『忘却』とは、忘れ去ることである。
人は『忘れる』という能力がなければ、絶望で生きていけないそうだ。
しかし、私にはそれらの忘れ物が大変愛おしく、また、そういった忘却の
中に存在する、私がかつて此処に存在していた証拠のかけらのようなものが、
どこか遠いところへでも散らばって、ある日ひょっと誰かのしゃっくりを止めたり
犬に遠ぼえをさせたりできないか、などと思うのである。
だから、私はこの日記を書くことにする。
この日記はその日にあった笑えることや、怒れることや、
その日に思い出した面白いことや悲しいことを記すためにある。どんどん忘れていくTwitterはコチラ
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[link:1290] 2013年01月10日(木) 00:40
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今回、このすてきなジャケットを描いてくださったのは豊永盛人さんです。
豊永さんは、沖縄で張子を作ったり、絵を描いたり、玩具を作ったりしている方ですが、そのあまりにも楽しく愛らしく、そして可笑しみが炸裂した作品は大人や子供に大人気で、全国の展覧会や物産展にひっぱりだこ。お忙しく各地を飛び回っておられます。
そんな豊永さんの作品を私が知ったのは、信陽堂 の丹治さんと美佳さんから。
いつもライヴにいらしてくださるお二人から、ある日、沖縄のお土産として、豊永さんの作られた「すごろく」をいただいたのです。
ぶっ飛びました。
なんだかすべてのことが「はみ出している」!(もちろんいい意味で。)
すごろくなのに、絵が気になってすごろくができない!
沖縄に遊びに行くよりも、この豊永さんのお店に行くためだけに沖縄へ行きたい、と思いました。
そして即座にネットであれこれ他の作品をみて、カルタを買ったりして、ますます虜になりました。
そのすごさについては、口では説明できないので、サイトなどをご覧ください。
そして、これはもう、次のジャケットはこの人に描いてもらう以外に考えられない!と思うようになり、丹治さんになんとかご紹介いただき、豊永さんが新宿の京王百貨店に作品を並べられる期間を狙ってお願いにいったのでした。
そうして、無理矢理ジャケットの件を引き受けていただくことができました。
さて、その同じ頃、絵は豊永さんにお願いして描いていただくとしても、それをジャケットやブックレットにしていただくのはどうしたらよいでしょう?丹治さん?と、またもや丹治さんにご相談しました。
丹治さんは、私に豊永さんを紹介してしまった手前、今更「さあ?」と言えなくなってしまった気の毒な人、というか、もうその時点で「大変頼りない方向音痴の船頭がユラユラ漕ぐタライの船」にもう乗り込んでしまっていたのです。
丹治さんは、電話のむこうでおそらくいろいろお考えになってくださった。
そして、横須賀拓さん という、またまたすてきなデザイナーの方を紹介してくださったのです。
横須賀さんは、淡くてきれいな、和菓子を思わせる色使いと、作為を感じさせない、それでいて、心地よいかどうかがおそらく無意識下で本能的に?計算された配置で、すばらしく気持ちのよいデザインをされるひと。
横須賀さんのデザインは、とても風通しがよいので大好きです。
豊永さんの天真爛漫な絵を、横須賀さんの、穏やかで、それでいて心がうきうきするようなデザインで包んでいただき、こうしてそれはそれはすてきなパッケージができあがりました。
いろんなワガママや無理をきいてくださりながらこんなかわいい絵を描いてくださった豊永さん、すてきなデザインをしてくださった横須賀さん、そして、シロウトの私をなだめ、デザインチームのリーダーとして船を導いてくださった丹治さんと、成り行きをずうっと笑って見守り続けてくださった美佳さんに、心から感謝しています。