忘れ物はないね?日記2001.5.02〜5.10

戻る

ホーム

5月10日(木)

昨日、どうやらお財布の小銭をかばんの中にバラまいたようだ。かばんからひろってもひろっても
10円玉や50円玉が出てくる。大学堂で買い物したうれしさに財布があきっぱなしだったらしい。
さて今日は曲作りの合間に谷中へ行く。谷中は談志師匠にごあいさつした場所でもあり、好きな町。
特に団子坂は名前も大変気に入っているので、行くだけでなんだか楽しいのである。
で、ぶ〜らぶ〜らと歩いていると、なんだかすごく良い感じの美容室があったので、突然だけど髪を
切ることにした。『予約ないんですがやっていただけますか?』とたずねると、あと3〜40分後なら
よいというので、時間つぶしに団子坂から本郷通りのほうまでさらに歩く。
しかしいつものとおり、私は散歩好きなくせに、ウォーキングに適する適さないを無視した靴選びな
ので、今日も履いていたミュールで足じゅうが靴ずれになってしまった。コンビニでばんそうこうを
買い、店の表の電柱に寄りかかってペタペタ貼りながら歩いた。途中、『白山上共栄会』という商店
街にふらふら吸い込まれてしまったために、道も方角もわからなくなって
おまわりさんに泣きついた
りもした。なので再び美容院に戻った時にはまるで千里の道を歩いてきたかのように汗だく、傷だら
けの私であった。
それから、肝心のカットが終わって帰り道、銀行の前にナナメになって止めてあった自転車のかごに
じっとナナメに傾いたまま犬が乗っていた。その犬が、またナナメになったままじぃぃーっと私を見
ていた。こっちはさあ、髪切ったばっかでちょっと不安なわけよ、『果たして似合ってるの?どうな
の?』っていうとこですよ。恥ずかしいじゃない!たとえ犬でもそんなに見られると。
だから気合いで見返しました。犬が目をそらすまで。

5月9日(水)

熊谷の専門学校へ行く。 熊谷はわりと大きな街で飲み屋さんもたくさんあるが、その中にスナック
『はてな』という名前の店がある。飲み屋さんは変な名前はたくさんあるけど、『はてな』って、何?
なんか、どんなコがいるか?とか、料金システムは?とかすべてハテナ?みたいで、ちょっとコワイ。
帰りに途中下車した赤羽ではもっとすごいスナック『みたいな』という店を発見、みたいな。
こうなるともう、前に書いたイザックマルタなんてかわいいよね。っていうか頭良く思えるよね、みたいな。
カラオケの店の名前とか、どーでもいいような名前のスナックとか見るとなぜか時代がすさんできている
ような感じがしてなーんかテンション下がることが多いけど、笑えるのはまだいいです。
ってどうでもいいや、そんなこと。
今日はそれどころではないのです。ついに、大学堂でアイスクリームを買った!!!!のです。
思ったよりアイスクリームとか種類がたくさんあって、ホーットドックもいろいろあった。
アイスドックなんていう『ホットドックのパンにアイスクリームをはさんでオーブンで焼いたもの』もあり、
大学堂あなどれません。手に裸のアイスクリームをもってつっかけばきでマンションを入る時、同じマンシ
ョンの親子つれに遭遇して、『へえ.それどこで買ったんですか?え?あのヘンな唄の車?へぇぇぇ...』と言
われました。そこで別れてから背後で『アイス〜、アイス〜』『ダメ!あんなの買ったらごはん食べらんない
でしょ!』という親子の会話が聞こえてきて、私はいいだろー、大人は食べてもいいんだよー、とちょっとい
い気分だった。私が食べたのはバナナアイス。ストロベリーもちょっと食べた。おいしかった。また買おう。

5月8日(火)

