7月15日(日)
曲作りに集中しているので、これといって日記に書くことも思いあたらず、静かな日。
テレビでカメを料理する国の人たちをぼんやり見ていたら、そういえば友人が、小さい頃『カメ
は甲羅を脱ぐと、中に裸のカメが入ってるんだ、と思って甲羅をはいだら違ってて、大変びっく
りした。すでにカメは死んじゃってたけど、思わずまた甲羅を閉めた。』という残酷なことを言
ってたのを思い出してしまった。カメには悪い。確かに悪いけど、子供の疑問はどうしようもない。
それをやってみなければ、カメの中には裸のカメがいるわけじゃないことはわからなかった訳だし。
実際、カメはヤドカリやカタツムリなどといった形状のものと同じ引き出しに分類されがち(私だ
け?)ですが、明らかに形態別モノです。(当たり前です。)
ヤドカリもカタツムリも『本体』と『宿』または『殻』は分けられますが、カメは分けられません。
(だから知ってるって。)でも危ない!という時に宿または殻または甲羅に隠れる、というやり方は
同じだから、できあがり図、あるいは向かおうとしている方向性は同じわけで、なのに、片方はソレ
を借りて身体にはめてて、片方はソレも身体。なんとも生き物の神秘を感じるではありませんか。
などという私もカタツムリの中身はなめくじ、と本気で長いこと信じていたのですが、あれはちがう
んですよね?カタツムリは殻と本体ははずせるけど、本体がなめくじ、というわけではないんですよ
ね?え?はずせない?
ま、それはともかく、梅雨時はなめくじいっぱい出ますね。わたしは前、流しに椎茸の切ったのが落
ちてるな、と思った次の瞬間、うかつにもそれを踏んでしまい、それがなめくじだったことがありま
した。踏んだ瞬間、あっ!!!と思って次にあまりの気持ち悪さに震えがきて、ぎやああああああ、
と叫びながら足をぶんぶん振ったので、またなめくじがぴーんととんでってしまい、どこへ行ったか
わからなくなってしまった。あー、本当にあれは気持ちの悪いことでした。みなさんもどうぞお気を
つけください。
両者の間には見えない線引きがされているのです。
7月14日(土)
あっつーーーーー!
しかし夏になってようやく今まで気にかかっていたあるお店のことが書けるのです。
うちからすこし行ったところに、『モンゲル工芸』とか質屋の『富士金行』とか妙な名前の商店が
いろいろある町があります。モンゲル工芸というところも一体何をつくっているとこなのかよくわ
からないのですが、そういうただ店の名前が面白いとかそういうことじゃなしに、『?』を感じる
お店があって、私は以前からすごく気になっているのです。しかもそこはいつもたいてい閉まって
いるので、店の中も見たことがなくていまだに想像することしかできていません。
そのお店は地味な店構えの割にでっかい看板が掲げられていて、その看板には表に『水に浮ぶ(「浮
かぶ」ではない)服』、裏に『寒くない服』とだけ書いてあるのです。一応、店名はあるら
しいのですが、その看板には全く書かれていない。要するに『水に浮ぶ服』『寒くない服』を売っ
ているお店なのです。
では『水に浮ぶ服』とはどんな服なのか?救命胴衣みたいなもの?それでいて『寒くない』のだから、
つなぎスタイルの救命胴衣?ではそれは何用なのか?漁師用?海や川でいろいろ人を助ける仕事の
人用?助けられる人用?それとも、『自分は助かりたい』という日頃から用心深い、海、川遊びが好
きな人用?そもそも緊急用なのか、普段着としての『水に浮ぶ服』『寒くない服』なのか?
