忘れ物はないね?

『忘却』とは、忘れ去ることである。
人は『忘れる』という能力がなければ、絶望で生きていけないそうだ。
しかし、私にはそれらの忘れ物が大変愛おしく、また、そういった忘却の 中に存在する、私がかつて此処に存在していた証拠のかけらのようなものが、
どこか遠いところへでも散らばって、ある日ひょっと誰かのしゃっくりを止めたり
犬に遠ぼえをさせたりできないか、などと思うのである。
だから、私はこの日記を書くことにする。
この日記はその日にあった笑えることや、怒れることや、
その日に思い出した面白いことや悲しいことを記すためにある。どんどん忘れていくTwitterはコチラ

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2006年06月25日(日)

どしょっぽねドラマーとして青山(陽一)さんやタマコウォルズなどの泥くさルーツのロックなアーティストたちの屋台骨を支える中原由貴さんhttp://mooran.exblog.jp/と柴又帝釈天へ行く。
しばらくぶりの柴又はなんとなくちょっとお店とかが変わったような感じ。参道入り口にイマドキの駄菓子屋(古くからある駄菓子屋じゃなくて)があって、別にイマドキの駄菓子屋でしょー?とぜんぜんスルーするつもりだったのだが、スルーするつもりで店内をザッと見ると、イマドキの駄菓子屋にしてはものすごい豊富な品揃えで、そこらへんのナンチャッテとはちょっとちがうようだった。で、フと中原さんを見ると、昔のブロマイドコーナーで手に大量のブロマイドを持っており、さらに吟味を重ねている様子。近寄ってみると石原裕次郎や渡哲也、長谷川一夫などにまじって若き日のいかりや長介や桂歌丸師匠のまである。歌丸師匠のブロマイドがあったこと、そしてそれが現在も残っていることがすごい。そんな中原さんもお年頃な女性だが、異性の好みを聞くと少し個性的なようだ。狂ったようにブロマイドを選ぶ彼女が誰のを買ったのかはご本人の日記でご確認ください。その後、久しぶりに喝でとんかつ。うまかったです。

[link:667] 2006年06月29日(木) 00:36


2006年06月24日(土)

わわー、久々のゴキブリ。
電話をしてる最中に黒いのがササササササと動いて行ったので、あ!っと思った途端にクラヴィのケースの下、エレピの下、と重くて動かせない物体の下に逃げ込んでしまった。とにかく電話を切り、びくびくしながら重い物体らを動かして追いかけて追いつめてシューーーーーーーーーーーーーッとやって最後は新聞にくるんで上から踏んだ。南無〜。尋常でない汗をかいてしまった。後で電話の主に聞くと、途中から様子が変になり、『ゴ、ゴキブリ。ゴキブリが。ゴキブリ。ゴ、あ!あれ?』などと会話不能になり、最後のほうは意味不明の敬語になっていたそうです。
その後の格闘とかも、終わってみれば、隠しカメラで撮られてたらさぞかしオモシロ映像だったことでしょう。
しかし、あのシューーーーは後がいやなんだよな. . . . 。深夜に拭き掃除です。


『おいしいものと加藤千晶』更新しました。

[link:666] 2006年06月28日(水) 23:12


2006年06月23日(金)

今日も一草洞へ行った。外からのぞくと田中さんが横向きに座っていて、私に気がついてホヤーっと笑った。
この間はありがとうございました。きのう石田千さんとお会いしたのです、というとまたホヤーっと笑って、ああほんとう、どんな話をしたの?へえ。とお互い汗をふきふき話した。
この間買ったドドマーマローサがすごくよかったので、また欲しいのです、というと、こないだのが最後のドド。と言われ残念。
おせっかいカレンダーを差し出すと、その場でかけてくれた。
真空管のアンプと古いでかいスピーカーを通って聴こえてくるおせっかいカレンダーが、なんかとてもなつかしいような感じに聴こえる。なんか改めてこんないい音で聴くことができて自分でポカーンとしていると、このアンプに合ってるねえ、と言ってくださって、そのままアルバム1枚分終わるまでおしゃべりしてしまった。
ああ、それにしてもうちにはレコードをちゃんと聴ける環境がない。おそろしいようなインチキプレーヤーだし、レコードがかわいそうかなあ、と思いはじめている。


[link:665] 2006年06月25日(日) 01:34


2006年06月22日(木)

