忘れ物はないね?

『忘却』とは、忘れ去ることである。
人は『忘れる』という能力がなければ、絶望で生きていけないそうだ。
しかし、私にはそれらの忘れ物が大変愛おしく、また、そういった忘却の 中に存在する、私がかつて此処に存在していた証拠のかけらのようなものが、
どこか遠いところへでも散らばって、ある日ひょっと誰かのしゃっくりを止めたり
犬に遠ぼえをさせたりできないか、などと思うのである。
だから、私はこの日記を書くことにする。
この日記はその日にあった笑えることや、怒れることや、
その日に思い出した面白いことや悲しいことを記すためにある。どんどん忘れていくTwitterはコチラ

HOME

2008年06月20日(金)

今さらながら、世は無常である。今という一瞬は『今』と言っているはなから今ではなくなって、それの連続ともいえることがずっとずっとどんどんどんどん起こって、物や事はどんどんどんどん変わっている。うんうん、変わっているなあ。しかし、そもそも私たちは無常であることなんてとっくに知っているはずなのに、刻々と変わっていくことにいちいち喜んだり悲しんだりびっくりしたり落胆したりしている。そしてそのたびに、こんなことでいちいちくよくよしたりして私っておバカさんね。もっとどーんと構えていられないものかしら、なんて思ったりするのだけど、でもいざ本当に『何が起きても心を穏やかに』なんて静かに言っていられる自分になったりしたら、それはそれでなんかすごくイヤだな、とも思う。その、ちっちゃな波風でいちいちくよくよ悶々としている、そこのところがニンゲンのかわいらしいところなんじゃないの、なんて。
そうそう、そうだ。多いにくよくよしよう。多いに悩み、ちっぽけなことで気のすむまでイジイジしよう。うわの空の時はうわの空でなくなるまでボンヤリすることにしよう。それでそのくよくよやイジイジも刻々と変わってまた喜んで、でもまた悩んで、また怒って、また喜んで、ってなっちゃうんだ、私のことだから。端からみたらぜんぜん忙しそうに見えないだろうけど、私も忙しいなあ。

[link:997] 2008年06月25日(水) 01:08


2008年06月24日(火)

ライヴのアレンジをし直したり、書類を書いたり、出しに行ったり。メダカの卵もどんどん産まれてるし、取り出さないと親メダカに食べられちゃうし、急ぎの用件があれこれあって大変だ。
それに加えて、今日はなんだか辻々から女子高生がよく飛び出してくる日であった。ちょうど下校時刻だったというのもあるかもしれないけど、なぜ女子高生はあんなに脇道から猛スピードで飛び出してくるのだ!しかもブレーキかけずに。私も女子高生の頃ってあんな猛スピードだったっけかな?
そのスピード感があれば、ものすごくいろんな案件がバッサバッサと片付くはずだがなあ。


[link:998] 2008年06月26日(木) 23:22


2008年06月26日(木)

25日、夜、leteへタマコウォルズの西池崇×鳥羽修二人によるライヴを観戦に行く。タマコウォルズは6人編成のどしょっ骨ロックバンドだけども、それを二人だけでどうやって料理するのであろうか、と興味津々だったのだけど、見事に二人のカラーになっていた。普段聴こえるドラムやベースやオルガンやパーカッションの音が聴こえないバージョンも、しっかりその世界になっていてすごい。おなじものだけど、まったく別物。楽しみ方がたくさんあってなんとうらやましいバンドなことか。

26日、市ヶ谷でレコーディングの立ち会いに。作詞をさせていただきました。西田マサラ氏の手によって楽しくかわいく、のんきで愉快な曲ができあがりました。オンエアが楽しみです。おつかれさまでした。

そして、やっと冷静に語ることができる『ゴ』の話。
夜中にゴキブリと小一時間格闘。汗だくに。
クローゼットの奥の壁をサササと逃げるゴキブリ相手にゴム手とガムテープで立ち向かう。手前には洋服がもりもりとかかっており、上の段には毛布とかベッドカバーとかの類が積み上がっている奥の角の四隅を逃げるので、叩けない、シューっともできない、死角が多すぎる、という三重苦。しかしやった。ゴム手でガムテープにくっつけてやった。ゼェゼェ。人間、やろうと思えばできるもんです。

