忘れ物はないね?:2008-09-21

『忘却』とは、忘れ去ることである。
人は『忘れる』という能力がなければ、絶望で生きていけないそうだ。
しかし、私にはそれらの忘れ物が大変愛おしく、また、そういった忘却の 中に存在する、私がかつて此処に存在していた証拠のかけらのようなものが、
どこか遠いところへでも散らばって、ある日ひょっと誰かのしゃっくりを止めたり
犬に遠ぼえをさせたりできないか、などと思うのである。
だから、私はこの日記を書くことにする。
この日記はその日にあった笑えることや、怒れることや、
その日に思い出した面白いことや悲しいことを記すためにある。どんどん忘れていくTwitterはコチラ

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2008年09月21日(日)

ひょんなことから、久しぶりにドロップ横丁を聴いた。11年も前に出した最初のアルバムだけど、それを作った時の自分のことをいろいろと思い出したりしたのだけど、私のコアな部分、言ってみれば私を形成している「形の見えないその何か」というものは、びっくるするほど何も変わっていないことを確認した。つまり、ただその『変わっていないこと」を、「当時の私ではないたった今の私」が「今の私から出てくる音楽」にパッケージする、というだけのことだ。こんな難しい説明をしなくたって、そんなの当たり前だ。聴いたきっかけはお友達からのうれしい電話だったのだけど、新しいアルバムの準備にとりかかっているこの時期に聴くべくして聴いたのだ、きっと。聴いてよかった。

10月にleteでご一緒する上野茂都さんの月例ライヴに円盤へ行ってきた。ものすごくドメスティックであるのに、ドメスティックな三味線ではあり得ないスケールや音が出て来たりする独自の確固たるブルーズが、非常に非常に存在感がありながら佇まいはどこまでもそこはかとなく光を放っている。熱と氷、動と静、直と斜、いにしえと今、というようなものが入り交じった「リアルな常」の歌の素敵さもさることながら、MCやお話コーナー(?)に垣間見える上野さんのモノやコトや現象などに対する造詣の深さにも驚いた。上野さんの曲もカバーしてみたいし、私の曲に入ってもらうのも楽しそうだ。leteが楽しみ。 ご予約はただいまleteにて承り中です。

そして、プチお知らせ。某社「カラ○オ」のコマーシャル、竹内結子さん篇に続いて緒形拳さん篇もオンエアになりました。こちらはピアノだけのインストです。お目にとまりましたらぜひご覧くださーい。

[link:1034] 2008年09月22日(月) 22:04

2003年6月16日までの日記


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