夫妻が来てくれる。UさんにHPに引越しにともなうさまざまな相談やお世話や尻拭いなどをしてもらうことになったのだ。もう鬼に金棒だ。なので、今日は豪勢に日本で今一番おいしいだろうと思われるとんかつを食べにいった。Sさんが食べた『ネギ塩ロース』というのにワッサリとのっかっていたネギが異常においしかった。ピンピンのシャックシャクの全然臭くないめちゃくちゃおいしいネギでびっくりした。
●その後、お腹いっぱいになり、植え込みの向こう側から上半身だけ見える状態になって『動く歩道に見えるか』など、まるでくだらないパントマイム(っていうか?)遊びなどをしたりしながら帰宅。家に帰ってHP制作におけるいろいろをじきじきにいろいろ教わるが、今まで自分があまりにわかってないままやっていたので、そのまちがいに気づいたところで修正の大変さを思うだけで気が遠くなりそうだった。そして制作ツールの中の固有名詞(例えばインスペクタ、とかヘッダとかいうやつ)はたいていわかっていたが、一個だけどうしても『スノス』というのが何のことだかさっぱりわからないでいた。『スノス』という欄があってそこにバグを示す虫マークが出たり、リンクがうまくいっているかどうかを示すチェックマークが入ったりするのだ。スノス?マニュアルのインデックスで調べても載っていないので、結局わからないままにしていたが、今日それが『ステータス』という文字がウインドゥの都合で縮んで表示されていただけだったことがわかった。タの後ろの払いの部分だけが見えていてスノスと見えていただけだった。2年もの間それに気がつかなかった自分にショックだった。
●加藤千晶さんという同姓同名の人からメールが来た。加藤千晶さんからメールをもらうのはこれが3度目だけど、なんかやっぱりうれしい感じがする。まだお返事を書いていませんが、これからも遊びに来て下さい。
5月22日(木)
●5月16日付の関島さんの日記を読んで愕然とする。これはタダゴトではない。『ステージで回文を読むのはもうやめよう』?
それはいったいどうしたことでしょうか。それはまさに我が『ゆわかしと口ぶえ』のメインイベントでもある(?)『関島さんと回文対決』のコーナーの継続が危ぶまれる、とっても不隠な発言である。毎回ゆわかし当日のリハ後、喫茶店などでコーヒーなんかを飲みながら俳句回文など軽く2〜3編
作ってしまいながら『あんまりネタ数もないし』?
えてしてこういう人に限ってサラッととんでもないことを言い出すものです。匠の域に達する人というのはこういうものなのでしょうか。毎回ライヴの度に何ヶ月も前からちょいちょいとストックした短い言葉をつなぎ合わせてやっとの思いで回文をこしらえている私のことなど関島さんはもうどうでもいいのでしょうか。
................いや、関島さんは決してそんな薄情な人ではないはずです。それはきっとこういうことでしょう。『(ゆわかしと口ぶえ以外の)ステージで回文を読むのはもうやめよう』これだ。こう思いたい。私があまりにも対戦相手として不足なので辞めたい、と言われるのならば仕方が無い。でも、私は関島さんに勝手にやめられてはとても困るのです。私の回文の師として当分は胸を貸していただきたいのです。どうか関島さん、お願いします。微妙に遠いところからのお願いですが、きいていただけませんでしょうか。
●ローソンにコピーしに行ってまた原稿を忘れて来た。今日はなんとゆわくちチラシフルカラーバージョンだ。明日取りに行くのもはずかしいのでいっそこのままにしようか、とも思っている。次にコピーしに行った誰かがたまたま興味を持ってくれて、ライヴは無理だとしてもHPぐらいはのぞいてくれないかなー(かすかな期待。草の根運動の雰囲気)、とか。それともレジに届けられて、たまたまここの奥さんが興味を持ったりしてHPをのぞいたりしてくれて、『アラ、この人いないいないばあっ!とかもチョロっとなんかやってるみたい。』、とか(意味なし)。何を隠そうここの孫息子(推定2歳)はいないいないばあっ!の熱烈なウォッチャーらしいのだ。たまたま4時近くにこのお店に行くと、必ず奥で『○△ちゃーん!早くヤクルト持ってこないといないいないばあはじまるよーーっ!』と声がする。たまにお店に出て遊んでいる時もすごい勢いでひっこんでいく。どうも毎日ヤクルトを飲みながらあの番組を観る、というのが日課らしい。ま、それはおいといて。取りに行きますかね。やっぱり。
5月21日(水)
●曲を作ってひがな一日。頭の中で短い曲が連なってる。切れ目がないが、一曲にはできない。どうしたものか。
メドレースペシャルか?
●先日レコーディングした某番組の曲、というのの詳細がわかってきたのでもう隠しておくこともないから書いてみるが、『いないいないばあっ!』の中で放送される絵描き歌なのだった。
番組の中に出てくる『ワンワン』と『うーたん』という二つのキャラクターを誰でも簡単に絵に描けるように歌にする、というもので、♪まーるかいてチョン、まーるかいてチョン♪ぐらいわかりやすく、でもその簡単なパーツで誰が描いてもちゃんとわんわんとうーたんの絵が出来ていかなければいけない。みるみる部屋じゅうがワンワンとうーたんを描きなぐった紙でいっぱいになり、お風呂の鏡にまで描く始末。そうやって苦労してかきあげた歌詞と曲は、プロのミュージシャンの方々のスルドく味わい深い演奏によって、とっても力の抜けたかわいい絵描き歌になった。
6月30日あたりから放送だす。一度は見て、うーたんとワンワンを描いてみてね。
●そして新たにアコーディオン一台で演奏、というCM曲を考え中。実は私は中国のメーカーの『Parrot』というオウムマークのついたでかいアコーディオンを持っている。アコーディオンと言えばイタリアの何百万もするいいのをアコガレのまなざしで見つめたこともあったが、私のはたった3万円、しかもかれこれ十数年前に古道具屋さんで買ったものだ。中国製、といっても一応はちゃんとしたアコーディオンメーカーのもののようで、左手のコードボタンはザラッとフルについている。が、問題はあまりにも重いのであった。その重さと大きさのため、結局たいして使いもしないで放ってあったのだ。厳密にいうと、大きさ重さというよりは、空気を出し入れする蛇腹のベルトが一番きついところにしても手首がアコーディオン本体に密着できないので、蛇腹をひっぱったり戻したりするのがめちゃくちゃやりにくく、手が腱鞘炎みたいになるので使用を断念した、といったほうがいいか。
