6月25日(月)
知り合いに手渡すために一時預かりしている、とある業界誌に興味を覚えて、チラッと見てみた。
その業界誌とは『日経レストラン』。数ある業界誌の中でもこれは結構大きい本屋さんではよく見かけ
るものなので、私の生活ととっても縁のなさそうな電波業界とか、セメント業界とか、トロフィー.盾業
界とか針.灸.あんま業界なんかの業界誌(あるのか?)とちがって、見つけたら飛びついて見てみる、と
いう行為をしたことがありませんでした。だからはじめてページを繰ってみたのです。
がやはりさすが業界誌。っていうか当たり前ですが、この雑誌を買う人は自分で飲食店をやっている、も
しくはこれからやろうとしている人なので、内容は非常に専門的で、飲食店業界の裏の裏の情報やノウハ
ウが中心。何度も言いますが当たり前です。だってこの雑誌買う人はお客の立ち場の180度逆の立ち場に
いる人たちで、そういう人が読む雑誌なんだから、内容がいわゆるグルメ情報誌の180度逆の内容なのが
当たり前なのだ。面白い。店づくりのノウハウはもちろん、資金不足を乗り切るには、とか立地の悪さを
こうして克服!とか、未経験はこうして乗り越える、など実際の体験談が載ってたり、ページ端の広告も
『初夏に映えるカフェスタイル!ポケットが多く便利なカフェエプロン、カラーも3色をラインナップし
ました』とか、『繁盛寿司ロボ”W愛”なんと1時間に3000個!わさび付け装置も標準装備!』とか、
そんなんだ。これを見て寿司屋の大将が、「はあん、シャリをロボットなんかに握らせてうまい寿司なん
て出せるのかね?」とか言うと、横で息子が「おやじ、今時そんなこといってっからうちはこんなんなん
じゃねえか。1時間に3000個だぜ、店をどーんとでかくするのも夢じゃねえよ。」とか言ってるのかな。
ま、それはいいとして、後ろのほうには連載のマンガもあるんだけど、今回は『キッチン細菌撲滅大作戦!』
だ。こういうの読んじゃうと、また今度からどっかお店に入ったときに細菌対策がちゃんとできてるかどうか
チェックしてしまうじゃありませんか。そして次号の巻頭特集は『どうする?困った従業員。』やだなー。
でも普段私たちがよく読む『Sound&Recording』なんかもいってみれば業界誌なわけで、普段音楽とま
ったく関係ない仕事の人たちから見ればおんなじことなんですな。いやー世の中にはいろんな専門分野が
あってスバラシイ。あちらでは繁盛寿司ロボを開発する人がおり、こちらでは音を吸収するちいさなポッチ
をつくり出す人がおり、だから日本は、世界はここまで発展してきてるわけです。
それにしても、さっきトロフィー.盾業界誌があったら...なんて書いたけど、ほんとにあったらなんか見て
みたい。ネットで調べればばんばん出てくるんだろうな。『最近人気のニュータイプです』なんてトロフ
ィーの上の部分のデザインとかすっごい奇抜なのがいろいろ出てたりして。で、ちゃんとその型の名前も
ついてたり(紙の種類の名前とかみたいに)。ボタン業界とかもおもしろそうだ。あとレストランの見本
の鑞細工の素材業界とか。私はこのメニュー見本を作る人になろうと真剣に考えていた時期があった。
だって嘘のえびフライを作るのにちゃんと嘘のパン粉と嘘のエビをつかって作るんですよ?あと嘘のサラ
ダをつくるのに、嘘のレタス、嘘のキュウリ、嘘のトマトを盛り付けて、嘘のドレッシングかけるんです
よ?2重3重の嘘を作り出すんですよ?これは経験としてやってみたいでしょう?
