忘れ物はないね?

『忘却』とは、忘れ去ることである。
人は『忘れる』という能力がなければ、絶望で生きていけないそうだ。
しかし、私にはそれらの忘れ物が大変愛おしく、また、そういった忘却の 中に存在する、私がかつて此処に存在していた証拠のかけらのようなものが、
どこか遠いところへでも散らばって、ある日ひょっと誰かのしゃっくりを止めたり
犬に遠ぼえをさせたりできないか、などと思うのである。
だから、私はこの日記を書くことにする。
この日記はその日にあった笑えることや、怒れることや、
その日に思い出した面白いことや悲しいことを記すためにある。どんどん忘れていくTwitterはコチラ

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2006年02月25日(土)

なんか朝起きたら頭が偏頭痛。私はあんまり頭は痛くならないのでめずらしい。風邪か花粉だろうか。右のこめかみのもうちょっと後ろ下のあたりがドン、ドンって脈打つみたいに痛い。ツボを押してみたり、ぬれタオルで顔を覆ってみたりしたが治らない。でもとりあえず仕事。そのうち治るといいけど。

夜、某番組でお世話になっていたディレクターさんの結婚を祝う2次会に出席。いつも美しいディレクター女史は今日はまたいちだんとキレイで、素敵な花嫁でした。パーティーも盛大で豪華で盛りだくさん(同義語ですが)。中でも、新婦のお父様が最高で、ユーモアと懐の深さの絶妙なバランスが素晴らしく、会の途中で短く挨拶されただけだったけど、そのお人柄を感じさせる一言一言にまったく他人の私すら泣きそうになったほどだ。このお二人は絶対に幸せに仲良くやっていかれることでしょう、と確信しました。
会場では他の作曲家の方たちと一緒に、DさんやKさんとも久しぶりにいろいろお話しできて楽しかったです。ああいった場所に出席すると、自分がいかにペーペーかがよくわかり、まったくもって背筋ののびる思いです。

[link:616] 2006年02月27日(月) 00:27


2006年02月23日(木)

確定申告に行く。
いつも近くの区役所の出張所みたいなところへ税務相談が巡回してくる時に行くのだけど、去年終了時刻間際に行って、一人で学校の居残りみたいになったので、今年は余裕を持って出かけたにもかかわらず、やはり最後の一人になり、居残りに。別に問題があってそうなるわけじゃなくて、やってるうちに周りの人がだんだん帰っていき、そのうち税理士の人たちもテーブルとか片付け出したりして、なんかそうなっちゃう。最後のほうなんか、相談を担当してくれた人が『そこはコレ(電卓で計算してくれた)です。で、ココは......コレね。ハイ、じゃあもう清書しちゃってください!私はコレ貼りますから!ハイ、○×さん(私の提出を待ってる他の税理士)できました!』みたいな感じでした。今年も。まず私は電卓をたたくのが遅いと思う。圧倒的に。
高野文子の『るきさん』を読むと、るきさんが電卓がうまい、というのがすごくまぶしく見える。ああいうふうにダカダカダカとやってみたいものだ。

その後表参道で打ち合わせ。表参道ヒルズっていうのができたんだね。できたことも知らなかった。

[link:615] 2006年02月26日(日) 23:44


2006年02月21日(火)

お正月に大根と一緒にスライスした小指がやっと治ってきた。長いこと切ったところが一向にふさがらないままなので、この先どうなっていくのかと思っていたら、ふさがらないところはそのままで、それよりだいぶ下のほうからごっそりあたらしいベビー皮膚ができてきてて、結局、今はその切れたところ一帯がおかしなところから分離してベレー帽のように指にのっかっている。それがつまりカサブタということのようだ。これが、ゆらゆらとうごく。とりたい。とりたくてたまらない。でもガマン。今これをはがしたら大変だ。あー。
仕事でいろいろと理不尽なこともあり。せっかく作ったのに、とややがっかりする。が、そんなことも言っていられない。やることはたくさんある。
最近、アノニマスタジオのTさんからいただいた高山なおみさんの『日々ごはん』という日記を読み終えた。高山なおみさんは吉祥寺でクウクウっていうお店のシェフを勤めていたけど、それはなくなって今はフリーの売れっ子料理研究家。前々から気になっていた人だけど、日記を読んでますます好きになった。会ったことはないのに、日記からかなりその人となりがにじみ出ていて、かなり思っていたとおりの人のような気がますますしている。エイヤ!だらーん、エイヤ!だらーん、ホイ!ホイホイ!ふぁ〜〜〜、みたいな感じも人間くさくて共感できる。

