忘れ物はないね?

『忘却』とは、忘れ去ることである。
人は『忘れる』という能力がなければ、絶望で生きていけないそうだ。
しかし、私にはそれらの忘れ物が大変愛おしく、また、そういった忘却の 中に存在する、私がかつて此処に存在していた証拠のかけらのようなものが、
どこか遠いところへでも散らばって、ある日ひょっと誰かのしゃっくりを止めたり
犬に遠ぼえをさせたりできないか、などと思うのである。
だから、私はこの日記を書くことにする。
この日記はその日にあった笑えることや、怒れることや、
その日に思い出した面白いことや悲しいことを記すためにある。どんどん忘れていくTwitterはコチラ

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2008年06月17日(火)

名古屋の実家に用があり、熱海の足で寄った。
実家の犬のこりんちゃんは17歳。おばあちゃんは91歳。二人(?)とも昼間はボーっとしているが、食べ物を見るとうれしそうに盛り上がることと、本人は意図せず、すべての会話にオチをつけてくれることは老人も老犬も独特なのか共通している。見ていると面白くてしょうがない。おばあちゃんなどは車椅子に乗ってはいるけども、91歳で背骨の痛いのが治ってかかりつけのお医者さまに驚かれたそう。
これから暑くなるけど、おばあちゃんもこりんちゃんも元気に夏を乗り切ってほしいです。

実家のピアノを久しぶりに弾いた。私が東京に来てからもずっと調律はしてもらっているけど、今回弾いてみたら、今まで弾いていた中で一番弾きやすくなっていてびっくり。
実際に家で弾いていた頃は、鍵盤が固めで、弾くのが苦痛だったこともある。いろんなピアノを弾くし、うっとりするような弾き心地や音のピアノや、その反対に弾くのは一筋縄ではいかないけどなんか憎めなくて好き、というのや色々あるけど、実家のこのピアノがこんなに弾きよく感じたのは初めてで、すごくうれしくなってしまった。

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熱海でどうしても買えなかった『なぎさ500円』(前日の日記参照)。なぜペットボトルに?

[link:995] 2008年06月20日(金) 00:09


2008年06月20日(金)

どろグラの最終回が近づいてきました。いろいろ曲の準備をしたりしています。
お手元にご案内ハガキ、届きましたか。どうぞみなさま来てくださいね。
しばらくぶりに千駄木のウルワシ堂へ。髪型変えたかったの。ボサボサだったから。黒い色にも飽きたし。こんな色にしたのは久しぶり。パーマもかけた。4時間近くいたことになる。スタッフの女の子と夢の話で盛り上がる。彼女は常々夢の中でほっぺたをつねると痛くないというけどそれが本当かどうかやってみたいと思っていたそうで、ある時、本当に夢の中で『あ、今だ!今、ほっぺたをつねるぞ!』と思ってつねることができたそうだ。でも夢の中なのにやっぱり痛くて、『なんだ痛いじゃん!』と思ったらしい。すごい。夢の中でやってみたいと思ってたことを本当に寝ながら実行できるなんてなんてすごいんだ!と感動する。私はいつもまったく脈絡なくつじつまの合わない夢しかみたことがないが、一つだけ自慢できるのは、以前のワンマンで『関島さんと回文対決』をしていた頃、ライブ前にせっぱつまって夢の中で回文を作ったことがあった。『いかん、道頓堀にリボンとうどんかい』というのがそれで、その頃ちょうど阪神タイガースの優勝に大阪が湧いていた時期だったので、無意識に大阪風になっているのがわかる。もちろん起きてすぐメモして発表した。回文対決には負けたけど。

ウルワシ堂の帰りに古書ほうろうにも。宮地さんは非番の日で、山ちゃんさんとカンバラさんとお話しする。買い物は都筑道夫と百聞。

山形のさくらんぼをたくさんいただきました。わーい。毎年いただくこの季節だけのごちそう。さくらんぼ大好き。大好き。

今年は熱海の蓮月荘の女将さんにいただいた梅で『梅シロップ』をつけてみた。梅を洗って一個一個拭いたら、ビニール袋に入れて24時間以上凍らして、それを1:1の氷砂糖と瓶に入れて、ホワイトリカーも少し入れる、という方法にしてみた。10日もしたらもう飲めるらしい。梅酒ほどお酒を入れてないので私にも飲めるはず。