それをひっぱり出してブブー、ブブー、と弾いてみる。なんかベルトが虫喰ってるしー、蛇腹から出てくる空気もくさいしー。でも音が異常にでかい。それは誉めてやる。けど、あー、やっぱだめかもなー、なんて思いながらも本番でこれを使うか、やめるか、今なお迷っている私であった。
5月20日(火)
●次回のライヴの準備。以前のゆわかしシリーズを録音したのを聴き直したりする。自分にたいするダメ出しはちょっとおいといて、すごくぐっとくる。自分のライヴに対していうのもはばかられるが、それぞれのサポートメンバーの面々が演奏するそれぞれのプレイとそのアンサンブルがめちゃくちゃいい。こうして見ると、私はバンドの時にはバンドの、ソロになってからはソロの、それぞれすごくベストな形で活動ができているから、本当にまわりの人々に恵まれているなあ、としみじみ思う。みなさんどうもありがとうございます。心から。
●元ザボンドボンのベースのKやんと話している中で、私が『旅行に行くと仕事が急にくるのは不思議だ。』と言ったことから『移動』についての話になった。
Kやんが以前仕入れた何かの知識によると、私達が普段生き、存在している所は、同時に無数に存在する『パラレルワールド』でできていて、普段私たちはそのワールド(場)からワールド(場)へ自分で「場」を選択して生きている。つまり、『移動』というのは『同時に存在する無限のパラレルワールドを次々と選択していっている』ということらしい。
で、旅行とか引越とかそういう類いの行動は、普段よりもより早いスピードでパラレルワールドを選択する、いってみれば「高速パラレルワールドサーフィン」のようなもので、その選択したワールド(場)に対して更に存在するパラレルワールドで起きるべき事が起きたりもするから、「何かが立続けに起きる」現象が生まれるらしい、という。
それを私に置き換えてみると、今まで仕事のないワールド(例えばこれをAワールドと考える)にいた人が急に早いスピードでいくつものワールド(例えばBワールド、Cワールド、Dワールドなど)を選択しつづけて、また戻ってきた(これを旅行に行って帰ってきた移動と考える)。と、途端に仕事が来た。旅から帰った後のワールドは、見かけ上旅に出る前のAワールドと同じ場所だが、すでに軸のちがう別のワールドで、もうそこは移動によって選択したワールドの軸になっている。つまりこれははじめのAワールドにずっととどまっていたのでは接点がないはずのワールド。高速の移動によって「仕事がくるはずのワールド」を選択したために急に仕事が来るということらしい。
なるほど、この説が正しいとか正しくないとかはさておき、なんかわかりやすい。逆にすでに仕事があってあって困っているような人が高速移動すると、仕事が来なくなるかもしれない。が、また別のワールドに移動をすると....というように、私たちは果てしなく存在するパラレルワールドを果てしなく選択し続けていくだけのことなんだー、ってことだ。
そう考えると、例えばこの先予期せぬ出来事に遭遇した時、ただおろおろと『運命に流されて....』とか『運命のイタズラに翻弄されて...』みたいな感じで泣くよりも、少しだけ自分を冷静に持てるかもしれない。まあ私の理解力ではここぐらいまでなんだけど、この考えであと数年はいけるかな?
5月19日(月)
●御茶ノ水の洋書フェアでムーミン絵本の復刻とフンデルトワッサーのポスターブックを購入。ムーミンはただの絵本じゃなくて、ところどころ切り取られていたり穴があいていたりする「デザインされた絵本」だけど、それがまた素晴らしい。お父さんとこどもが「おさるのジョージあるかな?あるかなあ?」と大きな声で話ながらやってきたので、迷ったけど「あそこらへんのワゴンでおさるのジョージ見ましたよ」と教えてあげたらよろこんでいた。
5月18日(日)
●ザボンドボンでベースを弾いていた古い友達が所用で上京したので、御茶ノ水でお茶(←あっ)。彼は最近コーヒーの勉強を、彼の奥さんはパティシエの勉強をしていて、二人でコーヒーとお菓子の店を開く準備をしている。二人でしょっちゅう、ほぼ日本中のケーキ屋さんやチョコレートブティックやパティスリーを保冷バッグ持参でハシゴして、ありとあらゆるお菓子を食べている。奥さんはもう充分スゴ腕のパティシエだが、つい最近パリに勉強にまで行った。
そんな彼とかなり久しぶりに会うので、当時一緒にやっていたインストバンド「ザボンドボン」の少ないライヴ記録をCDに焼いて持って行った。自分で言うのもなんだけど、私は今でもザボンドボンが大好きだ。うまいとか下手だとか、有名とか有名じゃないとか、計画とか作戦とかそういうことにはまるで関係ないところで活動していたから、ただ「これっていいね」とか「これおもしろい」とかそういうことにだけ集中していた。ルーツもなくてみんな音楽が好き、ということしか共通点はなく、好きなものも嫌いなものも全員バラバラだった。でも始終一緒で、バンドの練習と生活が密着していて境目がなかったために、息の合いかたにはすごいものがあった。さらに偶然にもお互いの得手不得手のバランスが絶妙だった。持ちつ持たれつ具合がたまたますごくうまくいっていたバンドだったのだ。リズムがよれるとみんなでよれる。ぐちゃぐちゃになるとみんなでぐちゃぐちゃになるが直すのが得意な人が直すとみんなで直る。正確に連打しても誰かがどうしてもハネてしまっていたら、みんながハネてしまう。そしてほぼ全員が地味で誰も浪々と歌い上げるひとはなく、ささいなおかしいところをおかしいままにしておく楽しさをみんなが理解していた。侘寂というかヒキの美学というか、そういうことをみんながわかっていたが、みんなが不器用だった。
とにかくあのバンドをあの当時やっていたことを私はすごく誇りに思っているよ、というような照れくさい話をしながらコーヒーを飲んだ。なつかしむとかそういうんじゃなくて、素直に今もザボンドボンが好きだ、ということだね。
5月17日(土)
●DMを作ったり、CDを焼いたり譜面をコピーしに行ったり。
5月16日(金)
●曲作りで一歩も外に出ず。
○HPの引越にともなって、いろいろと新しい計画が進行中。合い言葉はドーナッツ、オーケー?