すごく実体を見てみたいものです。それを着ると、死海みたいに海や川でどこでもぷか〜っと寝っこ
ろがって本でも読める、というならちょっと買ってみたい気もしますね。夏だしね。だって水に浮かぶ
のと寒くないのが条件ってことは、どう考えてもそれを着て水に長時間『浮ぶ』為の服です。
あとそれはまた違う町だけど、『東京ソース会館』という会館も気になっている。
『東京ソース会館』があるってことは『東京ソース会』という団体が存在するわけでしょう。
そこではきっと関西のおたふくソースやどろソースなどの勢力に負けないために東京のソース会社が
結集して、日夜、ソースの原材料にもなっているデーツ(なつめやし)の塩梅などを報告しあっている
にちがいないと思います。秋には慰安を兼ねた研修会とかもあって、どっかの料理旅館に『東京ソース
会ご一行様』とか書いてあったりして。ゴルフのコンペの優勝トロフィーはもちろんソースをかたどっ
た特注品で。....ってここまで勝手に盛り上がったけど本当にそのソースなのかな?
7月13日(金)
あっつーーーーー!と思うから暑いんだ!!
と、よく学校の先生とかいうけど、どうしても『暑くない』とは思えない。今日もそんな日。
宮崎駿監督の『千と千尋の神隠し』の試写会に出かけました。青山陽一さんらと一緒に鑑賞。
宮崎作品は世界でとても高い評価を受けているらしいことは知っていたが、こうして大きな映画館で
観てみると、なるほど、すごいです。私は宮崎作品をかたっぱしから観ているというわけでもなく、
そもそもアニメーションを映画館で観たのはチェコスロバキアのアニメとかぐらいだったのですが、
完全に引き込まれてしまった。宮崎作品で今まで観たことのある中で一番好きだな、と思ったのは
『紅の豚』という作品でしたが、それと並ぶ面白さでした。ストーリーもさることながら、まず、描
かれている町のすごさ。そしてそこで繰り広げられている生活感のめちゃくちゃさ。超メジャーシーン
であれだけのアンダーグラウンド感を表現できるのは彼ぐらいではないでしょうか。私の知っている限
りでは、いままでの宮崎作品は超メジャーシーンでの超メジャーなエンターテインメントとして完成さ
れた感じがしていたのですが、これはかなりアングラな匂いがした。でもエンターテインメントにちゃ
んとなっている。宮崎駿にまるで興味のない人も、あの町並みと世界観を観るだけでも観た方がいいです。
帰りにスタバに寄って、ロスでお気に入りになったエスプレッソフラペチーノホィップ付きで涼む。
よくよく見てみると、アメリカでの一番小さいサイズは日本でいうまん中のサイズだった。で、日本の
『大』がアメリカの『中』、そして、その上に(日本にはない特大サイズがアメリカの)『大』。
要するに、日本の一番小はアメリカには存在しないのです。やっぱアメリカはもののサイズがひと回り
ちがうようです。近頃アメリカで結構普及してきたらしいケイタイも、どんなに小型化が進もうとも、
キーのサイズの小型化には限界があるのです。なぜならあまりに小さくしてしまうと、手の大きいアメ
リカ人はキーをうまく押せなくなってしまうからなのです(隣のも押しちゃう)。で、ケイタイはどん
なに小さくても横幅は結構広い。電卓みたいな平ぺったいケイタイなのです。
で、銀座を歩いて帰宅。
今ちょうどバーゲンの時期なのと、金曜日なのとで、銀座はすごい人出だった。どこのお店もバーゲン
バーゲンで、人がむらがっており、ちょっとげんなりしてしまう。
でもまけずに私も¥600円の50%OFFで¥300になっていた『りす』を2匹購入。なんかかわいそうな
感じだったので。となりにりすと同じ大きさの『ぞう』もいたが、あまりかわいくなかったので(ほんと
の意味ではこっちのほうがかわいそう。)やめておいた。
7月12日(木)
いやいや、さぼりました、日記。ようやくもろもろ終わり、また再開です。
たまった夏休みの日記を思い出しながらまとめて書くのは小学生の頃だけでかんべんしてもらいたいので、
アメリカ中の出来事は別にコーナーを設けて追々書こうと思います。
