忘れ物はないね?

『忘却』とは、忘れ去ることである。
人は『忘れる』という能力がなければ、絶望で生きていけないそうだ。
しかし、私にはそれらの忘れ物が大変愛おしく、また、そういった忘却の 中に存在する、私がかつて此処に存在していた証拠のかけらのようなものが、
どこか遠いところへでも散らばって、ある日ひょっと誰かのしゃっくりを止めたり
犬に遠ぼえをさせたりできないか、などと思うのである。
だから、私はこの日記を書くことにする。
この日記はその日にあった笑えることや、怒れることや、
その日に思い出した面白いことや悲しいことを記すためにある。どんどん忘れていくTwitterはコチラ

HOME

2008年12月07日(日)

映画の銀座初日をちょいとのぞきに、それから別件の用もあり、銀座、二重橋前、などをうろうろ、うろうろ、うろうろうろうろうろうろ。
師走の街はまったくくたびれる。

家を出てすぐ、先日私に驚いて看板で頭を打った茶縞の猫とまたすれちがう。
今日もまた、私が歩いている前に突然植え込みの下からぼやっと出て来て踏みそうになった。もうすこし危機感を持ちなさい。

電車で隣に座った女の子たちが
『クオーターパウンダーもう食べた?』
『え?なにパンダ?』
としゃべっていて、帰りに思わずクオーターパンダを買ってしまう。なるほどすごいボリュームだ。買って帰って食べたのだが、冷めてて後悔。せっかくならお店で食べればよかったか。しかし私は一人で食べ物屋さんには入れない恥ずかしがり屋さんなのであった。



[link:1059] 2008年12月16日(火) 23:05


2008年12月01日(月)

あらよっという間に師走。ふう。どうかしている、この早さ。
12月6日より、銀座シネパトスにて『中華学校の子どもたち』が公開されます。横浜に続いて銀座。そして来年には神戸、長崎、大阪での公開が決まっているようです。お近くのかた、遠くの方も機会がありましたらぜひご覧ください。
詳しくはトップページでご確認くださいね。

健康診断の結果が来た。去年より1kg体重が増えててありゃ、と思ってたら、中性脂肪は減って、善玉コレステロールの値があがってた。うれしいが、これってどういうことなのだろう?筋肉がついた、ということは100%あり得ないが。
ま、とりあえず健康バンザイ。エビと赤ワインアレルギーだけはどうも敏感に反応するようになってると思うケド。



[link:1058] 2008年12月07日(日) 02:10


2008年11月29日(土)

寒かった昨日、銀行まで出かける道で猫を見かけた。
家の近くにあるとあるお家のまわりには、いつも夕方になると、そのお家の飼い猫とそのお友達が何匹か集まって井戸端会議ふうになっているのだが、その日は他の猫はいないようで、その茶縞の猫は薬局の看板の下に向こうをむいてうずくまっていた。そいつは以前、みっしりときれいに刈り込まれてマットレスのように見える歩道の低い植え込みの上にむっちり埋まって動けなくなっていたアホな猫だったが、いくらアホとはいえ、たいていは後ろをむいていてもヒトが近づくとさっと気がついて向こうへ行ってしまうので、私もあんまり気をつかわないでスタスタとその茶縞のほうへ歩いていった。しかし、かなり近くまでいってもぜんぜん動かない。
で、あれ?今日は逃げないな、ひょっとして馴れた?と思った次の瞬間である。
茶縞が突如私に気がつき(遅っ)、マンガのように『ぎくっっっっ!!』と飛び上がり、その拍子に看板に『ガンッ』と思いっきり頭をぶつけた。『痛っっっ!』思わず叫ぶ私。
というか、やっぱりアホだ、こいつ......。
茶縞は、もーんのすごーくバツが悪そうな顔でさささーと向こうへ行き、植え込みの陰からこちらを見ている。頭はまだかなり痛いはず。いやいやいや、ごめんごめん。驚かせるつもりなんかぜんぜんなかったんだけど。てっきりもう気がついてると思ってたし。
それにしても、ありえん。機敏のきの字もない。
猫ってふつう細い塀の上や狭い隙間もスイスイ行けちゃうとか、高いところから落ちても機敏に着地するとか、自分の体と外界とのバランスをとるのが抜群のはずじゃ?アンタあの頭の打ち方はあまりにもアホすぎやで〜。こっちがびっくりするわ!と思わず関西弁で茶縞をツッコミながらフと横を見ると、向こうの陰にブチ猫がもう一匹こちらを見ている。
そうかそうか、茶縞はこのカワイコちゃんに一心不乱に見とれてて私に気もつかなければ、自分が看板の下にうずくまっていたことも忘れちゃってたのである。
プププププ!さらにアホだ!
頭痛かっただろうなあ。しかしこれからも茶縞から目が離せない。

[link:1057] 2008年11月30日(日) 00:06


2008年11月24日(月)