しかし、HPの管理をもう一度見直しするのがものすごく大変そうだ。なぜなら、私の管理方法がぐちゃぐちゃだから。
Webを制作する、ということをよく理解しないままとりあえず自分で作り始めたので、なぜその行為をするか本当の意味がわからないでやってることも多い。それから、途中で軌道修正しようと思ったら何度も『警告の虫マーク(私の使っているソフト特有)』が出て恐いので、結局そのまま直さずに続けて今日に至っていることなどもあり、これを整理するのはかなり勇気がいりそうだ。
私はどちらかというと『捨てる技術』のない人間で、せめて項目ごとにわけよう、と思っても『要る』と『要らないが捨てるのもなんだかな〜』の二つの箱の中身がどんどんぐちゃぐちゃになっていくだけ、という感じである。CDやMDやDATなんかも自分で見出しを書かないで『とりあえずココに置いとこう』とかやっちゃうから、机の『置いた場所』でモノを分類している傾向にある(神経衰弱か!)。では神経衰弱が得意かというと全然そうでもない。なので最近は、何かモノを得たら、その場でそれが自分にとって要るものか要らないものかをできるだけ即時に判断することにしている。その場の判断を逃すと、家に持って帰って、結局『要らないもの』なのに『要らないけど捨てるのもなんだかな〜』というものになって、ずるずると持て余すという結果になりかねないからだ。なのでそれを得たその場で完全にいらないモノだと判断できるものはその場で処理する。欲しいひとにあげるとか、捨てるとか、いらないことを伝えるとか。
それでも『捨てるきっかけを失ったシリーズ』のものがじわじわとたまっていく。うーん。
5月15日(木)
●一日中ウーリッツァー弾く。曲のネタまとめなど。
○最近になって、突然閉店してしまって心配していた近所のお寿司屋さんのおじさんから連絡があり、両国のほうで別のお寿司屋さんをまかされてやっているとのことだった。『やめる』といった類いの話はなにも聞かないまま、ある日行ったら貼り紙がしてあって閉店を知った、という状態だったので、もしかしておじさんが倒れたか何かじゃなかろうか、とずいぶん心配していた。だからともかく元気で別の職場で腕を振るっているんならよかったよかった、と一安心した。
5月14日(水)
●朝から仕事で遠出した帰り、電車の中に酔っ払いのおじさんがいて、車内の子供という子供にかたっぱしから声をかけはじめた。やばいかなーと思ったが、よく聞いていると『おじょ〜うちゃんっ、もう眠っちゃったの?』『ひゃ〜かーわいい寝顔だねえ〜』などとねこ撫で声で話し掛けたりして、全然恐くない。そのうちそれがだんだん独り言になってきて、『おれも童心にかえりたいのよ〜。』とたそがれはじめたと思ったら、『おれだってさんざん苦労したのよ。駆けずり回って東か西か〜♪、だよ、やれるもんならやってみなってんだ。』とか『顔も悪いが口も悪い。でもそれがオヤジの背中ってもんよ。』などと芝居がかったセリフがどんどん飛び出してきた。更に突然『あーかーいゆうひが〜♪』と歌い出しては『そうよ、一夫さんだよ。』『弟思いでなあ〜。』などと言う始末。車掌さんにも『いやあ、どうもありがとう。ありがとう。』と握手。結局、酔っ払ってはいるが誰にも危害を加えていないので、そのまま乗客全員で見守り続けた。けど、私が降りる直前にそのおっさんが言った『新聞か、テレビか、ラジオか?ちがうよ人間だよ。』が印象的だった。おっさんの人生はどんなだったの?これからどう行くの?ってちょっと思った。
5月13日(火)
●チラシ原稿をやっと印刷屋さんへ持っていく。もちろん『のぞみ(大至急の日程のほう)』でやってもらうように注文する。ひゃーん。もうすぐお手元に行きますからー。6月8日みなさん空けておいてねー。ライヴ来てねー。それから、もうすぐこのHPのお引越があります。
5月12日(月)
●NHK教育の『いないいないばあっ』で登場する新しい曲のレコーディング。
今回は曲はともかく詞が大変だった(なぜ大変だったか放送を見てもらえばわかると思います)が、レコーディング作業はとても楽しかった。今日は私はピアノとかは弾かないで、かわりにこの間ひょっとこの時に購入したFLEX A TONE
とホイッスルを録る。フレクサトーンて難しいのだ。どういう楽器かというと、ゲゲゲの鬼太郎とかに出てくる『ホェホェホェホェホェ』っていうやつ。うーむ、また汗びっしょり。
たまたま今回のミュージシャンは初めて一緒に仕事をさせていただく方ばかりでちょっと緊張したけど、バッチリいいのができたと思う。歌も今回は最終的に声優さんのキャラを踏まえてかなり『あて書き』した状態になったので、実際に歌ってもらったらすごいイメージにぴったりになって面白かった。放映は6月下旬らしいです。詳細はまた。
5月11日(日)
●ちょっと出遅れたんだけど、6月のライヴのチラシの原画を描く。今までとちょっと違うね。
●札幌のイラストレーター早川司寿乃と長電話。最近、梨木香歩さんという作家の『マジョモリ』というお話にしずちゃんが絵をつけた絵本が出て、それを送ってくれた。『マジョモリ』というカタカナのタイトルの印象からものすごいファンタジーかと思ったら、まあファンタジーはファンタジーなんだけど、全然イッちゃってない、割と『こちらの世界の日常のちょっと変わったこと』みたいな感じのお話で親しみが持てた。一番最初のページと一番最後のページの言葉がなにも書かれてないページの絵が特に好きだ。 
5月9日(金)
●曲の修正とレコーディングのためのパート譜書き。
5月8日(木
●ひょっとこのことをきのう日記に書いた直後に『ひょっとこってたしか火を吹く男の人』のことだったっけ。と思い出して、せっかくネットで何も調べないで日記を書いたのにぼんやりと思い出した自分にちょっとがっかり。こうなるともう正しい知識が必要、と思っていたらちょうどよく正しい知識を掲示板に書き込んでくださった人などもいて、結局ひょっとこは人でした。シュン。
5月7日(水
●デモにどうしても入れたくなって、浅草のパーカッションセンターへ楽器を買いにいく。
名前のわからないパーカッションは説明する時が大事。上手に音色を口マネできると即座に店員さんはわかってくれるが、どうも要領を得ない(私の口マネも店員さんの理解力も)場合、何度もやってるうちにおかしくなってくる。
●浅草の小料理屋のウィンドウにおかめやひょっとこなどのお面が飾られていた。「ひょっとこ」というのはつくづくおかしな顔で、あの口はどう見てもヒトではないようだ。今までただ『口をとがらせている人』だと思って気にとめていなかったが、あの口は変だ。ヒトの口ではない。そもそも「ひょっとこ」って何だっけ?と思ってまわりの人に聞いてみると、
1.『天狗とか河童とかそういう種類のものではないのか?という意見が出た。ひょっとこは妖怪の一味?では何をする生き物なのかと考えてみると、『どじょうすくいをする』というのしか出て来ず、もしそれがヒトでない(天狗や河童の仲間)とすれば『どじょうすくいを専門にする妖怪』ということになる。その後2.『ひょっとしたらやっぱり「ただのどじょうすくいをするヒト」なんだけど、どじょうすくいなんかをすると、ひとりでに口がああいう風になりやすいってことで、ああいう誇張した口にしてみたのかも』という意見も出た。そういわれるとなるほどそれも納得がいく。
その後、購入したパーカッションを正しく鳴らすのが意外に難しく、何度もやっているうちに私の口も知らず知らずのうちに「ひょっとこ」になっていたことから、なんとなく
2の意見が正しいように思えてきた。つまり『ものごとに集中すればするほどひょっとこ度は高くなる』ということだ。しかし『無心に掃除機をかけたりする集中時』には口は「ひょっとこ」にはならず、むしろ「よだれが垂れそうな」方向へ行ってしまう。だから『集中』といっても「ひょっとこ度の高くなる集中」は「どじょうすくい」や「楽器のうまい奏法」など『何かに対して技術を要する集中(無心ではダメ)』なのだと思う。そういう集中時、人はひょっとこ度が高くなる。だから『「ひょっとこ」はやっぱりヒトだ』という結論に至ったのですが、どうでしょうか。
5月6日(火
●この連休は家にこもってひたすら仕事。歌詞は歌詞、曲は曲、というものではなくて、歌詞と曲がかなり連動してる歌だから難しい。歌詞を変えると曲がもうしっくりこない。
●いろんな人が自分の本を送ってくれたり、今出てる雑誌にのっているから読んでね、と知らせてくれたりCDを貸してくれたりしてるのが、まだ読んだり見たり聴いたりできないままになっている。なぜかというと曲を作っている時、または詞を作っている時は極力他の情報を入れない何日間を過ごすからなのだー。テレビもできるだけ見ない。私の頭に入って来てほしい情報は普通の町の様子や、人間や動物の様子、景色、天気など、つまり暮らしの中でたまたま今起きている出来事。
5月3日(土
●朝方帰宅して、起きたの2時。いかーん。と思うがエンジンまったくかからず。今日からはとりあえず追加の曲書き。いや、歌詞先行で。いやまずコーヒー先行で。
5月2日(金
●打ち合わせ。結局きのうドタンバで作った最後の一曲が採用。そういうもんやね。ついでにもう一曲追加。
●その後某ミュージシャンの面々と飲み会。前々からすごく行きたかった魚介のすっごいおいしい「一見さんお断り」のお店へ連れていってもらう。たらば蟹がガンガン出て来たりデカいホタテが来たりお刺身ももりもり来たりしてすごかった。アスパラや「こごみ」とかいう名前の山菜(ぜんまいにそっくり)もむちゃくちゃおいしかった。そこで記憶スケッチ大会をやった。これってたまにやったりするとかなり盛り上がって大好きなんだけど、単に普段見なれているはずのものや、よく知ってるはずなのに意外と記憶があいまい、という感じのものをお題にして、記憶のみに基づいて絵にするというやつ。今回はかなり本格的にいくつもやって、皆すごかった。どこがとんがってるのかわかんない『ミッキーマウス』とか何がどこから生えてるのかすごくあいまいな『スフィンクス』とか、『お雛様とお内裏様』に至ってはお雛様がかすりの着物を着たただの町娘みたいだったり髪型が謎だったり、動物も『サイ』とかになると、もう何が何本どこに生えてるのかすごくあいまいだけど、とにかくツノ状のものがいくつか生えている動物、みたいなことになっちゃってておかしかった。ほとんどの男の人が『ウルトラマン』をほぼ完璧に描けたのに対して女の人の『ウルトラマン』はひどかったのも印象的。不二屋の『ペコちゃん』も勝手に三つ編みだったり、ペロっと舌が出ている口元がどうなってるのかわかんない恐ろしい口元のペコちゃんとかもいて、人間の記憶がいかにいい加減か思い知ったひとときだった。私はHPのイラストなどを描くようになってから、物体や人を極力観察するようにしているので、意外とよく描けて、記憶スケッチ的な面白味には欠けたかも、と思うがどうか?
