『忘却』とは、忘れ去ることである。
人は『忘れる』という能力がなければ、絶望で生きていけないそうだ。
しかし、私にはそれらの忘れ物が大変愛おしく、また、そういった忘却の
中に存在する、私がかつて此処に存在していた証拠のかけらのようなものが、
どこか遠いところへでも散らばって、ある日ひょっと誰かのしゃっくりを止めたり
犬に遠ぼえをさせたりできないか、などと思うのである。
だから、私はこの日記を書くことにする。
この日記はその日にあった笑えることや、怒れることや、
その日に思い出した面白いことや悲しいことを記すためにある。どんどん忘れていくTwitterはコチラ
[link:1193] 2009年12月20日(日) 15:06
この時期、デニムにブーツでなくバレエシューズを履く時、どうすればいいのか。暖かいシーズンは素足かすっごいちいさいフットカバーですんでたのが、もっさりソックスを履くのはいやだし、かといって、生足部分が多いのは寒すぎる。が、デニムの下にタイツやストッキングを履くのもいや。
悩むなあ(どうでもいいけど)。
早川司寿乃原画展を見に神楽坂へ。
神楽坂の路地裏の、帽子屋さんや、ちいさい飲み屋さんやビストロ、公園なんかを通って、たどりついた「日本茶 茜や」さん。
すごいいいところです。店主の柳本あかねさんは装丁などのお仕事をされてて、今回のしずちゃんの本の装丁をされてる。こういう人がこういうお店に暮らしながらしずちゃんとつながって、しずちゃんの絵がこういう場所にひっそり飾られている、というのがものすごーくつじつまがあい、心地よく、うれしくなる。またお茶をいただきにおじゃましたい。
そして、飾られていたしずちゃんの原画。どれもこれもすばらしい。
もうむかーしむかーし、名古屋にいた頃はよくしずちゃんのお家に遊びに行っていたから、描きかけでデスクにのっかっている原画とかも見たことあるけど、こうして改めてみると何だ!この線は!とびっくりして感動する。あの線はほんとうに何事か。しずちゃんの、あのどこにでもありそうでどこにもない景色や町のすべては、紛れもなくこの線によって生まれているのだ。一つ一つがびっくりするほど正確に精密に描かれているのに、不思議とものすごくのんきな感じで存在していて、なんだかあり得ないぐらい非日常のような感じもする。こんなに日常なのに、こんなに日常ではない感じがする景色ってなんだろうか。こんな景色を描けるしずちゃんはほんとうにすごい人です(←アホみたいな感想でごめんなさい)。
しずちゃんの原画を見た事ない人はぜったい一度見たほうがいいです。明けて本日19日までですが....。
で、夜は日頃お世話になっている方々の忘年会にお招きいただいて、代官山で楽しいごちそうの会。すっかりごちそうになり感激。どうもありがとうございました。
代官山も、神楽坂も、ふるーい普通のお家とオッサレーな隠れ家的ショップが混在している路地裏が醍醐味。
ひっきりなしに犬が吠えてたりするのも面白い。忘年会では、仕事中にはなかなかおしゃべりできないような方たちともいろいろお話しできて、なんか素顔をのぞけたり、反対に自分も日頃はわりとひた隠しにしているような姿が意外とバレてる、ってことがわかったりして、面白い。
お話ししてるうちに、やっぱり偶然つながってたり、いろんなご縁が生まれるのも楽しい。いろんな人と船に乗り合わせながら進んで行けるって、つくづくうれしいです。船は行く行く、です。