『忘却』とは、忘れ去ることである。
人は『忘れる』という能力がなければ、絶望で生きていけないそうだ。
しかし、私にはそれらの忘れ物が大変愛おしく、また、そういった忘却の
中に存在する、私がかつて此処に存在していた証拠のかけらのようなものが、
どこか遠いところへでも散らばって、ある日ひょっと誰かのしゃっくりを止めたり
犬に遠ぼえをさせたりできないか、などと思うのである。
だから、私はこの日記を書くことにする。
この日記はその日にあった笑えることや、怒れることや、
その日に思い出した面白いことや悲しいことを記すためにある。どんどん忘れていくTwitterはコチラ
[link:1298] 2013年03月01日(金) 01:53
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そこで、最近巷で話題(?)の「ちくわぶ」のことを言うと、やはり、というか思ったとおり、うちの親はいまだに関東地方では当たり前の「ちくわぶ」というものを知らなかった。
ほーら、知らないでしょう?
教えてあげる。あのね、ちくわぶっていうのはね...
母「麩でしょ?(母の頭の中:輪切りの麩がおでんにぷかぷか)」
私「ううん、麩じゃないんだよ。形としては、もうちょっと細くて棒状なの」
母「棒状?車麩とかそういうのの仲間じゃないの?(母の頭の中:棒状の麩菓子がぷかぷか)」
私「"ぶ"ってついてるけど、麩じゃないの」
母「じゃ、ちくわ?(母の頭の中:ちくわがぷかぷか....ふーん、普通だわ <うちではおでんにちくわ入れる)」
私「うーーん、ちくわでもないんだな。ちくわよりもうちょっと固いっていうか...」
母「固いちくわ?(母の頭の中:かたいちくわって?)」
私「いや、ちくわじゃないの。ちくわみたいにああいうパツッっていう食感じゃなくて....」
母「うん」
私「しいていえば、"なると"とかああいう感じ?」
母「なると??(母の頭の中:輪切りのなるとがぷかぷか)」
私「あ、輪切りじゃないよ?なるとが1本まるごと、みたいな感じ」
母「なるとの丸ごとみたいなちくわ?」
私「ちくわ忘れて。ちくわじゃないんだって。たしか小麦粉とかでできてるんだってよ」
母「ふ〜〜ん。"ちくわぶ"ってちくわでも麩でもないの?なんなの?」
私「だから、ちくわぶはちくわぶ。おでんに入れるやつ、なんか、小麦粉で作ったかたまり?(私の頭の中:実は私も食べたことないのに、我ながらナニ?この説明)」
私「あ、じゃあさ、「すあま」って知ってる?(私の頭の中:話かえよう)」
母「すあま?す・あ・ま?....ナニソレ?」
---母はやはりすあまも知らなかった。---
私「なんかね、和菓子なんだけど、ピンク色でかまぼこみたいな形で、甘いの」
母「甘いかまぼこ?(母の頭の中:甘いかまぼこ...)
私「あ、かまぼこじゃないよ、形がかまぼこそっくりなだけで、食感はお餅っていうか、弾力のあるお団子っていうか、そんな感じ。私も東京へ来るまで知らなくて、でも食べたことなくて、最近はじめて食べたけど、すごくおいしいんだよ(私の頭の中:こっちはこないだ初めてだけど食べたことあるからな!)」
母「へぇ〜。で、それはなんなの?お餅なの?」
私「うーん、えーと、お餅....なのかなあ?でもお米から作ってるんじゃないかもしれない。小麦粉?なんか、小麦粉で作ったかたまり?(私の頭の中:あれ?コレさっきとおんなじ?)
この会話を、父は黙って聞いていた。
そして私も、たいして「ちくわぶとすあま」のことをよくわかっていないことがよくわかった。
「なんか、小麦粉で作ったかたまり?」
結局、たぶん、母にも父にも、なにも伝わらなかったと思う。