5月1日(木
●明日の〆にむかってひたすら作った数曲のデモがどうも気に入らず、結局心を新たに新しいのを作りはじめる。うぬぬ〜。気晴らしに近所の公園へ五線紙とスケッチブックを持って出かけ、ぼ〜〜〜っとネタを考えてきた。そこの公園は池もあってカモとかカメとかもいるし、子供も虫とり網などをもって駆けずり回っていたりして、なかなか楽しかった。ぼーうっとネタを考えていると後ろでカサ、カサ、と何かがそうっと近付いてくる音がするので振り返ると、スズメでも鳩でもない『ナントカカントカ』という名前のくちばしの長いかわいい鳥だった。子供も『ことりはとっても歌がすき〜、かあさん呼ぶのも歌で呼ぶ...』などと歌いながら遊んでいた。久しぶりに聴いたぞ、その歌。習った習った、小学校で。
4月30日(水
●熊谷の学校の新学期がはじまって、今年度の授業初日。
電車の中は、『新しい環境になったばかり』というのが一目でわかる人々(新入生や新入社員など)がどっさり乗っていて、それらの人々が交わしている会話も『まだほやほや』感が丸出しになっていて面白い。
隣に座った二人組の新入社員は座ると同時に何やら数枚のプリントを取り出し、赤線をひっぱったりしてぶつぶつ暗記しているので、ひょっとのぞくと『●×▲☆訪問OK取りマニュアル』と書いてある手描きのマニュアルだった。
内容は訪問販売のOK取りのノウハウなんだけど、それがまたいちいち説得力に欠ける文章で『ナントカカントカは常に用意しといてください。』『うちらのほうからは言い出さないこと。』『せっかく調べた地図のページは印をつけとく。』などといった文章が手書きで並んでいる。更に
バブルの頃はこういううちらみたいなのは信用されなかったんですよ〜。なんでかっていうと値段が安すぎるからって。(相手が驚いたらこちらも一緒に驚く)』みたいなセリフ集とか、
お客がメインの品以外の品物に興味を示しても、メイン以外を主役に会話を進めてはダメ。』みたいなことも書かれてて、かなりうさん臭かった。しかもめちゃ下手な手書き(のコピー。二人とも同じものを持ってる)。文とかナナメになってたり。大体あやしげな訪問販売とかって、大体同じようなフシギな会話の進め方をするし、その会話自体がかなりウソっぽいから、こんな会話で本当に品物買っちゃう人いるのかなあと思っていたんだけど、マニュアル自体もかなりフシギちゃんみたいだ。ほんとにこんなマニュアルを読んで暗記している新入社員のいうことを信じてローン組んで買物しちゃう人いるんだろうか。
●帰って再び曲書き。しかし朝4時から起きていたのでさすがに眠くなってぐーぐー寝てしまう。一度夜中に起きたけどまた寝て、朝まで眠ってしまった。ヤバい。
4月29日(火
●引き続き曲書き中。何パターンか作ったデモに仮うたをのっけてみるが、ちょっと複雑か?
今回、極力シンプルに、が基本なので、これはどうしたものか。
4月28日(月
●一日曲書き。しかしなんかいまひとつ。今回お絵描き歌のオーダーなので、実は難しいのは詞のほうである。おかげでノートじゅう、いや、家中の白い紙という白い紙がキャラの絵で埋まりつつある。恐ろしい。ドラえもんとかオバQとか絵描き歌うまくできてるな〜。でも曲調がどうしてもわらべ歌系になりがちなのでそれは避けたいところ。
4月27日(日
●いっひゃー、きのう今日とあんまり仕事がはかどらず、日記など書いて心の転換を測っている最中。
息抜きに、つい先だってPちゃんと私で結成が決まった、まるでよく内容のわからないマルチクリエイティブ集団(Uさんの加入が決まり3人になった)の名前の英語表記をどうするか、という非常にどうでもいいことを考え始めたら止まらなくなって悩み出す。『試験勉強せっぱ詰まってる時に限って机の整理』と同じ回路...。決まったら発表します。ね。
●今日は全快祝いのつもりでお寿司の出前をとってみたが、すごくネタがデジタルだった...。なんていうか、説明できないけど、切り方といい、厚みといい、形といい、すごくデジタル、としかいいようがない感じ。ロボ寿司だね。そんなにまずくはなかったけど、お寿司屋さんの大将が見たらちょっと怒っちゃいそうなお寿司だったね。ごちそうさまでした。
4月25日(金
●やっとやっと、やっと熱も下がって、まだ頭痛はあるもののようやく外に出られる感じになったので、とりあえず銀行とお買物に行く。メロンとかぼちゃとアボカドとそら豆とぶりを買った。うーんめちゃくちゃだ。銀行はゴールデンウィーク前の金曜日の25日なのでひどく混んでいて長い行列。
●帰ってうろうろと仕事にとりかかる。その合間にチラシの下絵も描く。電話しなきゃいけないところとか人とかにも電話。
●メロン(中が黄緑のほう)がすごく食べたかったので、マスクメロンじゃないけど中が赤くないメロンを買って半分にしてすくって食べたが、ものすごく口が痛かった。おいしさ半減。しかたがないのでかぼちゃとアボカドとじゃがいもをふにゃふにゃと食べておいた。豆腐、プリン、ゼリー、スープ、アボカド。やわやわフードがいつまでつづくのかなあ。
4月24日(木
●もう熱もほとんどさがり、頭は働くようになった。ご心配電話、メール、書き込みをくださった方々、本当にどうもありがとうございました。ご心配おかけしてごめんなさい。いやー、ほんとにハードな3日間だった。病気の時は元気な時のことが信じられないね。治ると途端に信じられるから人間て変だ。
●ゆうべは立続けに短編の夢を見た。私はギャングにつかまってジャングルジムの上に縛られるんだけど、ギャングは自分の子供(小学生ぐらいの男の子)に私を見はらせてどこかへ行ってしまう。私はなんとか逃げ出そうとしてビューティフルサンデーを歌い出すと男の子はノリノリになってきて、私のロープを切ってくれて、一緒に歌う。実際に小声で歌っている途中でハッと目が覚めた。小声でほんとに歌ってて笑った。ほかにも、布屋さんへ行ったら、DONDOKODONの山口(モノマネのうまいほう)が布地を買い漁っていて、彼が私のほしかった布地まで買ってしまいそうだったので、事情を話して譲ってもらう、というのも見た。
●起きようと思ったけど微熱のままだったので、寝床で作詞。メロンが食べたいなーーーー。
4月23日(水
●熱はだいぶ下がったけど、口内炎がひどくて、しゃべれない、食べれない。
昼間とにかく眠ってしまうので明け方目が覚めて、それから5時間ぐらいベッドの中で眠れず、1週間後に締切の仕事の歌詞部分をとりあえず考える。帰国、発熱、締切。一年のうち、すっごく暇で、思わずクロスワードパズルとかやっちゃおうかと思うような何ヶ月間があるというのに、私の場合、必ずイベントは重なる。やはり私が呼んでるってことなのか。
4月22日(火
●今日にはよくなるはず、と思ったが、全然熱は下がらない。あいかわらず38.5度とかそのへんをうろうろしている。口内炎と口外(唇だから一応外だね)炎も悪化して、ポカリスエットばかり。
