忘れ物はないね?:2008-09-13

『忘却』とは、忘れ去ることである。
人は『忘れる』という能力がなければ、絶望で生きていけないそうだ。
しかし、私にはそれらの忘れ物が大変愛おしく、また、そういった忘却の 中に存在する、私がかつて此処に存在していた証拠のかけらのようなものが、
どこか遠いところへでも散らばって、ある日ひょっと誰かのしゃっくりを止めたり
犬に遠ぼえをさせたりできないか、などと思うのである。
だから、私はこの日記を書くことにする。
この日記はその日にあった笑えることや、怒れることや、
その日に思い出した面白いことや悲しいことを記すためにある。どんどん忘れていくTwitterはコチラ

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2008年09月13日(土)

おととい、昨日と、とあるスタジオのおよそ100年近く前のスタンウェイを弾く機会があった。ここのピアノは弾くたびに、うれしくなる。音の響き、弾き心地、どんなに弾くほうが上手じゃなくても笑って受け入れてくれる感じ。なんと豊かなピアノか、と思う。こんなのうちにあったらいいなー。愛着という点でいえば、そりゃあ実家にある自分のピアノが一番好きなんだけど。
ところで、そのスタジオのその古いピアノは、見る人が見ると、たまに『青い何か』がぼや〜っと見えるそう。しかしそう聞いても不思議に怖い感じはしない。もし仮にそれが霊か何かだとしても、そのピアノを演奏していた人だったりしたらむしろ会ってみたいし、楽しい感じがする。でも残念ながら、いつ行っても私には『ぼや〜』っとした何かは見えないのである。

今日は近所でお祭りだったらしい。気がついた時にはもうほぼ終わりの頃で、遠ざかっていく御神輿の一団しか見られなかった。せっかくなので後ろ姿を撮影してみたが、一番後ろにいる『水』という人たちは初めて見る。『水をかける係』?でかでかと『水』と染め抜かれた法被がいかにも『専門職』っぽく、ぐっとくる。


1032.jpg 512×384 (original size)

[link:1032] 2008年09月17日(水) 01:45

2003年6月16日までの日記


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