忘れ物はないね?

『忘却』とは、忘れ去ることである。
人は『忘れる』という能力がなければ、絶望で生きていけないそうだ。
しかし、私にはそれらの忘れ物が大変愛おしく、また、そういった忘却の 中に存在する、私がかつて此処に存在していた証拠のかけらのようなものが、
どこか遠いところへでも散らばって、ある日ひょっと誰かのしゃっくりを止めたり
犬に遠ぼえをさせたりできないか、などと思うのである。
だから、私はこの日記を書くことにする。
この日記はその日にあった笑えることや、怒れることや、
その日に思い出した面白いことや悲しいことを記すためにある。どんどん忘れていくTwitterはコチラ

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2008年09月09日(火)

ああ、去年の今頃はカナダのオーロラ準備に大わらわだったなあ。もう1年経ってしまいました。
あのホワイトホースのInn on the Riverで嗅いだバスタオルのいい香りが忘れられず、その柔軟剤を探しまくっていたところ、帰国してからリハで関島さんのシャツからよく似た香りが漂ってきてすかさず教えてもらったのは、スナグル。しかし、関島さんの言っていたオレンジのが見つからず、ピンクのを買ってしまったためか、私の求めるカナダの香りとは微妙に違っていて、使い切らないうちに今度はダウニーに手を出してしまった。しかし、これもなんとなく香りが違う気がする。香りの種類がたくさんありすぎる!しかも高い。かたっぱしから買ってたら洗濯費どんだけ使っとんねん!ということになってしまいます。そんなに封を切った柔軟剤ばかりあっても困ります。大変です。早くあの香りにたどり着きたい。


[link:1030] 2008年09月10日(水) 00:29


2008年09月10日(水)

捨ててやった、捨ててやった。どんどん捨ててやった。別に掃除しようとか大片付けしようと思ったわけじゃなくて、ただ、タオルの棚をちょっときれいにしようと思っただけなのに、気がついたら大片付け大会に。
ことの発端は、タオルの棚にタオルが飽和状態だからくたびれたやつを雑巾に.....と思って雑巾行きタオル置き場をのぞいたところ、雑巾にしようと思うタオルが供給過多でもう入りきらない。更にその上には旅行や温泉の度に忘れて買った小さいシャンプーとリンスのセットとか試供品とかが入った箱が蓋がしまらなくなってる。しかも底のほうでなんかこぼれてるしで、「もう、いらないスイッチ」が入ってしまった。そこから捨てる、捨てる。主に紙類。それから着なくなった服、タオル。よくわからない髪どめとか何かの粗品のコップとか、そういうの。そこからキッチンに移動し、保存食の類で賞味期限切れてるのもどんどん捨てた。9年前のコチュジャンてどういうこと?今の家に引っ越して8年だから、引越の時に一緒に来たわけか。持ってくんなよ!車麩とかもヤバい。封開いていてるし。天ぷら粉も。よくわからない外国のパスタソースの缶も。検証してみたら完全に捨てられない女のキッチンだった。でも捨てた捨てた。ぜーんぶ捨てちゃった。あははは!すっきりすっきり。あはははは!
ところが、あろうことかその様子をこっそりOちゃんにケイタイのムービーで撮影されており、後で見たら、ブツブツ言いながら同じものを何度もあちらへやったりこちらへやったり、一人で喜んだり、腰に手をあてて怒ったり、途中、片足をあげて休憩したり(鳥?)、まるで頭のおかしい人だった。個人的には、自分が何かの途中で片足をあげて休憩しているなど、思いもよらなかったのでほんとに驚いた。あんなので休まってるのか。自分の素を自分で確認するのはなかなかショックなことであった。よく隅っこのほうを掃除機で無心に吸っていて涎が垂れてしまったり、歌いながら曲を作っていてやはり鍵盤に涎が垂れたり、ということがあり、普段は別に口は閉じているが、集中すると涎が垂れるのはひとりで歌ったりしゃべったりしているからだと推測できる。曲を作っている時の様子などは他人はおろか、自分でもあまり見たくないが、さぞおかしいことだろう。

サラッとお知らせ。某社「カ○リオ」のCMがオンエア中です。竹内結子さんが犬の写真を撮りまくり、プリントアウトしては大喜びというかわいいコマーシャル。インストですがピアノじゃなくてピアニカ。お目にとまりましたらぜひご覧くださーい。