でもぜんぜん知らない世界を『のぞく』のは楽しいが、その専門の人から見ればすっごく邪道なことだと
思うのでやりません。己の道を進むのみ、です。変な結び。
6月24日(日)
『クレクレタコラ』のビデオを買ってみてしまった。
この忙しい時に。話はとくにオチが面白い、とかそういうのではなかったけど、なにしろキャラが.......。
それに、何でも『くれ、くれ』という設定が......。拾った財布は盗むし、ほかの人(?)を平気でボカス
カいじめるし、何が目的の番組か一向にわかりません。どうもグッズも密かにあるようです。私は相棒の
チョンボ(なぜ落花生?)と、デブラ(あれはリス?)が特に好き。見たことない人はとんとわからない
と思うので、このへんでこの話題は終了。
ところで夏といえば麦茶ですね。みなさんは『メッコール』をしっていますか。最近あまり見かけないの
です(っていうか、昔もそんなに見かけたわけではない)が、メッコールというのは、麦コーラのことで、
麦コーラというのは、麦からできたコーラのことで、飲むとすごく素直な『麦茶のコーラ割り』というよ
うな味がする清涼飲料水です。
少なくとも12〜3年ぐらい前には、名古屋駅から線路沿いに南へずっと行ったところにぽつーんとあった
自動販売機で売っていました。私はそこでしか見たことない。今はもうその自動販売機があるかどうかも
わかりません。麦茶の缶を見てたら急に思い出した。その頃、名古屋駅はもちろん今みたいにキレイなビ
ルとかにはまだなってなくて、コンコースの途中に秘密(?)の階段みたいなのがあり、そこを降りてい
くとなんだか突然雰囲気が変わって、秘密(?)の地下の町みたいなのがあった。で、その秘密の路地を
行くと床屋があったり、その隣にスナック『ポポ』みたいな名前の店があったり、麻雀する店があったり
中華料理屋さんがあったり(名前は『萬珍軒』とかね)、そんなのにまじって銭湯なんかもあったり(地
下の通路にですよ!)して、なかなか面白かった。といっても、大体、そのエリアはおっさん度120%の
濃〜い一画だったので、学校帰りの女子高生が行くと目立つ。でも私はたまに行ってはうろついていまし
た(入れるような店はない)。すれ違いにオッサンに『ネエチャン、まあここへ来てすわんなさいよ。』
などと言われたこともありました。
まあともかく、私はそんな名古屋駅がとても好きでした。だから、名古屋駅周辺の再開発が決まって、駅
前の電光掲示版なんかが取り壊されると知った時にはかなりショックだった。取り壊し直前の電光ニュー
スの最後に、電光掲示版が自分で『永きにわたり、みなさまにニュースをお伝えして参りましたこの電光
掲示板も今回をもちまして終了させていただきます。永い間本当にありがとうございました。』というお
別れの電光ニュースを流した時には、思わず泣いてしまった。
メッコールの記憶からこんなことまで広がってしまったけど、夏の匂いをかぐとどうしてか、ふっとその
時の感覚に陥る。鼻の奥がつんとする。そういうことってあるよね。
メッコールは麦の味、とコーラの味。
6月23日(土)
作業にかまけて家がから出ず。
最近、絵日記Tシャツあるいは回文Tシャツを作ろうと思いつき、いろいろ手作りで試している。
なかなか難しいが、試しにやってみたのはかなり変で、ある意味おかしい。
がまだ納得のいく(?)Tシャツはできず、試行錯誤中。手をかえ、品をかえ。そのうち発表します。
ところで、『クレクレタコラ』というのを知っている人、いませんか。日記なのに、誰かに問いかけるの
もおかしいですが、私はこれが見たくて見たくて仕方ないのです。話によれば何でも『くれ、くれ、』と
いうタコみたいです。
どんどん話題は移りますが、昨日、変な誕生日プレゼントの話題を書いていて、もうひとつ、重大な出来
事を思い出しました。この先自分で忘れてしまうといけないので、書き留めておこう。
『それは三越のライオンにまたがった思い出』です。
