『忘却』とは、忘れ去ることである。
人は『忘れる』という能力がなければ、絶望で生きていけないそうだ。
しかし、私にはそれらの忘れ物が大変愛おしく、また、そういった忘却の
中に存在する、私がかつて此処に存在していた証拠のかけらのようなものが、
どこか遠いところへでも散らばって、ある日ひょっと誰かのしゃっくりを止めたり
犬に遠ぼえをさせたりできないか、などと思うのである。
だから、私はこの日記を書くことにする。
この日記はその日にあった笑えることや、怒れることや、
その日に思い出した面白いことや悲しいことを記すためにある。どんどん忘れていくTwitterはコチラ
[link:1018] 2008年08月11日(月) 03:15
[link:1017] 2008年08月09日(土) 00:19
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[link:1015] 2008年07月30日(水) 00:44
[link:1014] 2008年07月26日(土) 02:12
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そして本日10日は、銀座の教文館へかこさとし先生の原画展を観に行ってきました。開催期間中、この日だけは先生の講演会が近くの会場で開かれ、その後会場へ来場されるとのことで、これはもう、『おせっかいカレンダー』伝説の(?)のジャケットを描いていただいたものの、一度も直接お会いしてお礼ができていない横着者、ついに直接お礼を申し上げられるまたとない機会!!!!行かねば!行くしかない!です。
これまでお手紙やお電話ではやりとりやお礼をさせていただいたのですが、どうしても今までお会いして直接ご挨拶するチャンスがなかったのです。でも、講演会のチケットは抽選で入手すらできず撃沈。なんとかサイン会でチャンスを得ようと朝から教文館へ行き、250枚限定である整理券をなんとかゲットしました。
それからじっくり原画の展示を観て、サイン会にももちろん並び、本来ならばそのサインをいただいている間にお礼を申し上げて終わりのはずでした。しかししかし、かこ先生と関係者のみなさまのお取り計らいで、終了後、先生にお目にかかり、ちゃんとご挨拶することができました。感激です。当時も今もご多忙を極められている先生に、なかば無理矢理ジャケットを描いていただいたことをお詫びし、ちゃんとお礼を言い、私が子供の頃はじめて『おおきいちょうちんちいさいちょうちん』を買ってもらって以来三十余年、かこ先生の作品が大好きで大好きで、ありとあらゆる作品を集めていること、その作品のほぼ全部が私の体にしみ込むほど愛読していることなど、先生にお伝えしたかったことをちゃんと先生に直接お話しすることができました。
そして、ジャケットを描いていただいた時に見た原画以外で、本の原画を見るのははじめてでしたが、それはもう言葉では言い表せない素晴らしさでした。虫は虫、花は花、石は石、ぼくはぼく、鉄は鉄、歯は歯、蟻の一匹一匹、微生物の一個一個に至まで、この地球や宇宙を作っているものすべてのそのひとつひとつが他の何者でもなくまさにそのひとつひとつとして等しく描かれていて、そのどれもが個性的で愛嬌があり等しく重みがありました。私は画家でも作家でもないし、かこ先生と自分を並べて考えるのはとても僭越だけれども、一制作者として、一表現者としてまだまだまだまだぜんぜん何もできていないから、やって行かなきゃな、と背筋ののびる思いでした。かこ先生にはまだまだお元気でもっともっと素晴らしい作品を作り続けていただきたいです。
お忙しい折にお時間を割いてくださったかこ先生とお取り計らいくださいました教文館の関係者の方々に深く深く感謝いたします。