忘れ物はないね?:2008-12-27

『忘却』とは、忘れ去ることである。
人は『忘れる』という能力がなければ、絶望で生きていけないそうだ。
しかし、私にはそれらの忘れ物が大変愛おしく、また、そういった忘却の 中に存在する、私がかつて此処に存在していた証拠のかけらのようなものが、
どこか遠いところへでも散らばって、ある日ひょっと誰かのしゃっくりを止めたり
犬に遠ぼえをさせたりできないか、などと思うのである。
だから、私はこの日記を書くことにする。
この日記はその日にあった笑えることや、怒れることや、
その日に思い出した面白いことや悲しいことを記すためにある。どんどん忘れていくTwitterはコチラ

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2008年12月27日(土)

24日、大掃除に突入。部屋の模様替えを思い立ち、エッサエッサとテーブルやテレビなどを移動。ふう。自分のお部屋は掃除機をかける途中で挫折。

25日、「中華学校の子どもたち」の片岡監督と会合で銀座のウエスト本店へ。ウエストのリーフパイは大好きだけど、喫茶室には入ったことがなく、一度行きたいと思っていた。静かで、派手でないのにとても素敵で、のんびりしてるのにきちんとしている店内とケーキがたまらない。パリパリさをキープするため店内でしか食べることのできないミルフィーユがめちゃくちゃおいしかった。

26日、富士山のふもとの劇場へ天野天街作/演出のITOプロジェクトの糸あやつり人形劇『平太郎化物日記』を観に行く。去年スズナリで観て、ぜひもう一度観たいと思っていたのだ。
28日の日曜日まで上演しているので内容について触れないが、時間のある方はぜひ行って観たほうがいいと思います。
登場人物もそのお人形も操っている演者さんもお客さんも、遠くの人も近しい人も昔の人もうんと先に居たはずの人も、「人」とは言わないモノたちも、あらゆるすべてのツブツブがみなとてもいとおしくなります。
お人形と舞台の大きさはわかってたはずなのに、ステージに集中して見ているうちにすごく大きく見えて、人間の実際の大きさや、他のものの大きさの感覚がまるで狂ってしまう。終わってまた改めてみるとステージとお人形の小ささにびっくりする。あの小さいお人形やほかにもいろーーーーんなモノモノを糸であやつってあそこまでできるというのはホントーーーーーにすごい。
終演後、天野さんと、観に来ていたマルタくんやマリリンやエビサワさん、映像のハマジ、15年ぶりぐらいに会った音響のカンスくんなどとほんとに久しぶりに話したりできてすごくうれしかった。泊まって翌日のマチネも観劇。久住さんや井村さんU5くんなど東京から来た人たちとも再会。
それにしても東静岡駅周辺は地図の縮尺がみなおかしい!ホテルや行きたかった骨董屋さんなど、アクセスの地図で見るとあたかも駅前のようだが、聞いてみると『ああ歩くと3〜40分かかりますねえ。』とか、『あー、そこ車で15分から20分ぐらいですかね。』とサラッと言われ、舞台に続き現実も距離感が狂いっぱなし。しかもタクシーが街を走っていない(どうやら呼ぶのが常識のようだ。)ので、結局行けなかったり。
更には、ちょっと何か食べるようなお店も全然なくて、あっても昼間はやってなくて、つまるところ@ホテルの人がイチオシしてくれた『イケメンがいる(?)おしゃれ(?)パスタカフェ(?)』、Aガスト、Bデビット伊東のラーメン屋、C吉野家、という『東京から静岡に来たのに何もここで入らなくても.....』という静岡っぽさゼロな選択肢。
しかしそんなこんなの珍道中を、澄み渡った空の下、あまりにも堂々と、そして静かに、富士山はそこで見てくれていたのでした。

そして帰宅後、やれやれ、とお風呂に入っているとSさんから電話。『J-WAVEでカミナリ食堂が流れてるよ〜!』
さっそくチェックしてみると、ホントだ!
BOOK BARナビゲーターの大倉さん杏さん(どちらの方も面識ありませんが)ありがとうございましたー。

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[link:1063] 2008年12月31日(水) 16:06

2003年6月16日までの日記


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