昨日に続いていろいろ雑用で時間がすぎる。
そういえば、私は私の音楽を聴いたひとによく『漫画家の高野文子さんの世界に通じる』と言われる
ことがあり、『へえ』と思っていた。だから気になって機会があるとさがしていたのだけど、ぜんぜ
ん本屋に売ってなくて今まで一度も読んだことがなかった。それが、名古屋の本屋にあった。買って
読んでみた。まだ一冊しか読んでないのでなんともいえないけど『るきさん』というのは確かに近い。
私は自分の日常を切り取って曲にしている、という意識はないし、高野文子さんも自分の日常を切り
取って漫画にしているわけじゃないでしょうが、『るきさん』に関していえば、この主人公の『るき
さん』は私のことか?と思うほどであった。っていうか、たぶん誰もがあてはまるある種の『ふつう』
加減がとてもうまく描かれているんだな、と思いました。私の音楽は、果たしてどうなんだろう?とい
うとよくわかんないんだけど、何人ものひとがそう言ってくれているのを聞くと、たぶんどことなく
通じるものがやっぱりあるんでしょう。うれしいことだ。でも高野文子さんは何歳のひとなんだ?

夜はステーキを食べました。栗Qの川口さんと電話で打ち合わせ。
大阪で買った大阪にしか売っていない『満月ポン』というお菓子をあけようか、まだあけずにとっとこ
うか迷っている。ハッ、明日は遠出だ。

5月7日(月)

東京に戻って来た。
家に着いたら、まずサトイモが1mぐらいになっていて驚いた。そればかりか、おまけでチョイと置いて
おいた小さい子イモからまで3本も葉っぱが出てきている。どうすんの?これ...。
HPの更新をしたり、柱時計のねじを巻いたり、メールの返事を書いたり、いろいろに追われる。

5月5日(土)

名古屋の友達のバンドが鶴舞公園というところの野外イベントに出演するというので、見に行く。
ところが、時間をはっきり聞いておかなかったために、行ったらすでに出番は終わっていて、ステージの上
では、自転車を使って音を出すとかいう実験的なことが行われていた。その日は出演するバンドがすごくた
くさんで、30分刻みに入れ替わり立ち替わりステージでいろんなバンドがやっていたが、気をつけてみると、
ステージからすぐの前半分ほどのベンチはステテコ姿や雪駄履きのおっさんやおじいさんで埋まっている。
おっさんやおじいさんが二人ずつ、それぞれ向き合って真剣に将棋をさしたり碁をうったりしているのである。
ざあーっと前半分。で、後ろのほうにやっとバンドを見に来た人たちがばらばらとすわっていて、遠くのステ
ージではバンドが演奏してる。聞いてみれば、ここは普段でも有名なおっさんたちの集いの場で、いっつもそ
こではステテコにランニングのおっさんたちが一戦を交えているそうだ。だから今日もイベントのあるなしに
関係なく彼等はいつものようにここで集っているのである。いい風景だ......。

5月4日(金)

引き続き名古屋でライブ。いつもやらせていただくTOKUZOはオーナーの森田さんをはじめ、古い友達で
東京中低域のメンバーでもある鬼頭 哲とかスタッフの人の応援があって大変うれしい。
この日は青木、鳥羽両名に加えて、私がソロになる前にやっていたザボンドボンというバンド時代のパーカ
ッションをやってくれていた丸市さんが参加。面白い編成になり、かなり楽しかった。
そして、東京中低域でも大活躍の水谷 紹さんも見に来てくださった。昨日打ち上がれなかったので、今日は
おおいに打ち上がる。森田さんと遅くまで飲んだ。森田さんはご自身もバレーボールズというバンドをやって
おられるが、なんと三波春夫のバックをやったことがあるそうだ。すごいっすね。見たかった。
いやほんとに昨日、今日とライブを見に来てくださったお客さま、スタッフの方々、ほんとにありがとうござ
いました。私は胸がいっぱいです。
余談ですが、私はお腹がいっぱいになると歌えないので、本番前はほとんど何も食べないが、この日はせっか
く名古屋なので寿がきやへ行ってしまった。寿がきやって知らない人がほとんどかもしれませんが、名古屋の
名物といっても過言ではない特殊なラーメンとソフトクリームの店なのです。どう特殊か?うまく説明できな
いんだけど、安い、白い、(ヘビの皮でだしをとっていると噂になった)コショウ味のラーメンを、給食でおな
じみの先割れスプーンで、食べる。それが寿がきやです。でもソフトクリームは普通です。
そして、愛すべき寿がきやのキャラクター寿がきやスーちゃん。スーちゃんは私が小さい頃から見ているので、
当然なんにも見なくてもスラスラ描けるだろうと思って描いたのが下の絵。
描きあがってから本物と見比べてショック。あんなに見て来たはずの記憶は一体なんだったんだ。スーちゃん箸
なんて持ってないじゃん。
それにそんなんじゃソフトクリームがボトっと落ちるじゃないか!第一なんで左利き?
と自分をツッコミまくり。かなしかった。ほんものが知りたい人は検索して確かめてください。
私からはとてもリンクできません。ああ、スーちゃん...リボンの位置も違う。

