忘れ物はないね?:2006-04-29

『忘却』とは、忘れ去ることである。
人は『忘れる』という能力がなければ、絶望で生きていけないそうだ。
しかし、私にはそれらの忘れ物が大変愛おしく、また、そういった忘却の 中に存在する、私がかつて此処に存在していた証拠のかけらのようなものが、
どこか遠いところへでも散らばって、ある日ひょっと誰かのしゃっくりを止めたり
犬に遠ぼえをさせたりできないか、などと思うのである。
だから、私はこの日記を書くことにする。
この日記はその日にあった笑えることや、怒れることや、
その日に思い出した面白いことや悲しいことを記すためにある。どんどん忘れていくTwitterはコチラ

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2006年04月29日(土)

CDを置いていただいているお店に追加納品に行きました。
その他にも2、3おじゃまするところがあり、千駄木方面へ。
なんか手みやげを持っていきたいなあ、と思って『そうだ、こんなときはニトベイナゾウ(イナムラショウゾウ)だ!』と思いたったが、時間はすでに6時。パティシエイナムラショウゾウは千駄木の駅からやや遠いところにあり、歩いて行って、また戻ってくるのでは時間がない、とタクシーに乗った。
しかし車だとすぐ近くなのに、道案内をまちがえて反対方向へ曲がるよう言ってしまう。運転手さんに『ええっ?ほんとに右?左じゃなくて?右?右?』と言われながら自信満々で『右です』と言って曲がっちゃった直後にまちがいに気がつき平謝り。
やっとの思いで到着したパティシエイナムラショウゾウ。うわー並んでるー。警備員さんもいるー。すごいなー。
普通ならさっさと帰るタイプだけども、この日はがんばって買った。イナムラショウゾウは小さくてわりと行きにくく、お店自体はそんなにイマドキのお洒落な感じでもとんでもなく洗練されてるわけでもない。けど、ひとつひとつがとても丁寧だ。どんなに混んでいても、聞いたことにはきちんと答えてくれ(だから混むというのもあるが)、買ったケーキをショーケース越しに上から渡さず、常におつりは新札。
そしてショートケーキはおどろくほどそっけない自然なおいしさ。過剰な演出がない。たぶん1年ぐらいぶりに食べましたが、やっぱりおいしかった。しかし店内でお見かけする『イナムラショウゾウ』氏は、どうも勝手な想像ですけど、ちょっと熱いワイルドハートな感じの方なイメージ。休日にはハーレーダビットソンにまたがり、一方でゴッホとブランデーをこよなく愛する、みたいな。

夜はお友達のおうちで味噌おでんをごちそうになる。私の実家では味噌おでんをやったことがないので、初体験。大根とたまごウマ!たけのことエビの素揚げも美味しかったです。ごちそうさまでした。後はビデオなどを観たり、特に何をするでもなくだらだらおしゃべり。
こういうたらーんとした感じ、重要です。


[link:644] 2006年05月08日(月) 16:17

2003年6月16日までの日記


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