汗を大量にかいて着るものがなくなってしまった。ポカリスエットの汗だ。これだけ汗が出るのだからそろそろ熱は下がってもよいのになあと思う。今田耕司とデートをする夢を見た。
夜になってちょっとものが食べられるようになる。
4月21日(月
●夜のうちにまた熱があがったようで、起きたら38度越えていた。病院が開くのを待って診察をうける。
行ったら案の定、最近どこかへ行ったか、どこへ行ったか、咳はあるか、呼吸困難はあるか、などすごい取り調べをあれこれうけた。結果、SARSではなく、単なる疲労による風邪とのことでとりあえず胸をなでおろす。国内第一号の感染者、というのもなかなかなれるものでもないけど、できることならなりたくない。しかし、病院に入った途端、過呼吸になって吐き気と腹痛に襲われ点滴をうけた。点滴が終わって、もう帰れる時にまた過呼吸になって、紙袋の空気を吸ったり吐いたりさせられた。自分がコントロールできない体の様子というのはこわい。点滴をうけながら診察室の隣のベッドに寝ていると、中国人の患者さんがやってきて、最初、先生と患者さんがなれない英語でやりとりをしていたのだけど、突然ひとりの看護士のおねえさんがものすごい流暢な中国語で通訳をはじめ、とてもかっこよかった。一気にその人の一人舞台になり、先生はじめ、まわりの看護士の人たちから『へぇ〜〜、○○さんて中国語しゃべれたんだー。すごいねー!』などと拍手喝采だった。私もベッドから拍手した。
私もそんなにのんびり寝ているわけにはいかない。明日にはよくなるはず。
4月20日(日
●きのうからの体調不良があれよあれよと言う間に悪化し、熱が38度近くまで出てしまった。
これってひょっとしてあの例のSARS?なーんちゃってね。とか思いつつとにかくしんどいので寝床につっぷしている。何もできない一日。唇に熱の吹出しだ出来て痛い。
4月19日(土
●寝坊して何も食べないで外出。今日はそのまま芝居を観に行くつもりだったが、帰国してからまだ充分な休息がとれていないため、バテバテで、さすがに夜の約束をキャンセル。Uさんごめん。帰りにスタバに寄って気付け薬にエスプレッソを飲んで帰宅。帰ってから新しいデモ作りにとりかかる。
●テレビって見ないと見ないほうが楽。見はじめるとずーっと見てしまって、そのだらだらとした数時間の後、なんとなくテンションが下がっていやな気分になることがよくある。テレビには心の中の何かを消してしまう何かがある、というのもうなずける気がする。まあ一概にそう言ってしまうのはよくないとも思うけど。私にとって、目的でないテレビ番組を見て入ってくる情報は、本当に自分から得ようとして得た経験、情報、知識、というものではない感じがしていやなのかな。テレビの楽しみ方には充分心をくばらないといけない。
4月18日(金
●ちょっとあのほれ、その、家を空けてたわけなんだけど、きのう帰ってきたら、私が玄関を入るのをどっかから見てたかのように電話が鳴って、今日打ち合わせに行った。どうも私はどっかへ旅すると仕事が来るらしい。名古屋へ帰ってる時もそうだし、尾道もそうだし、
今回もそう。てことは仕事がなくて死にそうな時は旅に出ろ、ということだね。これが法則として成り立つんならこんないいことはないんだけどなあ。どんどん旅に出よう。
●駅前に出ていた屋台で買った広島焼はちょっと悲しかった。
4月8日(火
●いろいろと準備することがあって、一日ばたばたしている。戦争も終盤にさしかかっているようで、こちらもばたばたしている。現地で報道にたずさわっている人々が亡くなったり悲しいことも増えてきた。人の命がこれ以上失われないようにと思うことしかできない。
●やっと戻ってきたクラヴィは抜群。新しい曲を作りかける。
4月7日(月
●神楽坂方面へ出かける。イタリア料理のおいしいお店でごちそうを食べた。パンがすごく穀物の味がしておいしかったので、お店の人にそう言うと『あ、そちらはライ麦です。この全粒粉のほうもどうぞ。』といって、次から次にパンを切って出してくださったので、本当に本当にお腹が一杯になってしまい、帰りに歩けないほどだった(歩くと横っ腹が痛い)。反省。お料理も、桜海老とキャベツのパスタ、赤鯛のソテー、マスカルポーネの生ハム巻きメロン添え、マパパイヤのババロアなど、どれもこれもすごくおいしくて、ぱくぱくと平らげた。しかし、隣のテーブルでキャピキャピとさわいでいた見るからにプチマダム系の4人組の、それぞれの家族自慢と、それに対する本当に心のこもらない相槌がちょっとイタかった。
4月6日(日
●差し迫って必要なものがあり、近所の大きめドラッグストアへ行く。と、切らしてたけど、買う機会がなくってなんとなく買っていなかったわりと高めの薬とか、マスクとか、あとついでに食料品も買ったりしたら9,000円にもなってびっくりした。え?9,000円?薬屋さんでそんなに買物するとは思わなかった。考えてみれば薬って意外と高いものね。
4月5日(土
●うーん、あっけなく土曜。一週間が早い。
桜とかあちこちで咲いているけど、もう葉がたくさん出始めてる木もあったりして、おまけに今日はものすごい寒くておまけにみぞれまじりっぽい横殴りの雨だったりして、もう桜も終わっちゃいますな。
うかつに薄手の上着でふらーっと出たら寒いのなんの。手がかじかみすぎて指先真っ白になり、凍傷みたいになってしまった。痛い。
4月4日(金
●銀行。帰って譜面書きと古い音源のCD化作業。そしてピアノを弾く。
●桜も好きだけど、私がどんなにレンゲやタンポポや菜の花が好きか知っていますか。この季節、言葉が思い浮かばない。
4月3日(木
●汐留方面に用があり、出かける。あの辺は知らない間にニョッキニョッキとビルが生えて、しかもそのビルがでかいのなんので、訳わかんなくなってる。その中のひとつに入ったんだけど、中はまだぜんぜんガラーンとしていて、郵便局もまだ作り途中でキャッシュコーナーとか使えないし、コンビニもまだ商品陳列できてないし、リラクゼーションルームみたいなとこもまだ社員教育中だし、ぜんぜん機能していなかった。けど、入口と出口は自動の回転ドアで、乗り遅れるとまるでコントのようになってしまうのでこわかった。
4月2日(水
●先日おたふく風邪で巷を騒がせていたPちゃんがいちごを持って遊びに来てくれた。
すっかり回復したPちゃんはお昼のランチにとんかつ定食をぺろりとたいらげ、元気いっぱいであった。ああよかった。まあ電話での様子が元気そうだったのでそんなに心配はしてなかったが。それよりおたふく記念の写真を最後まで見せてくれず、不満が残る。