今日は以前私のことをhaoという雑誌で取り上げてくださったアノニマスタジオhttp://www.anonima-studio.com/の丹治さんからお誘いをうけ、幡ヶ谷にあるチャイナハウス『龍口酒家』というお店に行った。
ほかのメンバーはエッセイストの石田千さんやアナウンサーの今泉清保さん、ライター、某アウトドア雑誌の編集者や建築家、と、皆さんてんでバラバラな分野だけれどもそれぞれガツンと活躍されている方々。
そしてテーブルにはお店のシェフ石橋さんの『どしょっ骨』が随所に見え隠れする絶品料理が次々と登場する。
知らない分野の人の話というのはたいそう面白く、一人一人の人ともっとゆっくりお話ししたかったが、ただでさえ多くの人といっぺんに会合するのが下手なのにほとんどの方が初対面ということもあって、とにかくあっちにもこっちにもあいづちを打ち打ち、もぐもぐとおいしい料理をほおばるのに精一杯だった。
またゆっくりそれぞれの方一人一人とお話ししたいなあ。
それに加えてお店の店主である石橋さんというのがまた面白くて、笑顔がとっても素敵な反骨精神サービス精神にあふれる変人スゴ腕料理人で、いっぺんに心を奪われてしまった。ひとつひとつの料理に本当に気持ちが入っていて、ごまかしがない。どれもめちゃくちゃおいしかった。特にえび団子とかエゾシカのカシューナッツ揚げとかクロレラ入りの麺とかが美味しかった。すっぽんの卵のゆで卵という珍味をはじめて食べた。見た目は白いチョコボール。食べると殻がまだ固くなってなくてクシャッと潰れて中は卵の味。石橋さんによると、たま〜に卵焼きを作ることもあるらしい。すっぽんの卵の卵焼き. . . . . ?味っていうよりその小ささにひかれる。すごく食べてみたい。また絶対行こう。
でもいつもとっても混んでいて予約がないと入れないそうです。
昨日は一草洞、今日はこのお食事会。すばらしい出会いに感謝です。

[link:664] 2006年06月23日(金) 23:28


2006年06月21日(水)

さて、とあるご縁から今週エッセイストの石田千さんとお会いすることになった。初めてお会いするので、どういう方だろうと思い著書の一つ『踏切趣味』を読んでみた。
読んでみたところ、勝手な思い込みだけども親近感がわいた。年もそんなに違わないし、かなり近いヒトなのではないか、と思った。で、その中に古本とレコードのお店『金町一草洞』というのが出て来て、千駄木、根津、町屋、金町あたりは思いっきり私の行動圏だけども、そんなお店があったことは知らなかったので行ってみたくなり、さっそくネットで検索してみると、UZUという季刊雑誌を置いているお店として、タコシェ、トムズボックス、『おせっかいカレンダー』を置いてくださってる千駄木の『古書ほうろう』なんかと並んで店名がある。それで、これはぜひ行ってみなければ、と出かけたわけです。
商店街の中のちいさなお店。のぞくとお店の正面奥にいかにも店主、という風情のご主人が座っておられ、目指して行かないとちょっと入るのに勇気がいる感じ。が、もう少しよく見るとご主人はとても優しげで、いわゆる偏屈おやじという感じはまったくない。で、思い切って入った。店内の本は自然や野鳥に関するものと音楽と美術、下町に関連したもの、そしてなぜかつげ義春、鈴木翁二、など。レコードはジャズ、シャンソン、ワールドミュージック、クラシック。
偏ってるー。完全に趣味のよいおじさんのお家に来てあれこれ見せてもらってレコードかけてもらってる感じ。
はじめお店に入った時にはクラシックがかかっていたのだけど、私がジャズコーナーの箱を見てるのを見てさりげなくジャズにかけかえてくれたり、私なんて全然ジャズに詳しくないのににこにこしながら話をしてくれたり、ご主人もとてもキュートで優しいおじさんでした。ジャズ好き本好き、それでいてアウトドアというのは珍しいような気がする。また絶対行くと思います。
聴いたことのないピアノの人で、『ドド・マーマローサ』という人のレコードを買いました。ビバップよりも以前に活躍してたらしいということと『ドド』って名前で。蝋人形のようなジャケットもよかった。あんなマニアなお店に行っておきながら、こんな買い方で申し訳ないです。

[link:663] 2006年06月23日(金) 02:49

2003年6月16日までの日記


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