[link:996] 2008年06月20日(金) 23:48


2008年06月20日(金)

今さらながら、世は無常である。今という一瞬は『今』と言っているはなから今ではなくなって、それの連続ともいえることがずっとずっとどんどんどんどん起こって、物や事はどんどんどんどん変わっている。うんうん、変わっているなあ。しかし、そもそも私たちは無常であることなんてとっくに知っているはずなのに、刻々と変わっていくことにいちいち喜んだり悲しんだりびっくりしたり落胆したりしている。そしてそのたびに、こんなことでいちいちくよくよしたりして私っておバカさんね。もっとどーんと構えていられないものかしら、なんて思ったりするのだけど、でもいざ本当に『何が起きても心を穏やかに』なんて静かに言っていられる自分になったりしたら、それはそれでなんかすごくイヤだな、とも思う。その、ちっちゃな波風でいちいちくよくよ悶々としている、そこのところがニンゲンのかわいらしいところなんじゃないの、なんて。
そうそう、そうだ。多いにくよくよしよう。多いに悩み、ちっぽけなことで気のすむまでイジイジしよう。うわの空の時はうわの空でなくなるまでボンヤリすることにしよう。それでそのくよくよやイジイジも刻々と変わってまた喜んで、でもまた悩んで、また怒って、また喜んで、ってなっちゃうんだ、私のことだから。端からみたらぜんぜん忙しそうに見えないだろうけど、私も忙しいなあ。

[link:997] 2008年06月25日(水) 01:08


2008年06月24日(火)

ライヴのアレンジをし直したり、書類を書いたり、出しに行ったり。メダカの卵もどんどん産まれてるし、取り出さないと親メダカに食べられちゃうし、急ぎの用件があれこれあって大変だ。
それに加えて、今日はなんだか辻々から女子高生がよく飛び出してくる日であった。ちょうど下校時刻だったというのもあるかもしれないけど、なぜ女子高生はあんなに脇道から猛スピードで飛び出してくるのだ!しかもブレーキかけずに。私も女子高生の頃ってあんな猛スピードだったっけかな?
そのスピード感があれば、ものすごくいろんな案件がバッサバッサと片付くはずだがなあ。


[link:998] 2008年06月26日(木) 23:22


2008年06月26日(木)

25日、夜、leteへタマコウォルズの西池崇×鳥羽修二人によるライヴを観戦に行く。タマコウォルズは6人編成のどしょっ骨ロックバンドだけども、それを二人だけでどうやって料理するのであろうか、と興味津々だったのだけど、見事に二人のカラーになっていた。普段聴こえるドラムやベースやオルガンやパーカッションの音が聴こえないバージョンも、しっかりその世界になっていてすごい。おなじものだけど、まったく別物。楽しみ方がたくさんあってなんとうらやましいバンドなことか。

26日、市ヶ谷でレコーディングの立ち会いに。作詞をさせていただきました。西田マサラ氏の手によって楽しくかわいく、のんきで愉快な曲ができあがりました。オンエアが楽しみです。おつかれさまでした。

そして、やっと冷静に語ることができる『ゴ』の話。
夜中にゴキブリと小一時間格闘。汗だくに。
クローゼットの奥の壁をサササと逃げるゴキブリ相手にゴム手とガムテープで立ち向かう。手前には洋服がもりもりとかかっており、上の段には毛布とかベッドカバーとかの類が積み上がっている奥の角の四隅を逃げるので、叩けない、シューっともできない、死角が多すぎる、という三重苦。しかしやった。ゴム手でガムテープにくっつけてやった。ゼェゼェ。人間、やろうと思えばできるもんです。

郵便局の自動ドアが開かず、アレ?と思っていると、向こう側にも人が立ったのでそれで開くかと思いきやそれでも開かず、ガラス越しにこちらとあちらで知らない人とジェスチャーゲームのようになってしまいました。結局そこのドアは開かず、向こうのドアに回ってお互い出る、入る。一部始終を端で見ていた人は面白かったことでしょう。

来週にせまってきたどろグラですが、前回のleteに続き、平日なのでお客さんが来てくれるか心配。
昨年11月から7ヶ月ぶりのどろグラ、最終回だし、たくさんの人に観てもらいたいです。よろしくおねがいしまーす。

[link:999] 2008年07月01日(火) 00:42

2003年6月16日までの日記


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