『忘却』とは、忘れ去ることである。
人は『忘れる』という能力がなければ、絶望で生きていけないそうだ。
しかし、私にはそれらの忘れ物が大変愛おしく、また、そういった忘却の
中に存在する、私がかつて此処に存在していた証拠のかけらのようなものが、
どこか遠いところへでも散らばって、ある日ひょっと誰かのしゃっくりを止めたり
犬に遠ぼえをさせたりできないか、などと思うのである。
だから、私はこの日記を書くことにする。
この日記はその日にあった笑えることや、怒れることや、
その日に思い出した面白いことや悲しいことを記すためにある。どんどん忘れていくTwitterはコチラ
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そんなお雛祭りの日、母からメールが。
実家では母が毎年私のお雛様を出してくれて、あれやこれやお祝いをしてくれています。私のお雛様はすごくきれいな立ち雛で、屏風と毛氈にお内裏様と内親王を二人飾ります。今では本当にこのお雛様でよかった!と心から思いますが、子供の頃は友達の家に派手に豪華に飾られている段飾りのお雛様にアコガレたものでした。
それはさておき、その母からのメールにはお雛様の写真と、菱餅の写真が添付されていたのですが、なんと、『菱餅を買わなかったので、ホットケーキで作った。』と書いてありました。
え?
ホットケーキで?
と思ってよく見ると、そこには確かに若干『ぼわ〜』っと膨らんだ菱餅が写っています。っていうか、断面が完全にホットケーキ。うっすらこんがり焼き色ついてるし。脇のお皿に『菱形に切った後の端くれが大量に』盛られてるし。
母によれば『白はプレーン、ピンクは色粉少々、緑はお抹茶をたっぷり入れた』そうで、さっそく食べるんだそうです。
す、すごい。
さすが数々のサザエ伝説を残し続けているウチの母!我が母ながらなんてステキなんだウチの母。
ホットケーキで菱餅を作る、って。
しかもすぐ食べちゃうって。
そしてなんてステキなんだホットケーキ!
菱餅もできてしまうホットケーキは本当にすてき。
できることなら飛んで帰ってそのホットケーキ菱餅の実物を味わってみたかったなあ!
やっぱり蜜をかけて食べるんだろうか?