●そして、今日もうひとつ重大なニュースがある。なんとPちゃんと私は二人で『マルチクリエイティヴ集団になる』ことが決まった。完全に趣味で。実は去年の5月にPちゃんと尾道へ行った時、私たちはその様子をビデオに収めた。Pちゃんが床屋で髪を切ったり、私に突然仕事の電話がかかってきて、尾道の民宿に絵コンテをFAXしてもらったり、というドタバタをドキュメンタリーとして記録したのだ。この第二弾、第三弾を作ろう、いや、いっそ番組にしよう、そうだ、『木曜ショートサスペンス』なんていう5分ぐらいのサスペンスとかどう?と、どんどん話が膨らみ、ついにまるで中身のない『マルチクリエイティヴ集団になろう(二人だけど)』ということになった。
もちろんPちゃんも私もそんなヒマなことしてる場合じゃ全然ないんだけど、どんな隙間をみつけてでもするのがシュミというものだ。お金と時間はなければないほど燃えるというものだ。さあ、結成も発表したし、もう後には戻れない。いつか抽選、じゃなくて逆指名(拒否権アリ)で、限定10人ぐらいの上映会できるといいけどなあ。
4月1日(火
●昨年の11月の終わり頃にHOHNERのClavinet・Pianet DUOをアメリカ人から買った。それが買った当初壊れているとのことだったので、ちゃんと修理してから送ってもらう、ということになって待つこと約三ヶ月。やっと手元に来たと思ったら、直っているはずの故障箇所が全然直ってなくて、そればかりか他のところも結構ひどく、内部にクモの死骸などまで入っているような状態で送ってきやがった(一応怒りの表現)!で、しかたがないので、こっちでまた修理してくれるところをさがして持って行き、それからまたまた待つこと約一ヶ月。やっとやっと直って戻って来た。しかも、アメリカから送ってきた時にはフタも全部ぶっ壊れていてフタはただ乗せてあるだけだったので、もうそれは直らないと思い、あきらめて中学生ベルト(キャバス地みたいな分厚い布に簡単な金具がついてるやつ。よく作業服とかにも使われている。)の長いやつを3本買って、それでフタと本体をぐるぐる巻きにして持ち運ぼうと思っていた。が、フタも綺麗にしまるように直してくれた。さすが、日本人、仕事が丁寧(偏見です。悪しからず。)!ブラボー!おかげで中学生ベルトはいらなくなりました。3本もあるし、特別長いし。
●せっかくの四月ばかだったが、今日聞いた嘘は『広末涼子結婚するんだって。』という中途半端に信じそうな嘘(実際、えっ?そうなの?と言ってしまった。)で、自分がついた嘘は『リスとかスカンクも襲われると自分で尻尾切って逃げるんだって。そいで尻尾また生えてくるんだって。』という、まるで切ないものだった。(騙せなかった。)
3月31日(月
●インストルメンタルを作っている。
3月30日(日
●どうも体調がよくないのできのう今日と家でおとなしくしている。
実家からごっそりクラシックピアノを習っていた頃の楽譜やピース類を送ってもらった。その中に母からの質問事項があって、『私のお茶碗どこにあるか知らないよね?』というものだった。知らないよ、そんなんこと。
●すごく久しぶりにサザエさんを見たら、エンディングロールで流れる漫画がまたリニューアルされていて、その中で [カツオがナカジマと学校の廊下を歩いている途中、突然教室の窓をハーッと息で曇らせ、『7』と書く。と、かたやその教室の中ではワカメちゃんが先生にさされて、黒板の算数の問題と奮闘中で、中から反対向きになった『7』が見え、カツオが答えを教えてあげたのだということがわかる。] という話があった。すごくいい話しだ。
3月29日(土
●ごたついた家の中の整理整とんとたまった雑用をする。
●私はしばしば寝ぼけるんだけど、最近、寝ぼけながら人におかしなメールを送ってしまうことがたまにあり、ちょっと困っている。前回はかなり寒くなりかけた確か11月とか12月とかだったと思う。その次がついおととい。そのメールを打って送信している時(寝床で電話のメールを打ってしまう)は全然普通の気分でやっているんだけど、朝、そのことを覚えてなくて、送信記録から自分がやったことに気が付くのだから気持ちが悪い。
前回の時はすごく寒い時期なのに、メールには『ああ、もうすっかり暑いね。』という文章自体も多少変な言い回しが書かれていて、それを見た時、確かにその夜はなんか暑くて(電気毛布の温度設定が高かった)布団の中で汗をかいていたような気がしたんだけど.....?という気分だった。
で、おとといのは友達からのメールに返信をしたんだけど、その内容が実にくだらなく、内容もたまにくちゃくちゃで、どうくちゃくちゃかというと、いちいち語尾におかしな言葉をつけ続けたり、かと思えば、『迷っている。』を『迷。』とか、『東京に戻る。』を『戻京。』とかいちいち新聞の見出しとか電報みたいな変な略し方を乱用したりしていた。それが話しの途中からなんの脈絡もなくその文体に変わっていたりして、かなり変てこだった。が、打っている最中はすごくマトモで頭もバッチリ起きており、普通に返信したつもりだった。寝ぼけに関しては、いろいろと他にも例があり、ちょっといやかも。
3月28日(金
●25日から今日までちょっと家をあけていました。その間あまりニュースを見ないようにしたので、見ていないうちに戦争が終わらないかと思ったが、そう簡単にいくはずもない。
●東京から離れた途端すごい花粉症状が悪化して参った。おかげで頭が麻痺して何も覚えていない。
●つかれたので、とりあえず帰宅報告日記でした。
3月24日(月
●頭山アカデミー賞受賞ならず、らしいです。惜しかったです。でも宮崎監督はおめでとうございます。
●誕生日おめでとうメールをくださった方、書き込みしてくださった方、電話や手紙やプレゼント送ってくれた友達、どうもありがとう!勝手にバースデイウィークってことで先週末から仲良しの人たちとの早めの酒盛り、ごちそう、ケーキなんかが続いたので、今日は近所のお寺へ行ったりピアノを弾いたりして超地味なのんびり誕生日をしました。でもかたや戦争、かたやのんびり散歩。世の中は変です。おんなじ星にのっかっているのにねえ。悲しいねえ。
3月23日(日
●なんとなく風邪をひいたのか花粉なのかよくわかんないノドの痛さがきて、だるさもきて、家でだらだらしている。花粉は今年は軽いと思っていたら昨日最悪にひどくて泣いた。くしゃみが『出る、出る』と脳に信号を送っておきながら実際は出なかったりするのが特にいやだ。なのに出る出る信号は送りっぱなし。いっそコショーを持ち歩いてずっと絶え間なくくしゃみしてるほうがまだよさそう。
サッポロの『まるふく茶』は明日発売だそうです。サッポロのHPでCMが見られますよ。チェッチェッコリ。
●このところUさんSさんと出かけると、必ずおいしいものを前に記念撮影、というのがブームなのでそういうコーナー作ってみました。
3月22日(土