[link:614] 2006年02月24日(金) 01:00


2006年02月20日(月)

最近、集中力が欠けているようだ。いかん。
今日はかかってきた電話でまた飛び起きたのだけど、出てみると無言電話だった。しかし無言の割には背後でカタン、カタン、カタン、カタン、といやにアナログな機械の音がずっとしていて余計気味悪かった。一向に切らないのでこっちから切った。でも別にその後は一度も鳴らず。
最近、お寿司屋さんとまちがってかかってくることもある。
この間は税務署からそのお寿司屋さんへの電話がまちがってうちにきた。似てるのかと思ってそのお寿司屋さんを調べると、1と7がちがっているだけであとは一緒。こりゃまちがえる。もし手書きで字の汚い人とか、癖字で1なのか7なのかわかりづらい字を書く人が書いたメモだったらぜったいまちがえる。

[link:613] 2006年02月22日(水) 02:13


2006年02月19日(日)

きのうはふちがみとふなとのライヴを観ました。
とてもよいライヴで、心地よく楽しかった。ふちがみさんの強力な声を強力にバックアップする強力なふなとさんのベース。そのふたつが足し算になり、かけ算になり、時には引き算にもなり、音楽が進んでいく。ほんとにすごい人達。すごい二人組です。

まず夕方に吉祥寺へチラシを置き、それから西荻窪へ行き、風邪気味だったので、ふちがみとふなとのライヴに行きたいけどおとなしく帰ろうかどうしようか、と迷いながら西荻窪にある羊の形のパンとかお菓子を売っているというお店『三月の羊』をさがしてウロウロ。しかし、家でちゃんと地図も見てきたというのにまったくない。わからない。ぜったいすごい近くのはずなんだけどなー、奥まってるのかなー、とその辺のお店の人に聞いても、かいものバッグをさげて道を行く地元の人っぽい人に聞いても誰ひとり『ひつじ?さあ. . . . . .』『ちょっとわからないねえ. . . . 』と首をかしげる。私が『売っているパンやお菓子がみんな羊の形をしているっていうお店なんですけど』というと、おばさんたちは『へえ、羊の?へえ。. . . . . . . 。 』と感心はするんだけど知らない。そうこうするうちにみぞれみたいなのが降ってきて、もう帰ろうかと思っていると、古本屋さんの興居島屋さんを発見。私は西荻窪の地理があんまりよくわかっていないのだけど、近くだったのだ。それで命からがら興居島屋さんに飛び込むと、奥には店長の石丸さんが。石丸さんはどうやらストーブにあたってポヤンとしておられたようで、私の顔も忘れちゃってて、加藤千晶です、と言ったらようやく『加藤さん?えー、そうだったっけー?』と声を聞いて思い出してくださった(よかった)。石丸さんは西荻窪の古本屋さん『興居島屋』と、三鷹の『古書上々堂』の人で、『おせっかいカレンダー』をお店に置いてくださったり、いろんな人にすすめてくださったり、お店でいっぱいかけてくださったりしてて、大変うれしいお世話になっている人なのだけど、いつ行ってもすれ違いばっかりでなかなかお会いできないのだ。それで私はいっぺんにうれしくなっておしゃべりをして、鳥の絵の洋書を一冊買った(私は上々堂も興居島屋さんも、行くと必ず欲しい本があり、どんどん買ってしまうのでこわい)。ついでにひょっとして石丸さんなら羊の店を知っているかもしれないと思い聞いてみると、『ああそれならこの裏だよ。でもこの道沿いから入る道はないから一旦あの広い道に出て、まわりこんで曲がるんだけど、曲がるところがまたちょっとわかりにくいからよく注意してみてください。』と教えてくださった。おまけに、ひょんなことから『さっきふちがみじゅんこさんから電話がかかってきて. . . .』と、おっしゃる。あれ、またここでも物事がつながってる。で、やっぱりふちがみとふなとを観に行くことにして、とりあえず薬局で葛根湯を買ってぐっと空けた。
それからようやく羊の店にたどり着いたが、閉店10分前で、品物はほぼ売り切れ。どっちも最後の一個だった『ひつじクッキー』と『ふわふわひつじ』を買いました。

昨日は石丸さんがお店に居てくださったおかげで、鳥の本も買え、ひつじも買え、ふちがみとふなとも観れ、久しぶりのお友達にも会えた。
みぞれの中をうろうろしていた時には寒くて痛くてもうイヤ、と思ったけど、それがすべてくつがえるようなよい日だった。

612.jpg 240×320 (original size)

[link:612] 2006年02月20日(月) 01:33

2003年6月16日までの日記


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