『忘却』とは、忘れ去ることである。
人は『忘れる』という能力がなければ、絶望で生きていけないそうだ。
しかし、私にはそれらの忘れ物が大変愛おしく、また、そういった忘却の
中に存在する、私がかつて此処に存在していた証拠のかけらのようなものが、
どこか遠いところへでも散らばって、ある日ひょっと誰かのしゃっくりを止めたり
犬に遠ぼえをさせたりできないか、などと思うのである。
だから、私はこの日記を書くことにする。
この日記はその日にあった笑えることや、怒れることや、
その日に思い出した面白いことや悲しいことを記すためにある。どんどん忘れていくTwitterはコチラ
[link:1116] 2009年05月31日(日) 02:29
[link:1115] 2009年05月31日(日) 02:28
たまに開いているお店があるかと思えば『営業時間 午前8時30分から午後1時まで』とシャッターに貼付けられている『紙店』とかもある。朝の8時半からいったいどんな種類の紙を買うのか。1時に間に合ってれば入ったのに.....。
そんな町並みを抜けて、やや坂道になったはずれまでゆくと、今度は一面の田んぼの海。ずううううっっっとむこうまで田植えの終わった田んぼが広がっているのであった。
田んぼのところどころにもりもりと木がかたまって茂っていて、そのまわりをほそいあぜ道が巻いている。小さい用水路の際には野生のカラーとかあやめとかが咲いていて、そのむこうでおじさんが何やら白い煙を立てて燃している。空はとても晴れていて、何かが鳴っているけど、うるさいほどの静寂。ツン、と田に鳥が立ったり、おたまじゃくしの影がにらっと動いたり。そのすべてが、なんだか生まれる前に見た?ような、いつか遠い昔に死んだ後に見た?ような気がする景色で、ひょっとしてここは天国じゃないかしら、と思うような妙な感じだった。
ある家は壁一面が蔦に、ある家はばらに覆われ、犬とか猫もほとんど鳴かない(1匹だけ、寝そべってると思ったら、寝そべりながら怒っていた犬がいて、とつぜん爆発したように吠えかかられた)。
しーんとした町を、とにかくてくてく歩きまわって、洋品店『S』にてデッドストックのマッチ棒柄のこどもTシャツなどを購入(使い道ナシ)。途中で何度か休憩.....と思うが喫茶店はナシ。お菓子屋さんの店先のベンチであんドーナツを食べる。
で、またおなじ焼きそば屋さんに戻って、荷物のお礼にクリームソーダなどを飲み、またタクシーに乗って岩瀬駅へ戻る、という、貧乏風とセレブ風が入り交じった真壁散歩を終えました。大変に大変によい散歩だった。
ここからまた小山に戻って、その日は小山のビジネスホテル(温泉のある旅館がよかったけどなかった!)のデラックスツイン(でも超安い!)に宿泊。チェックイン前にふと小山駅ビルをうろうろしてみたところ、小山は栃木なんだけど、物価が!驚くほど!安い!
体感で都内値段の七掛けぐらい。
そして、料理の盛りもすごい!(→おいしいものと加藤千晶も更新中です。)
そんなこんなで腹ごしらえした後は、お部屋に戻り、夜は『スパルタものまね特訓』である。今回の旅のもうひとつの目的、いや、そもそも初めは『今年はスパルタものまね合宿』のつもりだったのだ。ここで1歩、できれば5歩ぐらい前進して次回のワンマンに向かいたい。
というわけで、PちゃんのケイタイでBGMダウンロード完了、ビデオオッケー、小道具オッケー、という絶好の環境で修練を重ねることができた。そして、こともあろうに、『アノ人』以外の『別の人』のものまねもできることがわかった(しかもそっちのがウマいようだ)。そんなわけでして、この合宿の成果をみなさんにご披露できる日が楽しみでしかたありません。
しかし、この修練の様子はコーチであるPちゃん以外に絶対に誰にも見せることは出来ない。もし見られたら、私、まちがいなく駆け出して田んぼに飛び込むと思います。