忘れ物はないね?

『忘却』とは、忘れ去ることである。
人は『忘れる』という能力がなければ、絶望で生きていけないそうだ。
しかし、私にはそれらの忘れ物が大変愛おしく、また、そういった忘却の 中に存在する、私がかつて此処に存在していた証拠のかけらのようなものが、
どこか遠いところへでも散らばって、ある日ひょっと誰かのしゃっくりを止めたり
犬に遠ぼえをさせたりできないか、などと思うのである。
だから、私はこの日記を書くことにする。
この日記はその日にあった笑えることや、怒れることや、
その日に思い出した面白いことや悲しいことを記すためにある。どんどん忘れていくTwitterはコチラ

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2009年04月18日(土)

某所にて録音。
小編成ながらせーので録音。毎度のことながら、自分の作った曲で自分も演奏、という場合、頭がとっちらかってしまって、ただでさえ脳の処理能力が犬並みといわれているのが、さらに『テンパってわけわかんなくなった犬』ぐらいになる。
でも、スタジオの、人気がないらしいすっとんきょうなチューニングのピアノも妙に愛らしく、他のミュージシャン、エンジニア、プロデューサー氏他、全員の力が結集されて、それはそれはイカした曲ができました。
そのうちにまたみなさんのお耳にお届けできましょう。また追って情報をお知らせします。
ほかにも、このところ楽しい録音が続いています。オンエア情報などのお知らせもチェックしてみてくださーい。

[link:1101] 2009年04月25日(土) 02:11


2009年04月25日(土)

ぶっとび直行とんぼ返りで名古屋へ。
本当は3月に行くはずが、結局行けず、今回になってしまった。
お友達にも誰にも言わず、用事をすませるのみ。でも実家では18歳のこりんちゃんと92歳のおばあちゃんが元気で迎えてくれました。
こりんちゃんは昼間はグーグー寝て、お耳も聴こえにくく、おめめも見えにくく、トボ〜トボ〜とお部屋の中でまったり生活なのですが、ごはんの時間には、そのヨボヨボが嘘のようにすばやい動きになり、びっくりします。おばあちゃんもすごくよく似ていて、普段はぼんやりしていますが、時折、デヴィ夫人も真っ青なほどの毒舌です。まるでケロッとした様子で『ヨンさまも、前はなんて素敵〜と思ってテレビよぅ見たけど、あんまり見すぎてもう飽きた(※印あくまでもオントシ92歳のおばあちゃんの主観ですので、ヨンさまが素敵でなくなった、という意味ではまったくありません。ヨンさま怒らないで〜)』などと言ったり、わざわざボランティアで出張して来てくださってるヘアサロンの人に髪を切っていただきながら、『まあこの人もたいしたことないけど便利やもんなあ。』と言ったり。
とにかくそばにいる身内はいちいちヒヤヒヤするんですが、なによりそこで感動するのは、そんなふうな毒舌にもかかわらず、そうやって年寄りにあっけらかんと言われたほうは、誰もが思わず爆笑してしまうのです。
そもそもお年寄りのみなさんとつきあう人々は、そのぐらいのことで怒る方はいらっしゃらない。お年寄りのあまりにも天然なボケをみなさんほんとにおもしろがり、その反面、お年寄りのふか〜くひろ〜い知識や考え方をとても大切にしていらっしゃるようで、たまにその場に居合わせるとちょっと人生が豊かになったような気持ちになります。

[link:1102] 2009年04月28日(火) 23:40


2009年04月28日(火)

やっと今日ウルワシ堂へ行った。
もう今年に入ってからずっとずっとずうっっと行きたくて行かれなかったのだ。
のびきっちゃった髪、色が変わってしばらく経っちゃったカラー。とれてはねまくっちゃってたパーマ。
やっとのことで(髪型が)かわいくなった!でもかわいいのはたぶん今日一日だけどね〜。一晩寝るとなんだか、昨日とはちがう〜(泣)ってなって、寝方と髪型のスタイリングが下手な自分を恨むことに。
でも、かわいくしていただいて、ウルワシ堂さんありがとうございまーす。
そして帰りに久しぶりに寄り道してお買い物。とっておいてもらったワンピースを買っちゃう。閉店間際にもかかわらずショップのスタッフの方たちとおしゃべりで盛り上がり、スキップで(嘘)帰路につく。

さて、その帰りの、キュッキュウに混んだ電車の中で、真後ろに一見ヤンキーくん風の若者がいて、聞くともなしに会話が耳に入ってきてしまったのだけど、ある一言に妙に感動してしまった。

A『でさ〜、オレが作ったやつに、アイツあそこんとこだけ自分で勝手に作りやがってさ〜。』

B『あ〜、あそこんとこね〜。あれおまえ的にはいいの?』

A『オレ的に?ぜんぜんよくねーよ。よくねーけど.....いいよ。まあ。』

なんかその言い方には、自分の考えとはちがうが、その友達の存在を尊重している、というような背景がちゃんと感じられて、思わず振り返って、『エライ!!にーちゃん、イイネ!!若いのに器大きいね!』と言いたくなった。