●UさんSさんを誘って高円寺へアニメーション(アニメ、ではなくアニメーション)フェスティバルみたいなイベントへ。狙いは柳原良平、久里洋二、真鍋博、という巨匠三名によって1960年代に結成された『アニメーション3人の会』の時代の作品と、柳原、久里両氏を招いたトークショーを観ることであった。入場が無料のため、事前の雰囲気では整理券があっという間になくなるかも、とかいう感じがないでもなかったので、がんばって夜の部の整理券を午後一番でとりにいく。
その後、時間を有意義につぶそうと、前々から気になっていたけどなかなか行く機会がなかったお店へ直行する。と、そこへひょっこり川口さんが登場。で、結局きのうの六本木とほぼ同じメンバーでお昼下がりをまったり過ごす。
●時間になり会場へむかう途中で今度は久住昌之さんと遭遇する。久住さんとは現在一緒にやろう、と企んでいる計画があって、それもますます楽しみになってきた。
今回のイベントはみんな短編のアニメーションばかりなので、適当に観たいのだけ観ればよくて、ちょうど目的のプログラムの直前に以前から気になっていたアカデミー賞の短編アニメーション部門にノミネートされている山村浩二監督の『頭山』も観ることができた。面白い。たぶん外国で好まれるタイプの作品だと思うけど、それをさっぴいてもすごくいい。ぜひ賞をとってもらいたいものです。そしてお目当てのフィルムの数々は、柳原良平氏(トリスウイスキーのコマーシャルで有名)の抜群なセンス、久里洋二氏のユーモア、そして3人全員をつらぬくびっくりするような職人根性、アナログで手作業さ丸出しなんだけどちゃんと人に見られることを前提に作っているプロ意識、そんなこんながいろいろな形でパワーとなって届いてきた作品たちだった。トークも含めてよい体験だった。帰りには久住さんたちと一緒に総勢6人で中華料理屋さんへ行き、たらふく食べて帰宅。
『揚げまんじゅう』という花巻を揚げたようなものがサクサクふかふかで初体験の味だった。ギョウザを注文しようとして、メニューの写真が5個だったので『あ、でもこれ5個しかないよ』というと、久住さんがすかさず『あ、じゃオレいいよ、見てる。』と言ったのがおかしかった。私と久住さん以外の人たちはほぼ初対面だったにもかかわらず、すごく楽しいごはんの時間だった。久住さんは本当に楽しくてよい人だ。
3月21日(金
●この間歌いに行ったCMは
サッポロの『まるふく茶』っていうお茶です。女の子が二人踊ってるやつで、♪チェッチェッコリ チェッコリ サ♪と何語かよくわかんない歌を歌っています。二人でうたってるのであんまりわかんないかもね。
●川口さんから飲みのお誘い。Uさんたちとみんなで六本木のイングリッシュパブへ行く。しかしメンバー6人のうち私を含む3人が飲めない人間で、そんな飲めない率50%酒場慣れしてない率50%のメンバーで、お客の半分以上が外国の人という六本木のパブにいるのがとっても面白かった。
とはいえ、せっかく来たので、ずっと心の中で美味しいものだと記憶にあったサングリアを頼んでみた。が、1cm飲んでギブアップ。Sさんがブラックジャックというノンアルコールの飲み物を頼んだので少し味見させてもらったら、濃いコーヒーとコーラとミルクがグラデーションになってるすごくおかしな味の飲み物だった。62へえぐらいの味だった。少し離れたテーブルで一人でキザに飲んでいた日本人男性が、飲むにつれ髪が乱れ、ビー玉を取り出して一人で転がしたりし始めておかしかった。次に行ったお店ではシンガーソングライターの人が弾き語りをしていて、その中の歌で曲中に馬のいななきが入る曲があり、その馬の役を女の人がやっていた。一瞬、馬のいななきの効果音CDかと聞き違うほどうまいんだけど、曲の途中で何度も何度もやるのでその上手さも薄れて寂しい感じがした。うまかったんだけど。
そんなこんなで終電で帰宅。楽しい一日。 
3月19日(水)20日(木)
●病院へ行ったり、ちょっと必要があって遠くの銀行へ行ったり。
熟考の必要がある事項があり、目下検討中。
3月18日(火
●免許の更新に行く。私は思いっきりゴールデン林家ペーパードライバーなので、講習は受けなくてもいいのかと思っていたら、いろいろ改正になって30分の講習をうける。講習をしてくれたおばさんの係員の人が手話ニュースの人顔負けの身ぶり手ぶりで、そっちばっかり気になってしまったけど、とにかく『(大丈夫)だろう運転』でなく『(不意のことが起きる)かもしれない運転』をこころがけなければいけないと思いました。でも、この『だろう運転』『かもしれない運転』という言葉を聞いて、確か、十数年前に私が自動車学校へ行っていた頃も学科の授業の中で『サンドイッチ走行(片側二車線の道路で左に路駐車がいるのをよけて通ろうとする車を更に後ろから追い越すこと。三台並ぶ状態になる)』や『ヨンドイッチ走行(更に無理に割り込む)』など無理な追い越しはやめること、と習ったのを思い出した。この独特な単語、名詞の使い方、まだ生きてました。
それから駐車場の発券機のお姉さんの声が何度やっても『いらっいらっしゃいませ。』と言うのがたまらない。
●帰りに布屋さんへ寄って、ボーリング・フォー・コロンバインも観る。今、まさに戦争が始まろうとしてる時に観てしまったのもタイムリーだったが、アメリカという国のある面に関してがますます滑稽なものに思え、とても興味深い映画だった。面白かった。アメリカでの銃による被害者が年間一万人を越えているのは身近にすぐ撃てる銃があるからだ、との声もあるけど、お隣のカナダでは人口約3,000万人世帯数約1,000万世帯のうち、銃を持っている人口は何人だっけ?忘れたけど、アメリカとたいして変わらない所持率の高さなのに、銃犯罪はぐんとぐんと低い、というのも面白い。おまけにカナダの人は家に鍵すらめったにかけないようだし。まあ映画をまるきり鵜のみにするわけではないけど、結局のところ、自国民に銃で武装しなければ安心できないような不安要素を植え付けているのはアメリカ自身みたいなところも多そうだ。この戦争だって、武器を全面的に手放さないフセイン政権も強情でダメダメだが、やられる前にやれ、っていうやり方じゃあもうまったく同じ理屈。不安だから武装する、それに対する攻撃がいつあるかもしれないから更に武装する。ってそれじゃあ何の解決にもならないのにねえ。そうやって一番危険な『うわべで強い国』になったってねえ。どうしても意地の張り合いでお互いひかないんならブッシュ大統領とフセイン大統領が素手で一対一でケンカして、後で文句言いっこなし、ぐらいの勇気ある決断だったらまだ救いもあるけどねえ。ケンカの後で二人仰向けに河原に寝っころがって、『アハ、アハハ、アハハハハハハ。よし、もうやめだ。』みたいなふうにならないかな。『主脳同士のあまりにあっけない和解。周囲肩すかし!』とかいう見出しの号外でちゃったりしてさ。あーあ。
3月17日(月