今思うと、顔から火が出る思いですが、当時(19歳頃)の私は『思いついたら、やっとこう』とモットー
にしていたので、その時のほとばしる衝動をちゃんと消化するために三越のライオンにまたがってみた。
もっとスゴイことかと想像してたのだけど、意外とどうってことはなかったです。
思ったより、目線が上だったのが印象に残っている。ってこんなこと今書いてどうすんねん。って感じで
すが、いいのです。この行為自体が重要だったのです。
なぜこんなことをこんなふうに冷静に記録しているか、というと、こういう以前の意味のない行動が好き
だった自分も、現在の自分に至る途中経過として大切だった、と考えるからです。
人間、誰しも過去の自分は恥ずかしいことのひとつやふたつやみっつはあるもんです。しかし、だからこ
そ今の自分があるわけです。(当たり前です。)で、今はどうか、というと、意味のないことも別に好き
ですが、それ以上に、意味のあることに興味があるのです。ある物事には必ずなんらかの意味(というか
それがそうなっているわけ)があるのではないか、と思うのです。意味はなくてもなんかの理由でそれが
そうなっている、ということがわかりたい。なんで、ヨーロッパのほうでは『ライオンの口から水が流れ
ている』のか、なんでそれはライオンなのか、なんで口から水を流すのか、今の興味は19歳の頃、意味も
なく三越のライオンにまたがったそれではもうないのです。
でも、考えてみれば、最初にヨーロッパで『ライオンの口から水が流れたらどう?』と考えたデザイナー
もその思いつき自体に意味なんてなかったかもしれない。19歳の私の単なる衝動と変わらなかったかも
しれない(本当?)。だから、私が三越のライオンにまたがったことがあるということを単なるバカ話に
すぎないと思ってはいけないのです(そんなことありません。単なるバカ話です)。
ちょっと『なぜライオンの口から水は流れたか〜”若気の至り”とその情熱の行方〜』風に書いてみました。
正統派っぽい日記です(そんなことありません)。今日はそんな感じってことで。
うさぎ......?じゃ雰囲気出ないんだよなー....。
6月22日(金)
地味に作業。
最近、不連続おだんご小説の更新がないなー、と気になってる人は果たしているのかどうかわからないが、
そのとおり、進んでいないのです。
実は一ヶ月ほども前に、とあるロープウェイの会社に取材を申し入れるメールを出したのですが、やはり、
ぶしつけだったのでしょう。お返事はいまだにもらえていません。なにも、ロープウェイの内状を暴露し
ようとしてこの小説を書きはじめたんじゃないのですが。リアルタイムでいろいろ質問に答えていただく
ことができたら、不連続小説としてはなんか面白いなあ、と思ったのです。
しかし、なかなか難しいようです。そりゃそうだよなー、どこの馬の骨(っていう言い方もスゴイ)かも
わかんない人(→私)からいきなり質問メールが来ても答えないよなー、普通。
まあ、自力でがんばろうと思います。そのうち続き書きますから。
それはそうと、あれはニュースかな、なんかテレビで『期限切れのコインロッカーの中身』というのをやっ
てて、コインロッカーに期限切れで放置されてる荷物は、結構時代や世相、土地柄が如実に表れていて面白
い、というのをやっていた。例えば、渋谷ではギャル用品、神楽坂では紙細工や社名の入ったお年賀用の粗
品なんていう具合。中にはすごい数の請求書や、調理器具と調味料、とかもあった。調味料は丁寧に化粧
ポーチの中に整理して入れてある。まあその人にとってはそれが生活の工夫だったんだろうな。
私はかつて(以前日記に書いた、神社に呼び出されて友達が踊り出てくるというプレゼントをされて、大量
の蚊に刺されたみたいな)変わった誕生日プレゼントをすることが友達同士の間でブームになってた頃、
友達の誕生日にプレゼントをコインロッカーに入れて、そのカギを知らない果物屋のおばさんにあずけて、
友達に手紙を出した。で、友達がその手紙のとおりに行動すると、喫茶店では勝手にバナナパフェが出て