5月3日(木)

南船場のサブタレニアンズでライブ。スピーカー、エレピ、青木さんのTシャツといろいろアクシデント
続出(説明略)だったが、楽しいライブであった。HPを見たと言って、ずーっと会ってなかった友達が
来てくれたり、初めての人もそうじゃない人もなんか楽しそうにしてくれており、うれしかった。
差し入れでいただいた『むか新』というところのみたらし団子に驚く。そもそもお団子には目がない私だ
けどあんなのは見たことない。どういうのかというと、見た目はお月見だんごみたいにしろーいまるーい
ぽとんとしたお団子だが、食べると中にみたらしのたれがつまっているのだ!!!だから逆みたらし団子
ということです。食べてみ、おいしいです。味は普通のみたらしとおんなじ。

5月2日(水)

一日早く大阪に来ているのですが、港のほうの弁天町で知り合いがやっている喫茶『梅星』へ行った。
関西汽船というでっかい看板のふっるーいビルにあるしっぶーい喫茶店。ライブとかもちょいちょいやって
て居心地とても良し。ママも絵に描いたような大阪人。お客も絵に描いたような大阪人。大阪に行ったら、
わざわざでもぜひお行きよ、みなさん。ぜったい行く価値ある。
んで、梅星は11時からなので、朝っぱらから海遊館なんて行ってしまった。ジンベエザメとかペンギンとか
いわゆるヒーロー路線の面々にまじってカツオとかアジとかね、いましたよ。なんだか魚の名前って興味なか
ったのでひたすらボェ〜っとみていただけだったんだけど、その私に負けないボェ〜さで魚もこっち見てた。
それにしても魚ってかなり気持ちわかんないよね。ペンギンとかイルカとかラッコとか、こっちの勝手でも
『ああ、いま満足してんのかな』とか『怒ってる....』とか感じるけど、魚って....。大きいのがぼーっと口あい
てこっち来て、見つめ合っちゃったりしてもまったくわかんないです。よくアーティストみたいな人が『さかな
の気持ちがどうのこうの...』とかって歌ったり絵にしたりするのを見たり聴いたりするけど、ほんとにわかるん
でしょうか。
ところで水族館といえば、愛知県の蒲郡にある『竹島水族館』でしょう!
ここはいいです。派手めなのは何にもいないです。大型の水槽もない。で、薄暗〜いカツオとかサバとかアジとか
の水槽にいちいち解説の札(という言い方がピッタリ)がついていて、その説明が『焼くと美味。』とか『天ぷら
などにして食することが多い。』とか書いてある。そりゃないよ、水族館〜。てカンジです。そんでもっと進んで
行くとはく製のコーナーがあって、そこにオットセイのはく製がいるんだけど、何の解説もなくて札は手書きで
『おっとせい』って書いてある。手書き。ひらがな。『おっとせい』。その他にもなんか珍品がいろいろあった。
蒲郡はこの竹島水族館ともうひとつ、口ではとても説明できない衝撃的な『ファンタジー館』というのがあるので
名古屋へ行ったら絶対足をのばして蒲郡においでください。



Copyright©2001-2003 Chiaki Kato, All rights reserved.
Contact Us
Do you know DonutFilms?