『忘却』とは、忘れ去ることである。
人は『忘れる』という能力がなければ、絶望で生きていけないそうだ。
しかし、私にはそれらの忘れ物が大変愛おしく、また、そういった忘却の
中に存在する、私がかつて此処に存在していた証拠のかけらのようなものが、
どこか遠いところへでも散らばって、ある日ひょっと誰かのしゃっくりを止めたり
犬に遠ぼえをさせたりできないか、などと思うのである。
だから、私はこの日記を書くことにする。
この日記はその日にあった笑えることや、怒れることや、
その日に思い出した面白いことや悲しいことを記すためにある。どんどん忘れていくTwitterはコチラ
[link:1059] 2008年12月16日(火) 23:05
師走の街はまったくくたびれる。
家を出てすぐ、先日私に驚いて看板で頭を打った茶縞の猫とまたすれちがう。
今日もまた、私が歩いている前に突然植え込みの下からぼやっと出て来て踏みそうになった。もうすこし危機感を持ちなさい。
電車で隣に座った女の子たちが
『クオーターパウンダーもう食べた?』
『え?なにパンダ?』
としゃべっていて、帰りに思わずクオーターパンダを買ってしまう。なるほどすごいボリュームだ。買って帰って食べたのだが、冷めてて後悔。せっかくならお店で食べればよかったか。しかし私は一人で食べ物屋さんには入れない恥ずかしがり屋さんなのであった。