来て、果物屋さんでは、バナナとコインロッカーのカギが手渡される、という仕掛けをやった。
手紙通りに実行する友達もかなり勇気がいったことだろうけど、私のほうも、喫茶店の店員の人や、果物屋
のおばさんといったあかの他人をこんなことに巻き込むのだから、すごく大変だった。
あの人たちもよく引き受けてくださったと思う。むちゃだったなー。
まず友達の特徴をおばさん達に覚えてもらう。「こういう顔のこんな感じの女の子が入ってきて、あそこの
席に座ったらバナナパフェを出して『あの向こうに見える果物屋へ行ってごらんよ、ポイントはバナナだね』
って言ってください」とか、「こういう人が来てバナナを手にとったら、『それあげる。これ(ロッカーの
かぎ)もあげる』って言って渡してください」なんて。思いっきり演技要求したりして。図々しい。
もちろん、すべてのお金は私が先払い。
今だったらそんなこと引き受けてくれるのかな。なんかそういうことして遊ぶのがすごく好きだったんだ、私。
8/2のライブのチラシ、一枚だけ『すぺしゃるからーばーじょん』作りましたんですが、7月にばらまく予定
およびDMはそうはいきません。なんかでプレゼントしようかしらん。詳しくはこちらをどぞ。
チラシで「エネルゲー」を使い果たしたあとの絵。
6月21日(木)
ウルトラマンタロウにつづいて、頼まれもののセーラームーンを購入。
しかしセーラームーン本人の人形探すの苦労しました。なぜなら、日本ではセーラームーンブームは
とっくに過ぎ去っており、今はどうやら、おじゃ魔女どれみ(ドレミ?)らしい、から。
なんてったって、そのウルトラマンタロウやらセーラームーンやらを頼んで来ている子供らはアメリカ
在住なのだからズレは無理もないのだ。(でもセーラームーンなんだ...。)
で、いわゆる『人形』を探すとなると、さすがのこども玩具業界もブームの去ったキャラへの冷め切った
態度はあからさまで、どこをのぞいてもかたすみに主要キャラじゃない(つまりセーラームーン本人とか
じゃない)キャラの人形が少し残っている、とか、付属の変身コンパクト(?)とか棒(?)とかはあるん
だけど、とかそんなんばっかりなのだ。(おじゃ魔女はビーチボールなんかまである。)
しかし、アメ横でようやく発見。一安心。
それにしても、ああいう絵、よく小学校の時描きましたねえ。目の中に玉があるやつ。それにたてロール。
が、私はどうしても、少女マンガの顔が上手に描けなかったこどもでした。
たてロールといえば、高校生ぐらいの時とか、ちょうど髪型命!っていう年頃ですが、隣のクラスに、聖子
ちゃんも真っ青ぐらい、いつもサイドの髪がもうすっごい外側へ巻き込んである人がいて、その人は『イカ
ロール』と陰で呼ばれていました。しかしそれは明らかに『ロールいか』のマチガイなのです。でもあだ名
としては『イカロール』のほうが断然イイ。イカしてるわけです(寒)。誰がつけたのか、素晴らしいセンス
ですね。『イカロール』はすごいおしゃれさんのつもりだったのでしょうが、今思うととてもかわいそうです。
セーラームーンのたてロール(左)とイカロール(右)。
6月20日(水)
突然ですが、抽選、というものに大当たりしたことがありますか。
私は宝くじこそ当たったことはありませんが、抽選にはわりとよく当たるほうです。
今までで一番でかい当たりものは海外旅行です。以前グァム.サイパン旅行が当たりました。
最近、商店街の福引きには昔ながらのガラガラ....と玉を出すやつと、コンピューターのボタンを押す
やつがあります。で、大体くじが引けるのは、いくらか以上の買い物をして『抽選券』というのをもら
い、その枚数分何本か引ける.というパターンが多いのですが、商店街の中に高額なもの(例えば毛皮と
か着物とか)を売る店があると、一度に何百本も引くお客さんが出てきて、それだととてもあのガラガラ
ではやってられないから、とコンピューターを導入する商店街が増えているようです。