●最近讃岐うどんが流行ってる。私は四国で讃岐うどんを食べたことがないのでなんともいえないけど、あのコシはすごいね。実家の近くに讃岐うどんのお店があって、もう10年ぐらい前とかによく行ってたけど、そこのうどんも本当にすごいコシで、しかもかなり一本が太くてむっちりしていて、一緒に行った友達が『うわあ、マリリンモンローみたいなうどんだね!』と叫んだのがいまだに忘れられない。私的には最近は稲庭うどんみたいな細くてコシのあるしなやかなうどんがブームです。
3月16日(日
●なぜかゴルフクラブ(ドライバーっていうの?あのでっかい丸いの)が短くなった形の万年筆が新製品として発売され、書き易い、と大好評。という夢を見る。ちょうど握る根元のところがドライバーの先みたいになってて、実際持ってみたら手にフィットしてよい、と夢の中では満足したのだけど、起きてからいくら考えても書き易い形とは思えず。ゴルフに関してほぼ90%無知な私がなぜそんな夢を見たのかぜんぜんわかんないが、知識がほぼ0だからこそ見た変な夢とも言える。
●Y.M.Oを取り上げた番組を偶然見る。Y.M.Oが世間をさわがせていた頃、私は小学生バンドでY.M.OのコピーをやったりしてライディーンでNHKに出たりもした(1回だけ。プチ自慢でした)。まあそんなのは大人に仕組まれたものだったとしても、実際Y.M.Oはすごく好きになったし、つまりそんな小学生のところにまで影響をおよぼしてしまうほどの売れた音楽が、ただの歌謡ヒット曲路線ではなくてちゃんと音楽的にすごい面白いものだった、ということが素晴らしかった。逆か。歌手とかアイドルとかタレント歌手、とかじゃなくてミュージシャンが自分で楽しいと思う音楽をやろうと思って作ったもの(つまり暴力的にいうとヤンキー文化じゃないもの)があんなに売れた、というのが、今となってみると素晴らしい。Y.M.O以降だって、そこまですごくはなかったけど、ニューウェイヴが全盛期だった頃はアンダーグラウンドで活躍するいろんな音楽や芝居や映画、みたいなのがちゃんと支持される場所が今よりずっとあって、それを好きな人、こっちを好きな人、きらいな人、ってうまいことなってたと思う。
ホントはこういうことってあって当然なことのはずなのに、なんか今ってすっごく売れるヤンキー文化か、ぜんぜん売れない少数派みたいなのが極端すぎて、もうそこでダメならダメです、ってことで。みたいな切り捨てられかたをされてる気がすごくする。少数派でもいいものはたくさんあって、もっと認知されてもいいのに、そういうことにあんまりならないから単につまらない。
とか潔癖的な事いっていてもセンチメンタルになるだけなので、そこはそれ、そんな時代にこの生き方を選んでいるのは自分なんだから、とりあえず自分に一番リアルな歩き方をしていくしかないんだけど。言葉を選びすぎてうまく書けないけど、要するにつまらないのはいやだからつまらなくなくしようと思います。少数派でもそこがすごく面白くなって、そこが面白い、ということがちゃんと認知されればぜんぜんかまわない。
3月15日(土
●テレビでDNAの特番見る。科学的に人間の正体、つまりヒトは一体何か、どこから来て、どこへ行くのか、私は一体何物なのか、といったことがどんどん解明されて行きつつあることはわかるのだけど、その一方でそういう説明をされればされるほどますます「だからつまり私って一体ナニ?」という思いが強まりもする。発生して、というか気がついたらここに在って、消滅に向かって進み続けて消えてしまうツブツブの集まり。その間に通過するナニカをそのツブツブが在った証拠として残したいから私は日々泣いたり怒ったり歌ったりしているの?本当は消えるのが恐いの?恐くないの?なぜここに私というモノが在るの?なんのために在るの?私はどこへ行くの?
●次回の「ゆわかしと口ぶえ vol.5」に参加してくれる中野明美、という人物を紹介しようと思います。
彼女は昔、ザボンドボンというバンドでコルネットやリコーダーや木琴をやっていました。ザボンドボン、というバンドは私が20代前半にやっていたインストルメンタルバンドで、といってもライヴハウスなどでの活動は一切なく、主に外やギャラリーや食べ物屋さんの店先などで活動していました。練習は当時ベーシストであったKやんのお家の別棟物置きでさせてもらっていて、練習が終わるとそのままカセットコンロを河原に持って行っておでんを作ったり、そのまま郡上の徹夜踊り(有名な盆踊り)に行ったりしていました。ザボンドボンというのはこのバンドの2番目の名前で、一番はじめは『ガレキ・ド・カンカン(瓦礫、土管、缶)』という名前でした。それから『ザボンドボン』に改名し、メトロトロンのオムニバス『INTERNATIONAL AVANT-GARDE CONFERENCE vol.3』に『ヒネコッタコマメパン』で参加、その後『ワープチュ』と再び改名しましたが、結局ザボンドボンという名前がいいのか、あのバンドは『ザボンドボン』ということになっています。中野明美はその『ヒネコッタコマメパン』でもコルネットや木琴をやっています。アルバム『ドロップ横丁』や『ライラックアパート 一○三』では何曲か参加してくれていますが、東京でのライヴはこれがはじめて。忙しい合間を縫って東京まで来てくれることになってほんとにうれしい。楽しみです。
3月14日(金
●久しぶりに近所のお寿司屋さんへ行ったら、2月いっぱいで閉店しました、の貼り紙。町の小さなお寿司屋さんだけど本当に美味しいネタをすごく値うちに食べさせてくれ、おじさんもおばさんもほんとによい人たちで、私なんかは決して常連さんではないけど、行けばいつも静かにおいしく、気持ちのいい時間を過ごさせてもらっていた。貼り紙には
24年10ヶ月もの長きに渡り、とある。お正月に行った時にはおじさんもおばさんも何も言っておられなかった。急なことだ。何にも知らないうちに急になくなってしまってびっくりしたのと同時に、こんなことならもう少し前に行っておけばよかったと後悔.......。
3月13日(木
●いろんなところへ連絡をとったり、雑用したり、HPのイラストを描いたり、の一日。
googleで調べものをしていてひっかかってきたページに飛んだら金髪女性の裸がいっぱいのアダルトサイトへ行ってしまう。そこには用はなかったので、なんだちがった、と思いすぐ別のところに行ったんだけど、どういうわけか、数分経つと自動的にまたそこのページへ飛んでしまう。で、閉じても閉じても金髪女性が挑発的なマナザシで見つめるページが次から次へと現れるのだ。なぜそんなことになってしまうのかわからなくて閉口したが、結局勝手にお気に入りに登録されているのを見つけ、それを削除したら一件落着。しかし、そんなものが勝手にお気に入りに登録される、っていうのがうっとうしい。気が付かなかったらずっとエロサイトにつきあわなくてはいけないところだった。
●ところで、どうでしょう。新しいカバーと日記ページのイラスト。

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