というわけで、ロスから帰って翌日には名古屋へ行き、友達のケッコンのパーティーで2曲ほど弾き語った。
ほかにもさねよしいさ子さんやあがた森魚さんやマルタくん(谷口正明さん)なども来ていて、少年王者館
の人々とも久々に会い、なんだか盛り沢山で、いろいろ楽しかった。
その後、ついでに実家へ帰ったりしてロス土産などを置いてきた、というわけです。
しかし、車で1時間かかる岐阜の親戚のおばさんちへは、お土産を持って行ったのにもかかわらず、おばさん
ちの玄関の前で車を降りる時になってお土産がないこと気がつき(家に忘れてきた)、お茶をいただいて帰宅。
更にその後銀行に寄ったらカードもなくて(家に忘れてきた)、もうなんにも用事が足せない一日だった。
『おみやげ』や『カード』といった『はとがまめくってパッ』でおぎなえないものの忘れ物対策は一体どうすれば
よいのですか。
まあそれはさておき、ひとつおめでたい報告があるのです。それは、前々から行方が気になっていた私の幼少の頃
の愛読書、『よい名前のつけ方』が見つかったのです。汗だくになって探した甲斐があったというものです。さっ
そく改めて読み返し、感慨もひとしお。今になって読んでみると内容は私の記憶をはるかに超えたすごいものでした。
『こういう名前はいけない』の項目の中で、『いけない名前』の例としてあがっている『珍奇な名前』のところでは、
『鎌田大統領(かまただいとうりょう)』、『内藤白妙の富士子(ないとうしろたえのふじこ)』、『平平平平儕下
珍内寒風衛門(ひらだいらへいべいさいかちんないかんぷうえもん)』などといった名前がずらずらと書いてある。
しかも実在の人物らしい。『ほかにも飲食店の店主に五味運吾(ごみうんご)という人がいましたが、汚い感じがす
るので商売柄たいへん都合が悪かったようです。広田かねは『拾った金』に聞こえるし、幸丸(さちまる)は『こう
がん』などとも読まれるため、とんだ笑い草になります。』などとさらっと書いてある。『是輪吾九郎(これはごく
ろう)』、『法螺吹蔵(ほらふきぞう)』、『丹羽とり』、『鵜目鷹目(うのめたかのめ)』、『目崎菊造(めさき
きくぞう)』など、そんな名前おるかーっ!というような名前のオンパレード(この言い方もすごいですが)。すごい
すごい本です。
それにしてもこの頃は暑すぎますね。
小学生の時やったみたいに、お茶をボトルに入れてそのまま凍らせて溶かしながら飲む、というのがまた私のブーム
なのですが、今日、それをおばあちゃん(84歳)に見せて、『おばあちゃん、このでっかいお茶の氷、どうやってこ
のボトルに入れたかわかる?』と聞いてみると、2分ぐらい真剣に考えて『...なんでやろー?どうやって入れたん?わ
からんなー。』と答えていました。
なんかいろいろな旅の疲れがキテるかも..。早寝します。また明日、アデュー!
6月27日(水)その二
そんなわけで青山ライブの興奮も覚めやらぬ曇天ですが、じつはちょっとした重大(どっち?)発表。
明日からちょいとロスに行くです。
ロスといえば、ロサンゼルス、といえば、そう、あめりかです。いままで英語もフランス語もドイツ語も
話せぬままニース(南仏)に行ったりシュヴァービッシュハル(ドイツ)に行ったり、香港で待ち合わせ
をしたりしてきた私もアメリカは初めてなのです。いろいろと心と頭の充実をはかろうと思います。
ドイツに行った時は、飛行機の中で隣に座ったドイツ人のオッサンが、私が寝ると太ももをさわってくる、
というトンデモナイ奴で大変閉口しました。私はオッサンとの境目にマクラをぎゅううっとはさんで土手
っぽくしたりしてみたんだけど、うとうと...とするとまたそのマクラをしきりに取ろうと引っ張るので、
頭に来て、日本語で『オッサン!それあたしのマクラじゃん!』と怒ってみたらオッサンちょっとびっくり
していた。それでももう眠れる雰囲気じゃなかったので、スチュワーデスに事情を説明して席を替えてもらい、
替わった先の席をまたオッサンに見つけられては困るので、突然ダッシュで後方に逃げ出して、こっそり違
う席に座りました。朝、オッサンはいつまでも私たちが帰って来ないので、キョロキョロを辺りを見回して
