『忘却』とは、忘れ去ることである。
人は『忘れる』という能力がなければ、絶望で生きていけないそうだ。
しかし、私にはそれらの忘れ物が大変愛おしく、また、そういった忘却の
中に存在する、私がかつて此処に存在していた証拠のかけらのようなものが、
どこか遠いところへでも散らばって、ある日ひょっと誰かのしゃっくりを止めたり
犬に遠ぼえをさせたりできないか、などと思うのである。
だから、私はこの日記を書くことにする。
この日記はその日にあった笑えることや、怒れることや、
その日に思い出した面白いことや悲しいことを記すためにある。どんどん忘れていくTwitterはコチラ
[link:745] 2006年11月06日(月) 23:28
[link:744] 2006年11月04日(土) 01:41
そこの通りには、外からガラッと小窓が開く、壁の低い位置に作り付けられた棚のような不思議なところで飼われている犬のタローがいたのだが、久しぶりに通ったら、タローのいた棚に他の荷物が詰め込まれていた。もうだいぶ老犬だったから、家の中に入れて飼うようになったか、またはもう死んじゃったのかもしれない。そう思ったら急に悲しくなってきて、フと上を見上げたら、柿の木いっぱいに、めったに見ないほどたくさんの柿がブラブラとなっていた。