『忘却』とは、忘れ去ることである。
人は『忘れる』という能力がなければ、絶望で生きていけないそうだ。
しかし、私にはそれらの忘れ物が大変愛おしく、また、そういった忘却の
中に存在する、私がかつて此処に存在していた証拠のかけらのようなものが、
どこか遠いところへでも散らばって、ある日ひょっと誰かのしゃっくりを止めたり
犬に遠ぼえをさせたりできないか、などと思うのである。
だから、私はこの日記を書くことにする。
この日記はその日にあった笑えることや、怒れることや、
その日に思い出した面白いことや悲しいことを記すためにある。どんどん忘れていくTwitterはコチラ
[link:1118] 2009年06月07日(日) 22:23
今日も降ったり時折晴れたりの不思議なお天気。あじさいの季節です。
1日から、NHK教育『おかあさんといっしょ』で6月の歌『ほっとけーきはすてき』が放送開始になりました。
『ほっとけーきはすてき』、Bluesです。
『北風小僧の寒太郎』や『だんご3兄弟』ほか数々の名曲を生み出し続けている『おかあさんといっしょ』で、こういうユルいブルーズ、(しかも私、ホンモノのブルースマンじゃないのに)いいのかしら、とちょっとだけ不安でした。でも、こどもにもこどものブルーズはある。そしてもちろん、ママにもパパにも、深刻なものからほんのささいなことまで、誰にでも、いろんなブルーズがあって、そのブルーズの数だけ、その気持ちが直った時にしかわからない『うふふ、そうだよね』という気持ちがあります。そういう『気持ち』を歌うのにホンモノもニセモノも関係ないはず。
『ほっとけーきはすてき』は、そういう、暮らしの中のふとした『もじゃもじゃ』とそれをちゃんと受け止めて抜け出した時に味わうことのできる『うふふ』を歌にできたら、と思って作りました。
こどもにとっても、親にとっても、運動会の豪華なごちそうも、遠足のとっておきお弁当もとてもすてき。だけど、毎日の、特に特別じゃないおやつもすっごくすてき。
そんな気持ちで作った『ほっとけーきはすてき』、こどもやおとなやいろんな人々に、日々のふとした時になんとなく口ずさんでもらえたらとてもうれしいです。
演奏は、ドラム高橋結子、ウッドベース河瀬英樹、ギター鳥羽修のみなさんというおなじみのイカした顔ぶれ、ピアノは私で、シンプルな編成ならではのニュアンスやブルージーな感じが生きるようにせーので録音、そしてブルースハープは日本を代表するハーピスト松田幸一氏 にお願いし、グルーヴおよび力の抜け具合共に最高のメンバーで録音することができました。おねえさんの歌声がかわいい!それにさりげなくよりそうおにいさんの歌声もすごくイイ。
そして、イラストの床屋かなぶんさん、アニメーションの南家こうじさんさんによるこれまた力が抜けつつ実に表情豊かな映像も最高にイカしていて、プロデューサー氏はじめ、お仕事をご一緒させていただいたみなさんに心から感謝しつつ、ほんと、イイのができたなあ!と思っています。
この先一ヶ月間毎日流れます。
たくさんの人が観てくれますように。
よろしくおねがいします。