『忘却』とは、忘れ去ることである。
人は『忘れる』という能力がなければ、絶望で生きていけないそうだ。
しかし、私にはそれらの忘れ物が大変愛おしく、また、そういった忘却の
中に存在する、私がかつて此処に存在していた証拠のかけらのようなものが、
どこか遠いところへでも散らばって、ある日ひょっと誰かのしゃっくりを止めたり
犬に遠ぼえをさせたりできないか、などと思うのである。
だから、私はこの日記を書くことにする。
この日記はその日にあった笑えることや、怒れることや、
その日に思い出した面白いことや悲しいことを記すためにある。どんどん忘れていくTwitterはコチラ
[link:1089] 2009年03月18日(水) 22:57
浅草寺のすぐ近く、昔銀行だったというふるーいライオンビル。ここでは週末、土日ライオンという企画をやっていて、週代わりでいろんな人がいろんなおいしそうな食べ物のお店を広げているそうなのですが、今回はその中のくさかんむり さんの『新作あんこ発表会』へ。その主役であり、あんこを作っている蒔苗さんは、仕事をしながら、自作の和菓子を作って、週末『くさかんむり』というカフェをやっている、というパワフルな女性で、その細腕から生まれる丁寧な和菓子は本当に絶品です。
聞けば、昔おばあちゃまが和菓子店をやっておられたそうで、もうお店はないそうですが、その流れを自分流に受け継ぎたくてやっている、とのこと。この日はこしあんは桜餅、つぶあんはうぐいす餅として登場していましたが、『和菓子』とはいわないで、『あんこ』とうたっているだけあって、あんこがほんとうにおいしい。こしあんもつぶあんも、それぞれすごくおいしい。つぶあんは『あんこ』というか、『小豆ペースト』というか、とにかく豆の味がすごいちゃんとする。あっという間に桜餅もうぐいす餅もぱくぱくっと平らげてしまって、家にも買って帰りました(その日は合計4個食べた計算に!)。
さてそんなすてきな『くさかんむり』で、おいしいお菓子をいただきながらのちょっとした楽しい会がとりおこなわれ、私はその日お会いしたほとんどの方が初対面だったのですが、それぞれの人がちょっとずつどこかでつながっていて、話してみると、あらあら、あのヒトも?おやあれはこのヒトが?みたいなことがいろいろあって面白かった。
みなさんそれぞれ面白いヒトたちばかり。
そうやってあちらでもこちらでも、人や物事と私を結びつけてくれる不思議なヒモ?がいつのまにか結びついて現在に至っています。
ご縁というのはほんとに楽しゅうございますね。