[link:1031] 2008年09月13日(土) 23:23


2008年09月13日(土)

おととい、昨日と、とあるスタジオのおよそ100年近く前のスタンウェイを弾く機会があった。ここのピアノは弾くたびに、うれしくなる。音の響き、弾き心地、どんなに弾くほうが上手じゃなくても笑って受け入れてくれる感じ。なんと豊かなピアノか、と思う。こんなのうちにあったらいいなー。愛着という点でいえば、そりゃあ実家にある自分のピアノが一番好きなんだけど。
ところで、そのスタジオのその古いピアノは、見る人が見ると、たまに『青い何か』がぼや〜っと見えるそう。しかしそう聞いても不思議に怖い感じはしない。もし仮にそれが霊か何かだとしても、そのピアノを演奏していた人だったりしたらむしろ会ってみたいし、楽しい感じがする。でも残念ながら、いつ行っても私には『ぼや〜』っとした何かは見えないのである。

今日は近所でお祭りだったらしい。気がついた時にはもうほぼ終わりの頃で、遠ざかっていく御神輿の一団しか見られなかった。せっかくなので後ろ姿を撮影してみたが、一番後ろにいる『水』という人たちは初めて見る。『水をかける係』?でかでかと『水』と染め抜かれた法被がいかにも『専門職』っぽく、ぐっとくる。


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[link:1032] 2008年09月17日(水) 01:45


2008年09月17日(水)

14日、カーネーションを観戦する。久しぶりにガツンとやられました。時を経て、変化を経て、今、そこにあるカーネーションというバンドがやけにリアルに、そして力強く見えました。
朝まで打ち上げで、フラフラになって帰宅した15日。
16日、一日かかってlete用のチラシを描く。
札幌にある、コーヒーと豆本とイカしたライヴで有名なキコキコ商店の末木さんが、ずっと以前から私の絵を豆本画集にしましょうと言ってくださっていて、その絵をためなければいけない。
そもそも絵がスラスラ描けるわけではない上に、色をつける仕上げに必要なMacの環境が非常にうまくいってなく、ますます遅々としている。もうずっと待っていただいていて申し訳ないにもほどがあるのだけど、がんばって少しずつやるしかない。

[link:1033] 2008年09月21日(日) 02:50


2008年09月21日(日)

ひょんなことから、久しぶりにドロップ横丁を聴いた。11年も前に出した最初のアルバムだけど、それを作った時の自分のことをいろいろと思い出したりしたのだけど、私のコアな部分、言ってみれば私を形成している「形の見えないその何か」というものは、びっくるするほど何も変わっていないことを確認した。つまり、ただその『変わっていないこと」を、「当時の私ではないたった今の私」が「今の私から出てくる音楽」にパッケージする、というだけのことだ。こんな難しい説明をしなくたって、そんなの当たり前だ。聴いたきっかけはお友達からのうれしい電話だったのだけど、新しいアルバムの準備にとりかかっているこの時期に聴くべくして聴いたのだ、きっと。聴いてよかった。

10月にleteでご一緒する上野茂都さんの月例ライヴに円盤へ行ってきた。ものすごくドメスティックであるのに、ドメスティックな三味線ではあり得ないスケールや音が出て来たりする独自の確固たるブルーズが、非常に非常に存在感がありながら佇まいはどこまでもそこはかとなく光を放っている。熱と氷、動と静、直と斜、いにしえと今、というようなものが入り交じった「リアルな常」の歌の素敵さもさることながら、MCやお話コーナー(?)に垣間見える上野さんのモノやコトや現象などに対する造詣の深さにも驚いた。上野さんの曲もカバーしてみたいし、私の曲に入ってもらうのも楽しそうだ。leteが楽しみ。 ご予約はただいまleteにて承り中です。

そして、プチお知らせ。某社「カラ○オ」のコマーシャル、竹内結子さん篇に続いて緒形拳さん篇もオンエアになりました。こちらはピアノだけのインストです。お目にとまりましたらぜひご覧くださーい。

[link:1034] 2008年09月22日(月) 22:04

2003年6月16日までの日記


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