『忘却』とは、忘れ去ることである。
人は『忘れる』という能力がなければ、絶望で生きていけないそうだ。
しかし、私にはそれらの忘れ物が大変愛おしく、また、そういった忘却の
中に存在する、私がかつて此処に存在していた証拠のかけらのようなものが、
どこか遠いところへでも散らばって、ある日ひょっと誰かのしゃっくりを止めたり
犬に遠ぼえをさせたりできないか、などと思うのである。
だから、私はこの日記を書くことにする。
この日記はその日にあった笑えることや、怒れることや、
その日に思い出した面白いことや悲しいことを記すためにある。どんどん忘れていくTwitterはコチラ
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[link:1068] 2009年01月15日(木) 00:18
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そもそも、蕁麻疹とかすぐ出るし、肌もすぐ赤くなるのでこれまでずっと朝の洗顔は真水のみ。夜は刺激の少ない、添加物や防腐剤の極力少ないクレンジングと洗顔、その後はまた刺激の少ない化粧水ピタピタピターッとやっておしまい、という生活であった。
しかしさすがに冬になると乾燥がすごくて、こないだ京都で雪が舞った日の夜、ほっぺたが凍傷?みたいになって、化粧水がめちゃくちゃシミて痛かったのをきっかけに、『いやいやいや、さすがにちょっとはアンチエイジング対策をせねばきっとこの先大変なことになるに違いない』と思い立ち、とあるコスメショップへ入った。この年にして、コスメカウンターに座るのは初めてである。
行ってみて驚いた。出て来た販売員の人のメイクに。
まずまつ毛のマスカラのダマダマ具合に。え?まつ毛を珊瑚のようにわざとするテクニックか?と一瞬思ったほど、見事にゴテゴテである。他のカウンターの人もそういう人がちらほらいて、それは最近のマスカラの傾向なのでしょうか?
それともやってるうちにゴテゴテになっちゃってる(プロなのに?)んでしょうか?
次にあまりにも白い、白塗りに。そしてほっぺたの梅干しのような丸い赤いチークに。
髪を顔の真上てっぺんで丸くまとめているので、全体的に固くなったお鏡餅のような印象。しかも爪はピエロみたいに一本ずつ赤アンド黒アンド赤アンド黒アンド赤、ってなってる。
こ、これがモード????
ひょっとしてこの人なりに『お正月』を表現してるのかしら。
でも、でも、この人に私の肌をあずけて平気????
一気に心配になり、とりあえずメイク方面にはいっさい関心をむけず、『化粧水・美容液バカ』みたいな感じで話をたたみ込んで、それだけを買ってみました。
それにしても、その人のトークはほんとうに柳原可奈子のネタそのもので、いちいち目を剥いたり(じっと目を見るたびに笑ってしまうので、直視できない)、トークの途中に同僚へ何かを言ったり、入って来るお客さんに「いらっしゃいませぇ」と早口で言ったりして、それを聞きながら所々意味不明に笑っちゃったりして、イカンイカンと思いながらお客様カードを書いてたものだから、まちがえて住所を、ものすごーく小さいフリガナの升目に書いちゃってた。
アッ!と思って『すみません、まちがえちゃいました』と言うと、見るなりものすごく大爆笑されて『(以下完全に柳原可奈子で)い〜や〜〜〜!おもしろ〜〜〜い!キャハハハ、だいじょ〜ぶ、だいじょ〜ぶ。うん。な〜〜ンまいでもありますから、ほら、こ〜〜んなにね、うん。ありますからぜ〜んぜん大丈夫。ぎゃ〜く〜に?こんな小さい升?書きにくかったんじゃないで〜すかぁ〜?お仕事でおつかれなんでしょ〜?』
ってものすごいイキオイで言われました。
ちがう!アンタのせいだよ!アンタがペラペラペラペラ〜って書いてる耳元でしゃべるからだよう!
まあ、さんざんなコスメカウンターデビュー(遅)でしたが、
思えば、数年前に街頭で化粧品アンケートをされた時、『あら、このファンデーションってもう絶版ですよね?』って言われたのもよい思い出ですが、それを上回るよい思い出ができました。