自分の作ったものにヒトが勝手になんかやった、という重大な事柄に対して、その内容が自分の考えとはまったく違うものだったとしても、受け入れるその度量。しかも
「自分とは違うけど」というところをちゃんと認識しながら受け入れて尊重してるところが立派だ。いいトシの大人でもなかなか言えないよ、『ぜんぜんよくないけど、いいよ。』の一言は。
いやぁ勉強になりました。

[link:1103] 2009年04月30日(木) 20:33


2009年04月30日(木)

プリンターが壊れてしまい、急を要するので秋葉原へ。I電気の改装前閉店セールにて、更にオマケしてもらって購入。

その後、どうしても天丼が食べたくなり、浅草の天丼屋さんへ行こうとケイタイで検索すると、出てきた出てきた、老舗の天丼屋さん。ふむふむ、ぜひともここへ行ってみよう、と更に検索してそちらへ向かい、車も停めて、歩いて探すけど、ない。
そこの近くの番地まであるのに、目的地の番地がない。

え〜。

なんで?そうだ、こないだやっとのことでダウンロードしたナビのアプリケーションを使おう、っと。
......なぜか住所の入力ができず。

え〜。

しかし悔しいので更に歩き回り、やっとのことでなんとか探したら、路地裏にひっそりと
そのお店は佇んでいた。
やった!あった!
まだやってる!
ということで、ガラガラガラ.....
しかし店内しーん。閉店間際か。
でも大変おっとりと感じのよい女将さんが出て来てくださり、無事通していただく。
右側全部が小上がりになっている。
腰を落ち着けたところで、お茶を出していただいたのだけど、このお茶がもんのすごくおいしい!で、お茶がおいしいことでテンションがあがり、天丼に向かう気満々になる。
が、続いて趣ある『お品書き』を出されるも、『天丼』の文字はどこにもない。
あ、あれ?
というか、蕎麦しかない。
というか、お店の名前からうっすら感じていたのだけど、ここって完全にお蕎麦屋さん(しかも浅草で蕎麦屋やってるだけあるって感じの)ですよね、やっぱり.......。
でもでも、たまに天丼があるお蕎麦屋さんもあったりするし、ひょっとして隠れメニューかなー?なんて思って、
おずおずと先のおかみさんに
『あの、天丼なんかは......』と切り出すと『天丼はやってないんですよ。うちはお蕎麦なんで。』

でーすーよーねー。

.....え〜。
というか、ガーン。

私の天丼は?
あのケイタイで見た天丼屋さんは?

頭の上全体に『?』マークを出しっ放しにしたまま、天せいろを注文する。
それから、卵焼きも。
そうしましたところ、まず卵焼きが焼きたてのふっわふわで、めっっっっっちゃくちゃおいしい!そしてお蕎麦もめっっっちゃくちゃおいしい!そしてやっぱりお茶がめっっっちゃくちゃおいしい!
とにかく、すべてのものがものすごーく丁寧に作られている(その分時間はかかる)のがよーくわかる美味しさでした。あの卵焼きはまた絶対食べたい、と思う。

で、まちがって入っちゃったのに、あんなにおいしいお蕎麦や卵焼きだったので、帰って調べてみたら、そこは『蕎亭 大黒屋』さんという、その筋では有名らしいお蕎麦屋さんでした。薮でも更科でも砂場でもない、九段一茶庵系?とかいう流れをくんでるところらしいです。よくわかんないけどおいしかったからよかったんですが、天丼のほうは『天麩羅 大黒屋(←正しくは『家』だったことが後日判明。この時点では漢字がちがっていることに気がついていない私)』さんだったようです。
両方とも浅草では名店といわれるお店のようで、同じ名前(←くどいようですが、この時点では『屋』の字がちがっていることにまだ気がついていない私。)とはいえ、まちがう人はあまりいないようです。そのために『蕎亭』ってついてるんだし、頭に。でーすーよーねー。そこまで見ても『蕎麦屋さんの隠れメニュー的なので天丼が人気なのかも...』と思う私も私です。というか、そんなアホな人、私ぐらいです。
ぜったい、あの女将さん、私が『天丼....』って言いかけたとき、顔には出さなかったけど『はぁ?』と心の中で失笑したにちがいないと思います....。大変失礼なことを申しました。ごめんなさい。
いやいや、何度もいいますが、すごくおいしかったからいいんです。
いいんですけどね。こんな自分が残念です。

[link:1104] 2009年05月02日(土) 01:54


2009年05月02日(土)

時をあけず、一昨日のリベンジをする機会はやってきた。なぜなら、買ったプリンターが初期不良(泣)で、交換に行かなければならなかったから。
プリンタは新品に替えていただいた。

そして、今日こそは天丼を!
今日こそはあの店へ!

と、お友達まで誘い、浅草の『天麩羅大黒....

と、ここまで書いて、もしや、と思って確認したら!やっぱり!
天麩羅のほうは大黒『家』さん、そして先日まちがったほうは大黒『屋』さん!
ウォー!字はちゃんと違っとったんかい!
そんでもまちがったんかい!
というわけで、アホさをさらに露呈してしまいました私ですが、戒めのために、あえて、
一昨日の日記はまちがったままにしてみます。

とはいえ、天丼は美味しかったです。とても。その様子は『おいしいものと加藤千晶』でごらんください。今年に入ってからのその他の『おいしいもの』も更新しました。

[link:1105] 2009年05月03日(日) 23:56

2003年6月16日までの日記


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