『忘却』とは、忘れ去ることである。
人は『忘れる』という能力がなければ、絶望で生きていけないそうだ。
しかし、私にはそれらの忘れ物が大変愛おしく、また、そういった忘却の
中に存在する、私がかつて此処に存在していた証拠のかけらのようなものが、
どこか遠いところへでも散らばって、ある日ひょっと誰かのしゃっくりを止めたり
犬に遠ぼえをさせたりできないか、などと思うのである。
だから、私はこの日記を書くことにする。
この日記はその日にあった笑えることや、怒れることや、
その日に思い出した面白いことや悲しいことを記すためにある。どんどん忘れていくTwitterはコチラ
[link:1117] 2009年06月02日(火) 02:25
[link:1116] 2009年05月31日(日) 02:29
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[link:1114] 2009年05月21日(木) 01:59
[link:1113] 2009年05月18日(月) 19:21
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朝からなぜ中華....?
という思いが頭全体に浮かぶが、地方のビジネスホテルでそんな朝ご飯もあんまりないのでいっとくか、と食堂へ。すると、シャケの塩焼き、お味噌汁、ごはん、お新香に、やっぱりあった!『水餃子』。そして『茄子と豚肉の炒め』。朝からすごいボリュームだ(→おいしいものと加藤千晶をご参照ください)。シャケの塩加減とか焼き加減がとてもグーでおいしかった。しかし、運動会の朝とかならガツンと食べておきたいところだけど、今日は雨だし、シャケとごはんとお味噌汁で充分お腹いっぱいになってしまって、中華部門は食べきれませんでした(ごめんなさい)。
チェックアウト後、この日は結城に向かうことにしつつ、荷物をどうにかしようととりあえず小山駅の駅ビルへ。ロッカーをさがすつもりが、あちこちのお店にひっかかり(物価もお店の傾向もちがうからおもしろい!)突然バイヤー魂が炸裂して、気がついたらあっという間にお昼になってしまう。
こりゃいかん、と、結城にとりあえずミスタードーナツで、最近話題の『ドーナツバーガー&ポテド』を買い、電車に飛び乗る。
再び水戸線で、結城までおよそ15分ぐらい。
ついた結城は、結城紬で世界的に有名なところだけど、町自体はとーーーっても静かで落ち着いている。この日は日曜日ということもあり、本当にひっそり。お昼を結城で食べようと思っていたけど、この町もまったくお店が開いていない。
空腹をかかえて歩きはじめたけれど、結城紬を見たら目が釘付けに!最っっっ高にかわいい!ほしい!かわいすぎる!いつか(っていつ?)絶対に結城のお着物作ろう!でもあれもこれもそれもどれもこれもかわいすぎて、まったく選べない(買えもしないのに今選んでもしょうがないけど)!ああ......。
隣にいらしたご夫婦は某百貨店での査定二千万の結城をお買い上げになったそうで。
ああ......。あ、犬だ..かわいいねえ、おおよしよし....(欲望からの逃避)。
といった具合に、あまりにも衝動を抑えすぎて、体力を激しく消耗し、疲れ果ててしまった。しかし、結城紬というものができあがるまでの行程を知れば知るほど、『そりゃあこんなにものすごい手作業と行程と年月がかかるものを安く売れませんとも!売ってはいけませんとも!』と思うのである。それほど、手のかかる伝統工芸品です。糸を紡ぐところからものすごいんですもの。
まあそれはさておき、で、もう飢えと疲労で死にそうになりながら、どこかなにか食べられるもの....とフラフラ歩くも、そもそもお店があんまりない。加えて、どうやら前日に町歩きイベントで600人?の観光客が結城の町を歩きまわったらしく、その翌日で町は閑散(運動会の代休のようだ)、たまにやってそうなお店があってもお昼をとうに過ぎた3時近い時間にはみな準備中。結局駅前までもどり、唯一やっていた観光センターの喫茶コーナーにたどり着くと、おお!やってる!オムライスとかカレーライスとか書いてある!ご当地の名物とか食べようと思ってたけど、百歩譲ってオムライスでもいいや!.....と思って飛び込んだら、閉店10分前で『今できるのは焼きそばと.........えっと、焼きそばですね。』
がーーーーーん!きのうも焼きそば....(泣)。あ、えっと、じゃあ、いいです(しょんぼり)。
で、結局、小山に戻ろうにも、電車も1本乗り遅れたために約1時間の待ち時間ができてしまい、泣く泣くスーパーのお惣菜売り場でお弁当を買いベンチで食べた。
Pちゃんとのおたのしみ会第一回で、尾道まで行っておきながら、最初の夜ごはんが『ほか弁』だったことをうっすら思い出す(その時もご当地の海の幸料理とかを食べるつもりで旅館の夕食を断り町に出たが、古本屋とか古い陶器屋さんとか商店街の古いお店にあちこちひっかかり、気がついたら食べ物屋さんはみな閉まっていた)。
こうして、旅の最後の食事がスーパーのお惣菜、という意外な結末で今年のおたのしみ会は幕を閉じました。小山駅での乗り継ぎに急いだため、買おうと思っていたお土産も買えず、歩き疲れて電車では爆睡。そして帰りももちろん赤羽で解散しました。真壁の町、結城の町、小山の町、ありがとう。それからPちゃん、特訓ありがとう。
またひとつ、濃い旅の思い出が増えました......。