うちの近くには、おかしなセブン○○ブンがある。
最近になって、ちょっと普段行ったことのないほうへ行ってみようと入ったのだが、とても変わっている。変わっているがとてもすばらしいセブン○○ブンである。コンビニなのにまるで個人商店だ。
まず中央のワゴンに財布が売られている。よくデパートなどのセールにあるような、いろんなお財布がワゴンに山盛りになっているのだ。
それから野菜を売っている。チェーン店のマニュアル的に野菜を置いているコンビニは普通によくあるが、ここはそういうマニュアル感はまるでゼロの『バラ売り』。ダンボールに玉ねぎやじゃがいもがゴロゴロ入って『一個38円(正確な値段は忘れた)』という完全な八百屋方式である。
そしてパンコーナーに行くと試食コーナーがある。売っているのはセブン○○ブン共通のパン各種だが、それを試食用に切って置いてある店は他に見たことがない。そしてパンにも、レジ横で売られているコロッケなどにもいちいちお店のスタッフのおすすめメッセージが書かれている。
よく見ると、お店のいたるところに店長直々のスペシャル手書き広告が貼られている。
そして驚いたことに、成城石井と独自にコラボしているらしく、輸入食材がやたら豊富にそろっている。
更にもっと驚いたことに、勝手にご当地キャンペーン(その時は北海道祭りだったらしい)とかをやっていて、見たことも聞いたこともない北海道メーカーのレトルトカレーやインスタントラーメンがたくさん並んでいた。買ってみたが、店長さんがほんとうに自分で探して実際においしいと思ったものだけを集めているらしく、本当においしかった。しかし、何度みても知らないメーカーのものなので、もう他で買うことはできなさそうである。
そして極めつけは、ここぞ、という時の太っ腹なオマケである(これはさすがにいつもではない)。
それはボジョレーヌーボー解禁の日、たまたまその日の深夜12時に解禁された直後にお店に行った私。ボジョレーヌーボーには悪いが、本当にたまたま解禁日だったので、『ふーん、ならせっかくだから買ってみるか....』とワインを買うことにした。そしてそれに合わせて並べられてあったフランス産のチーズ(その時には、へえ、セブン○○ブンにこんな輸入チーズなんて珍しいな、としか思っていなかった。それが成城石井との独自コラボであったと知るのは後日である)をあれこれ見たんだけど、まあ高いし、おつまみはいいか、とワインだけをカゴに入れてレジへ行った。すると、すかさず店長らしき人が飛んで来て、さきほど私が買おうかどうしようか迷っていたチーズを、差し上げます、とおっしゃる。『え????』と驚いていると、
『お客様が今年のボジョレーヌーボーを買ってくださった第一号なので、特別に差し上げます。それに合うチーズ選んで選んで仕入れたので、せっかくですから一緒に召し上がっていただきたいのです。』とさきほどのフランス産チーズ(わりと高い)を一緒に袋に入れてくれるではないか。
スーテーキー!!!店長ステキ!なんて太っ腹!もう私、これから少しぐらい遠くたって、自転車立ちこぎしてでもここへ買いにきます!.........って叫んじゃいそうでした。もうすっかり心の中で贔屓を約束。
........って、おばちゃんゲンキンね。店長、商売上手です。まんまと店長のワナにかかったと言えばそれまでなんですが、でもそのサービスの仕方がすごくさりげなくて、イヤミがないからすばらしい。店長ばかりでなく、店員さんにもちゃんと気配りの心が行き届いていて、おつりのお札が汚れているのに気がつくや即座にきれいなお札と取り替え、向きをそろえてちゃんと渡してくれるのだ。深夜にもかかわらずお店がやけに賑わっているのもうなずける。
果たして、いただいたチーズは見事にボジョレーにマッチしていて、すごくおいしかった。まったく下戸でワインどころかお酒についてなにひとつ詳しくない私がいうのだからまちがいない(か?)残念ながら赤ワインは3cm以上飲むと蕁麻疹が出るので、ものすごくちょっとずつしか味わえなかったが、あのチーズとの組み合わせは絶妙だった。店長、おそるべし。
それにしても、あんなに独自の路線を歩んでいるセブン○○ブンは見たことがない。財布販売、野菜バラ売り、試食コーナー、ご当地シリーズ、勝手にコラボ、太っ腹なオマケ。この先、どんなマニアな企画が登場するのだろうか。すっかり贔屓にしちゃうのだ。

[link:1056] 2008年11月25日(火) 22:22


2008年11月23日(日)

さて、先日、『中華学校の子どもたち』が横浜ニューテアトルで公開になり、初日にはやっぱり客席で観ようと横浜へ行ってきた。
ニューテアトルは昔ながらの小さくてかわいい『街の映画館』。知らぬ間に、あちこちにシネコンが建ち並ぶ昨今、こういう昔ながらの映画館へくるととてもほっとする。映画館自体もひとつのお店のであるかのように、これだと思う映画を上映する。支配人以下スタッフのみなさんも、ちゃんと『人と人のおつきあい』としてお客さんと接しておられる。中華学校の子どもたちはこういう街のお店のような映画館で、そこへわざわざ足を運んでくれるお客さんに観てほしい映画です。たくさんの人が観てくれますように。もし足を運んでくださる方がいらっしゃいましたら、どうぞ最後のエンディグテーマで流れるスタッフロールまでご覧になっていってください。

そして夜には映画にかかわったスタッフのおつかれさま会がありました。中華街の『獅門酒楼』というお店で、豪華な中華をいただきました。眩しくくるくるまわる丸いテーブルを囲んだのは実に久しぶり。大変おいしくいただきました。監督の片岡希さんをはじめ、今までお会いするチャンスのなかった撮影や音声のスタッフの方たちにも映画のお話をいろいろ聞かせていただいて、とても興味深く楽しい一夜でした。みなさまおつかれさまでした。ご一緒させていただいて本当にどうもありがとうございました。

[link:1055] 2008年11月25日(火) 21:05

2003年6月16日までの日記


Copyright©2001-2003 Chiaki Kato, All rights reserved.
Contact Us
Do you know DonutFilms?

k-diary script by Office K.

※このページの更新情報はlastmod.txtより取得できます。