いましたが、こういうのは本当に困り者です。
今度の旅も私のことだから、きっと、いや必ず珍道中になるんだろうな.....と腹をくくっていますが、痴漢や
強盗には会わないようにしたいものです。
もし、旅の途中でアクセスできたら書き込みするので、みなさん、留守の間もどうぞごひいきに。
出発は28日の午後。その間、うちには両親が来てたりしています。どうぞよろしく。ロサンゼルスといえば、ミッキー。とわたし。しばらくの間、おまちください。
6月27日(水)
青山陽一さんのライブを見に行く。
ツアーをしてきただけあって、BM’Sは最高のバンドサウンドになっており、いつもカッコいいが、
今日はまた一段とステージからのパワーを感じました。
打ち上げも楽しく盛り上がり、西村さんとはタコラの話に花を咲かせることができた。
久しぶりに鈴木慶一さんや、キリンジのお二人(弟さんとは初対面。)とも楽しくお話。
ところで、私はお酒が飲めないのですが、こういう場では飲める人と同じように楽しい。でも、酒豪
の人の豪快な話などを聞くにつけ、『ああ、一度わたしもお酒で記憶がなくなってみたいものだ』な
どと思うのです。私の場合、飲むとじんましんとか出て、もう眠くてしんどくて、記憶を亡くすとこ
ろまで飲み進めないのです。
で、この日聞いたXさんの酔っ払い話もかなり私的には「アコガレの泥酔」というレベルのものでし
た。Xさんはある朝目を覚ました。すると、自分は全裸でベッドの中にいた。まあしかしXさんは
ご両親と一緒に住んでいるので、危険なことはとりあえずなかったようだ。でも夕べ帰ってきたという
記憶はもう全然ないのでしかたなくベッドをはい出して、昨夜の自分の進んだ跡を確認すると、部屋の
入り口にブラジャー、階段の途中にパンツ、玄関のあがりはなにズポンが点々と脱いであり、おまけに
せっせとしている500円玉貯金箱のフタがあいて500円が床にザラザザー、と散らばっていた。
ご両親もあまりのことに、片付けないでそのままにしておいたらしいです。
Xさんはどうやらその時お金がなかったようで、家に駆け込んで500円玉貯金箱をバッと開け、タクシー
代を(たぶん¥7,000位?)を500円玉で払ったらしい、とのことでした。
あと、これはまた別の人の話なのですが、今まで聞いた中で一番私が気に入っている酔っ払い話は
ええっと、仮にXXさんとしましょうね。XXさん(女性)は朝自分の家の玄関に倒れこんで寝ていた。
起き上がってみるとひざは擦り剥け、コート(冬だった)はドロだらけ、さらにコートのベルトは無くな
ってしまっていた。で、記憶はぜんぜんない。でも、とにかく仕方がないので、またその日も会社へ行き、
それから体調も戻って2〜3日が過ぎたある日の会社帰りのこと、いつも前を通るだけで柵ごしにすごい
勢いで吠えかかってくる犬がぜんぜん吠えない。そういえば、このところずっと吠えられていない。
不思議に思いながらも、犬好きのXXさんはついついうれしくなって、柵ごしになでてやると、犬はどうい
うわけだかすごい素直に甘えてくる。で、お〜よしよしよし、とかやりながら、XXさんがふっと犬小屋の
ほうへ目をやるとなんかくた〜っとなった見なれた模様のヒモが.....。あれは?コートの?ベル?......ト?
で、考えていくと、どうやら、XXさんは先日泥酔してこの犬の前で転んだらしい。
→で、コートのベルトはその時に柵かなんかにひっかかって、そのままXXさんはふらふらと帰宅。
→置き去りにされたコートのベルトは犬が引っぱりこんで、いろいろ匂いをかいでいい感じになじんで、
気に入ったらしい。
→そこへ、XXさんが通りかかったから、犬は、あ、この匂いだ!とうれしくなって、じゃれついたのでは?
という結論らしいです。(すべて推測。)
犬を相手に、真相がなんにもわからないところがすごい。私はこの話を何度思い出しても笑ってしまうのです。
全裸で眠りこけるXさん。ご両親も心配そう。
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