郵便局の自動ドアが開かず、アレ?と思っていると、向こう側にも人が立ったのでそれで開くかと思いきやそれでも開かず、ガラス越しにこちらとあちらで知らない人とジェスチャーゲームのようになってしまいました。結局そこのドアは開かず、向こうのドアに回ってお互い出る、入る。一部始終を端で見ていた人は面白かったことでしょう。

来週にせまってきたどろグラですが、前回のleteに続き、平日なのでお客さんが来てくれるか心配。
昨年11月から7ヶ月ぶりのどろグラ、最終回だし、たくさんの人に観てもらいたいです。よろしくおねがいしまーす。

[link:999] 2008年07月01日(火) 00:42


2008年07月01日(火)

どろグラ最終回にむけて、Yさんがいつものようにどろグラで発行される『どろぼう失格通信』をこしらえてくれている。
それに載せるための一問一答みたいなのをしていて、『チアキさんはバンドとかやっぱりやりたいんですか?』みたいなことを聞かれ、『でもやっぱりチアキさんみたいなタイプはバンドは無理ですかねえ(笑)』みたいな話になり、ますますバンドを組みたくなる私でした。
しかし、バンドを組むのであれば今のままの私のやり方では無理。もちろんバンドを組むとなればそういうふうに気持ちを変えて、すっかり回路を変えてやらないとだめだ。
当たり前なのだけど、人にはそれぞれにいいとこと悪いとこがあって、特徴がある。バンドをするには、一緒に音楽を作っていくに必要な側面において、お互いがその全部を受け入れていくぐらいの覚悟なないとできない。いわゆるワンマンバンド的なものならば、具体的な形がちがっても加藤千晶のソロと変わらないから。もちろん私が今やっていることでも、サポートでお願いしているバンドの皆さんに自分が思い通りに動いてもらっているつもりはぜんぜんない。演奏や技能的なことはもちろん私にできないことをやっていただいているので言うまでもなく、それぞれの特徴やキャラクターなどについても、一緒に演奏していただくからには、大げさかもしれないけど、そのすべてを受け入れて、というか(バンドとの比較からそういう言い方になってしまうのだけど)、そんなエラそうなことじゃなくて、その人だから、その人にお願いしたいからこそお願いしている。でも『バンドは無理でしょうねえ。』などと言ったり言われたりしている時点でやっぱりなんかすごく傲慢な自分がいるのか、とも思う。もっとも、こういう音楽を作るという生活をしているのだから、ぜったいどこかに『ここは自分の思い通りにならなければ気がすまない』という我の強い自分がいるというのは疑う余地もないのだけど、人におまかせしてしまえる自分とのバランス感覚は失いたくない。私のライヴで、一緒に演奏してくださるメンバーのみなさんそれぞれが、ものすごくイカしていたらすごくうれしい。それでいて私の音楽がそこからいかんなく表現されていたらほんとにうれしい。まあ、こんなことを私が発表しなくても、みなさんはそんなこと関係なくイカしているので無用のつぶやきなのだけど。
つまりはそんな中で私が失敗したら元も子もないわけだから、なにしろそうならないように、そしてみんながイカしている、お客さんも含めてそういうイカしたライヴをできたらいいなあ、と心から思います。


[link:1000] 2008年07月02日(水) 02:46


2008年07月02日(水)

どろグラに向けて長時間のリハ。
このメンバーでがっつりライヴをやるのは去年の11月ぶりなんだけど、うーん、やっぱりこのメンバーで演奏するのは大好きなのである。いや、もちろんいろんなメンバーでやるのは楽しいし、どの編成も好きなんだけど、なんだろうなあ、このメンバーが、この人々が集まってやる、というのがとても好きである。はりきって演奏しよう。
対決のことも気にかかる。関島さんは対決してくれるのでしょうか?

[link:1001] 2008年07月03日(木) 02:50

2003年6月16日までの日記


Copyright©2001-2003 Chiaki Kato, All rights reserved.
Contact Us
Do you know DonutFilms?

k-diary script by Office K.

※このページの更新情報はlastmod.txtより取得できます。