『忘却』とは、忘れ去ることである。
人は『忘れる』という能力がなければ、絶望で生きていけないそうだ。
しかし、私にはそれらの忘れ物が大変愛おしく、また、そういった忘却の
中に存在する、私がかつて此処に存在していた証拠のかけらのようなものが、
どこか遠いところへでも散らばって、ある日ひょっと誰かのしゃっくりを止めたり
犬に遠ぼえをさせたりできないか、などと思うのである。
だから、私はこの日記を書くことにする。
この日記はその日にあった笑えることや、怒れることや、
その日に思い出した面白いことや悲しいことを記すためにある。どんどん忘れていくTwitterはコチラ
[link:1104] 2009年05月02日(土) 01:54
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[link:1100] 2009年04月18日(土) 01:56
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その後、どうしても天丼が食べたくなり、浅草の天丼屋さんへ行こうとケイタイで検索すると、出てきた出てきた、老舗の天丼屋さん。ふむふむ、ぜひともここへ行ってみよう、と更に検索してそちらへ向かい、車も停めて、歩いて探すけど、ない。
そこの近くの番地まであるのに、目的地の番地がない。
え〜。
なんで?そうだ、こないだやっとのことでダウンロードしたナビのアプリケーションを使おう、っと。
......なぜか住所の入力ができず。
え〜。
しかし悔しいので更に歩き回り、やっとのことでなんとか探したら、路地裏にひっそりと
そのお店は佇んでいた。
やった!あった!
まだやってる!
ということで、ガラガラガラ.....
しかし店内しーん。閉店間際か。
でも大変おっとりと感じのよい女将さんが出て来てくださり、無事通していただく。
右側全部が小上がりになっている。
腰を落ち着けたところで、お茶を出していただいたのだけど、このお茶がもんのすごくおいしい!で、お茶がおいしいことでテンションがあがり、天丼に向かう気満々になる。
が、続いて趣ある『お品書き』を出されるも、『天丼』の文字はどこにもない。
あ、あれ?
というか、蕎麦しかない。
というか、お店の名前からうっすら感じていたのだけど、ここって完全にお蕎麦屋さん(しかも浅草で蕎麦屋やってるだけあるって感じの)ですよね、やっぱり.......。
でもでも、たまに天丼があるお蕎麦屋さんもあったりするし、ひょっとして隠れメニューかなー?なんて思って、
おずおずと先のおかみさんに
『あの、天丼なんかは......』と切り出すと『天丼はやってないんですよ。うちはお蕎麦なんで。』
でーすーよーねー。
.....え〜。
というか、ガーン。
私の天丼は?
あのケイタイで見た天丼屋さんは?
頭の上全体に『?』マークを出しっ放しにしたまま、天せいろを注文する。
それから、卵焼きも。
そうしましたところ、まず卵焼きが焼きたてのふっわふわで、めっっっっっちゃくちゃおいしい!そしてお蕎麦もめっっっちゃくちゃおいしい!そしてやっぱりお茶がめっっっちゃくちゃおいしい!
とにかく、すべてのものがものすごーく丁寧に作られている(その分時間はかかる)のがよーくわかる美味しさでした。あの卵焼きはまた絶対食べたい、と思う。
で、まちがって入っちゃったのに、あんなにおいしいお蕎麦や卵焼きだったので、帰って調べてみたら、そこは『蕎亭 大黒屋』さんという、その筋では有名らしいお蕎麦屋さんでした。薮でも更科でも砂場でもない、九段一茶庵系?とかいう流れをくんでるところらしいです。よくわかんないけどおいしかったからよかったんですが、天丼のほうは『天麩羅 大黒屋(←正しくは『家』だったことが後日判明。この時点では漢字がちがっていることに気がついていない私)』さんだったようです。
両方とも浅草では名店といわれるお店のようで、同じ名前(←くどいようですが、この時点では『屋』の字がちがっていることにまだ気がついていない私。)とはいえ、まちがう人はあまりいないようです。そのために『蕎亭』ってついてるんだし、頭に。でーすーよーねー。そこまで見ても『蕎麦屋さんの隠れメニュー的なので天丼が人気なのかも...』と思う私も私です。というか、そんなアホな人、私ぐらいです。
ぜったい、あの女将さん、私が『天丼....』って言いかけたとき、顔には出さなかったけど『はぁ?』と心の中で失笑したにちがいないと思います....。大変失礼なことを申しました。ごめんなさい。
いやいや、何度もいいますが、すごくおいしかったからいいんです。
いいんですけどね。こんな自分が残念です。