『忘却』とは、忘れ去ることである。
人は『忘れる』という能力がなければ、絶望で生きていけないそうだ。
しかし、私にはそれらの忘れ物が大変愛おしく、また、そういった忘却の
中に存在する、私がかつて此処に存在していた証拠のかけらのようなものが、
どこか遠いところへでも散らばって、ある日ひょっと誰かのしゃっくりを止めたり
犬に遠ぼえをさせたりできないか、などと思うのである。
だから、私はこの日記を書くことにする。
この日記はその日にあった笑えることや、怒れることや、
その日に思い出した面白いことや悲しいことを記すためにある。どんどん忘れていくTwitterはコチラ
[link:1225] 2010年04月18日(日) 20:45
ライヴが終わり、感謝、反省、計画、など諸々に追われつつ、とりいそぎやらねばいけないこともあるのだけど、しばらく外をちゃんと歩いてなかったのと絵を描くためにいろいろ景色をとどめたくて、外に出た。
と!家の前の道の前方をやけにデカい犬を連れた人が横切った。
犬、でかっ!と思ったが、どうも犬ではない。前方の家の陰に隠れてしまったその人を追って小走りで近づくと、うわーーー!
ポニーだーーー!
おじさんが、あっちへ行こう、とリードを引っ張っても『いや、こっち』とふんばるポニーちゃん。
思わず『お、おさんぽですか?』と声をかけると、ものすごく普通に、というか普通以上に呑気な様子で『え〜、そーですよぉ』とのお返事。まるで、『いつも散歩してますけど、何か?』という様子。
えぇぇ?ここに住んでおよそ10年経つけども、初めてお目にかかりましたよ、ポニーのお散歩は。
しかも、結構な住宅街ですよ。草をはめるような広いとこもないですし。
道だって思いっきりアスファルトです。
でもポニーちゃんもおじさんも一向にかまわない様子で、ほんとに犬の散歩のように気軽に散歩していました。
で、コーフンして写真を撮らせてもらいました。
ポニーちゃんは人に慣れているらしく、私が写真を撮ってると、今までフン、と向こうを向いていたのにこっちにボボボーと寄って来てくれます。
なんと優しい目!かわいい。
お礼とさよならを言って別れましたが、また会えるんでしょうか。
ちょっとびっくりしてポニーちゃんの名前を聞くのを忘れました。
今度会ったら聞こうと思います。
さて、NHK教育の新番組『Eテレ0655』 月〜木 午前6:55〜7:00ですが、その番組内で歌われる、ねこのうた『あたし、ねこ』を歌わせていただいています。オス版『おれ、ねこ』はGOING UNDER GROUNDの松本素生さんが歌われていて、そのちょっとオレサマっぽい歌いっぷりがなんともたまりません(ヤラレタ!)。私はそのメス版『あたし、ねこ』を歌わせていただいたわけですが、女の子のねこ、というわりと想像しやすいイメージをあんまり出したくなくて、わりとそっけない歌になりました。というか、そういうふうになってしまうのです、私。思えばピタゴラスイッチのロゴを歌った時の声も(あの時はつのだりょうこさんもいらしたので二人の声がいい具合に混じっていますが)、相当ボエーっとした飾り気のなさでした。
今回もそれに負けないぐらいそっけなく、朴訥とした歌声ですが、自分では気に入っています。作曲はユーフラテスの貝塚さん、編曲は栗原さん。飄々としてすごくオモシロかわいい歌です。録音もとても楽しかったんでした。またあのチームの方々に呼んでいただいてすごくうれしかったです。
朝のお目覚めに、末永く楽しんでいただけたらとてもうれしいです。