『忘却』とは、忘れ去ることである。
人は『忘れる』という能力がなければ、絶望で生きていけないそうだ。
しかし、私にはそれらの忘れ物が大変愛おしく、また、そういった忘却の
中に存在する、私がかつて此処に存在していた証拠のかけらのようなものが、
どこか遠いところへでも散らばって、ある日ひょっと誰かのしゃっくりを止めたり
犬に遠ぼえをさせたりできないか、などと思うのである。
だから、私はこの日記を書くことにする。
この日記はその日にあった笑えることや、怒れることや、
その日に思い出した面白いことや悲しいことを記すためにある。どんどん忘れていくTwitterはコチラ
[link:1260] 2011年08月07日(日) 23:26
[link:1262] 2011年09月24日(土) 17:42
[link:1263] 2011年09月24日(土) 17:42
[link:1264] 2011年10月14日(金) 22:16
[link:1265] 2011年11月17日(木) 14:29
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ついに、我が家にやってきました。
漫画家でブルースマン、そしてチッチ&クックのチッチの師匠でもある久住昌之さんの切り絵です。
展覧会で一目惚れしてから、紆余曲折を経てついに手元にやってきました。
久住さんは漫画も音楽も、そしてそのキャラクターも素晴らしいのですが、切り絵も本当に素晴らしくイカしていて、その作品が展覧会で壁にズラズラと並ぶと圧巻です。
数々の著名人を切った作品は、どれも抜群で、あれもイイ!これもイイ!と思ってしまうのですが、中でも、どうしても欲しかったのが、今回のモンクと足穂です。
この世、あの世に、尊敬して愛する音楽家は数多くいて、誰か一人、といわれても答えに困ってしまうのですが、三人答えろ、と言われたら、たぶん常にそのうちの一人はこの人を答えると思う、セロニアス・モンク。
そして、それと同じことを作家で聞かれたら、やはりこの人を答えると思う、稲垣足穂。
この二人の人物が、久住さんにかかると、もうまるでおんなじ町に住んでた知り合いを思い出して切ってるんじゃないか、ってぐらい、そのキャラクターごと、雰囲気ごと、見事に切り絵に表現されています。
例えばどんなに立派な人や気難しそうな人だって、人であるからにはどっかかんかちょっと「ぷっ」って笑えちゃうような一面があるはずで、久住さんの切り絵は、どんなにすごい人も、偏屈だったり変わり者なんだろうな、というような人でさえ、なんとなく見る人を「ぷっ」とさせるような一面を漂わせて額におさまっているのだ。
そして、モンクも足穂も実際会ったことないから、実はどのぐらいどんな人であったのか知らないはずなのに、「ふふ、やっぱりこういう人だったんだよね」という気分になって、ますます親しみが沸いてしまうのである。
不思議....。
本当にうれしい。大事にします。
そして、久住さんの先日リリースされたばかりのソロアルバム「MUSICOMIX」もすっごくよかった。
そのタイトル通りの内容は、そのまま久住さんというヒトを表している。
どんなに我慢しても、一曲通して笑わずに聴いていられる曲がない。
もともと、音楽はそうでなくちゃ、と私は思っているから、どうやってももニヤニヤしたり「ぷっ」となっちゃったりするってすごいことだ。
アレンジも演奏も最高にイカしているし、すごい曲もあるけど、最高にクールでかっこいいのに、かっこよければよいほど笑えてしまうし、ダイナミックであればあるほど笑えてしまうし、時々、切ない曲ですらあるのに、泣きそうになりながら、やっぱり笑えてしまう。
それは久住さんの描く漫画も、エッセイも、切り絵も、音楽も、ぜんぶ一緒だ。
ほんとにイカしています。大好きです。