そして、私が当てたのもそのコンピューターのやつだったのですが、コンピューターといっても、素朴な
もんで、手元の百個ならんだキーの好きなところをおしてスタートボタンを押し、さらにストップボタン
を押すと、後ろの画面の動物がバンザイをしたり、しょんぼりした表情をしてみせたりして、当たりハズ
レが決まる、というやつです。
自動販売機のもう一本当たるかも?というやつとおんなじようなものです。この場合、あくまで確率なの
で、百個ボタンを全部押したらどれかが当たるのか、という問題ではありません(当然です)。
実は、私は学生時代に商店街の抽選会場のおねえさんをアルバイトでやったことがあるのです。そこでは
数日間のうちに、まさに悲喜こもごもな人間模様がいくつもくりひろげられ、今でもその様子は忘れるこ
とはできません。
その一つに『毎日いつも決まった時間に10本ずつ引いて行くおじいさん』がありました。
抽選券は3000円で一枚、つまり3000円で一本くじが引けるという計算なのですが、そのおじいさんは
毎日10本引いていく。彼は一体、毎日3万円ものお買い物をしているのか、それとも何十万円もの大買い
物をしてもらった抽選券を律儀に1日10本ずつ分けて引きにきているのか、とても不思議。
そのうち『もしかしたら、商店街の中の商店の人かもしれない。きっとお店のおじいちゃんが暇つぶしに
店の抽選券を持ち出して引きに来るんではないか?』という説が浮上してきました。
そしてもうひとつ不可解なことがあって、それは、そのおじいちゃんが引く時に選ぶボタンが、いつも位
置が同じ、ということでした。おじいちゃんは一気に10個のボタンを押してスタート!とやるのですが、
見ていると、いつも10×10でならんだボタンの左から2列目の上から2番目から下へむかって1.2.3.4.5...
と押していき、そうすると2番目から押してるから『10』がない。とひょい、と横のボタンへはみ出て押す
のです。こういうふうに。
でも一回も当たりませんでした。
この時の特等はハワイ、一等はぐっと落ちて荒巻鮭で、こればっかりは、おばさんが百本以上引いてもダメ。
結局ハワイを当てたのはふらっと来て一本ポコンと引いた人でした。
で、ここでよーーーーく観察してみると、どうやら人間には無意識のテンポがあって、ボタンを押しはじめて
からスタートボタンを押してストップを押す、という一連の動作に『一般的なタイミング』があるようです。
なので『コンピューターをそのタイミングが一番ハズレが多いように設定しておけば、よいのだ』という主催
者側の意図の裏をかいたボタンの押し方をすれば当たるのでは?と、私が別の機会に別の会場でやってみたと
ころ、合計5本引いたうち1本はサイパン、1本は1万円の商品券、さらにもう1本5千円のお買い物券が当たる
というトンデモないことが起こりました。なんか単純すぎない?
ポイントはスタートとストップを目にも止まらぬぐらいの速さで立続けに押す、です。
6月19日(火)
8月2日のマンダラ2でのライブの詳細が決まり、チラシ(フライヤーっていうのか...)を描きはじ
める。なかなか快調に描きすすみ、できあがりが楽しみになってきた。
ところで、その合間に、ちょっとしたお買い物をしにおもちゃ屋さんへ行く。
じつは知り合いの子供(ぼっちゃんとおじょうちゃん)に頼まれたお土産のウルトラマンタロウと
ウルトラマンエースの人形、それからセーラームーングッズを買いに行ったのだ。
で、小さい頃、私はこれでも女の子だったし、男の兄弟がいなかったもので、ウルトラマンシリーズ
をそんなにちゃんと見たことがなかった。しかし『よわいウルトラマン』などという曲も作っている
ことだし、これはひとつちゃんと見ておかなければ、と思い、じろじろとウルトラシリーズを見て来
た。
結局、そんなには覚わらなかったのだけど、なるほど、これは熱烈なマニアがいても不思議はないな
と改めて思った。でもって、そのお土産に買ったのは小さいウルトラマンタロウとエース、それに
『京本コレクション』なるでっかい(のばした手までの全長は40数cm)ウルトラマンタロウである。
『京本コレクション』の京本というのは、あの京本正樹さんのことで、実は京本さんは知る人ぞ知る
その筋のマニアの方だったのである。で、今までの市販品のフィギアだけでは飽き足らず、自分でウ
ルトラマンシリーズのオリジナルフィギアを作ってしまった、というのであった。そのシリーズ第6
弾目にウルトラマンタロウが出たのである。箱の裏に京本正樹自身の写真とともに解説がある。それ
を読んで私ははじめて、ウルトラマンタロウってそういう人(?)だったのか、と少しタロウが好き
になった。京本さんの説明によれば、ウルトラマンタロウはウルトラマンの家族(?)の中でいえば、
少々弱く(というか、心が優しいという見方もある)庶民的。『家族仲良しで、モチつきやひな祭り
をやってくれるウルトラマン』らしい。(そもそも、おとぎ話的な**太郎というような日本の昔話の
世界観を出す、という制作意図だったらしいです。)
びっくりである。そりゃあ私も見たことがないとはいえ、ウルトラマンがたくさんいるのは知ってい
たし、たくさんいるからにはそれぞれいろんな性格のウルトラマンがいるのだろう、と思ってはいました。
でも『怪獣とモチをついたりするウルトラマン』がいたなんて。
こうなると、ほかのウルトラマンたちがどういう性格なのか、ウルトラの人々(?)の素顔は、家族は
どうなのか、ウルトラの父と母は、だるまちゃんのお父さんのだるまどんとだるまちゃんのお母さんみ
たいな感じなのか、すごーく気になってくるのである。
子供と餅つきをしたりするウルトラマンタロウ。身長は48cm。感心した記念に2色使いで。
6月18日(日)
とうとう向井さんが乗り込んだスペースシャトルの打ち上げが明日に迫った。
ここんとこ何をやっていても、続きが気になってしょうがない向井万起男さんの本がとうとう佳境に
はいったわけ。もとはといえば、向井千秋さんが文字は違えど同じ名前、というだけの理由で読み出
した本だったが、これほど面白いとは...。この夫婦は向井千秋さんも千秋さんだが、夫の万起男さん
も万起男さんだ、と凡人の私はただ感心するやら笑えるやらの、いろんな意味でスゴイ二人だ。そして、
スバラシイ夫婦であると思う。宇宙飛行士のふだんの様子や、ベールに包まれているNASAの様子、
スペースシャトル打ち上げまでの記録などから向井さん夫婦の出会いから結婚にいたるまで、といっ
たさまざまな事柄がどばーっとぶっちゃけられているところがまたよい。まあ、私も宇宙飛行士ほど
の頭脳、体力、度胸はないが、『わたしもやるかな』という気持ちになる。単純。
ところで、今、私はそら豆をゆでることに凝っている。
そら豆はさやが空にむかってなることから『そら豆』というらしい、と知って、なおさらそら豆が
好きになってしまった。なんかそういう雰囲気なのに、中からあんなかわいい形の実が出て来て、
なんともかわいいじゃありませんか。
しかしながら、あのかわいいそら豆を色よく、しわが寄らずに、しかも絶妙の塩加減と堅さでゆで
あげる、というのはなかなか難しいものですよ。しかも、買ってくるのは、よくスーパーでパック
されて売っているむいてある豆じゃいけません。ちゃんとさやにおさまって、パッキと割ると分厚
いジュータンみたいなのにほっこりくるまれているのを取り出すところからやんなくちゃいけませ
ん。そのほうが鮮度が保たれていて美味しいのです。
このさやつきのがなかなかないので、まだたまにしかそら豆をゆでることができません。
おとといはちょっとやわらかすぎ、今日はおとといよりは堅くゆでられたけど、塩があまりきいて
ない。やはり、豆のコンディションによってもゆであがりがちがうのです。
今日はほかにもとうもろこしもゆでました。こちらは抜群によくゆだった。あまーいともろこしで
大変おいしかった。梅雨時のあお空にそら豆ととうもろこしはよく似合っている気がしました。