忘れ物はないね?

『忘却』とは、忘れ去ることである。
人は『忘れる』という能力がなければ、絶望で生きていけないそうだ。
しかし、私にはそれらの忘れ物が大変愛おしく、また、そういった忘却の 中に存在する、私がかつて此処に存在していた証拠のかけらのようなものが、
どこか遠いところへでも散らばって、ある日ひょっと誰かのしゃっくりを止めたり
犬に遠ぼえをさせたりできないか、などと思うのである。
だから、私はこの日記を書くことにする。
この日記はその日にあった笑えることや、怒れることや、
その日に思い出した面白いことや悲しいことを記すためにある。どんどん忘れていくTwitterはコチラ

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2005年11月25日(金)

おせっかいカレンダーを置いてくださってるお店全部に用事があり、根津千駄木谷中をまわりました。
青空洋品店であづさんと久しぶりにおしゃべり。スカート作家さんのヨーコさんという方が店内にいらして、初めてお会いしたのですが、なんだか話がはずみ、3人でぺちゃくちゃおしゃべりしていると、おもむろに女性が入って来て、『この近くで野菜創作料理のお店をやっているものですが、ぜひお店のメニューを試食していただきたくて来ました。』とおっしゃる。それから袋から折を出し、フタをあけると、野菜で作ったカツサンド風サンドが出て来た。油揚げにキャベツやニンジンをつめて衣をつけて揚げてパンにサンドしてある。その場に居合わせた幸運ということで、私もご相伴にあずかった。中身がお肉じゃなくてキャベツなので、揚げ物でもさっぱり。でもソースが濃厚でおいしく、一切れでも結構お腹にたまる。おいしかった。でもせっかくの試食の場ということだったので、『こうしてみたらどうでしょう?』『その安さは信じられない。もっと高くても大丈夫です。』など遠慮のない提案が次々となされ、非常に面白い場面だった。こういうことってなかなかないから楽しい。気がついたらそこにいる全員がみな一人一人ちがったことをそれぞれ自分のスタイルで仕事としている女の人。青空洋品店にはいろんな人が集まるから面白い。

その後、中目黒で以前仕事でお世話になってた人と近況報告会。
いろいろとおいしい物を食べた。中でもピクルスの春巻きと里芋とネギのグラタンがおいしかった。
今日はいろいろおいしい物をいただきました。ごちそうさまでした。

[link:561] 2005年11月26日(土) 23:37


2005年11月23日(水)

早くも来週末には円盤で田所くんとのデュオ。
この2人組、どうするっていうんでしょう?ヘンなふたりです。
ヘンなふたりならではのイカしたライヴをめざします。

この前、ギターケースにギターじゃない別の荷物だけを入れて持ち歩いていた人がいた。身近に。まあその人は来る途中でギターケースを買って、便宜上そういう格好になったのだけど、すごく笑った。考えてみればギターケースにギターを入れなくちゃいけない、という決まりはないんだし、たくさんの荷物もギターケースならどんどん入っちゃうし、まったくミュージシャンじゃない人だってギターケースに荷物を入れて旅行に行ったってぜんぜんいいわけだしさ。いいなー、と思ってそれやりたくなってしまった。お正月にギターケース一個だけ持って温泉行って。部屋でガサゴソパジャマとか出したりして。帰りは干物とか野沢菜とか温泉まんじゅうとか買ったら、それもギターケースにしまって。ネックの部分のちょっと細いところには、ちゃんとお土産で買った白羽の矢とか(買ったことないけど)入れたりして。
そうやって考えるとあの図面を丸めて入れる筒状のプラスティックのを背負ってる人全部が全部デザイン関係の人じゃないわけか。ひょっとしたらパスタとか入れてるかもしれないし。
そういえば、まったく関係ないけど、私も高校の時、文化祭で、枠のみでできてる直方体(高さが1mぐらいで太さはちょうど両手で抱きかかえられるぐらい)を自転車で運ばなくちゃいけなくて、側面がないからおんぶしたら体が枠におさまっちゃって、横から手を出してハンドルを持たなきゃいけなくなって、つまり直方体の枠を着た状態(しかも制服。)で自転車に乗ってったことがあったのを思い出した。その直方体の枠はわりと真剣な用途だったはずだけど、それを見るたびにそれを着て運んだことを思い出して笑えてきたんだった。

[link:560] 2005年11月26日(土) 23:20


2005年11月21日(月)

昼間たまたまテレビをつけたら「また又・三匹が斬る!」のハイライトシーンでした。と思ったら『てめえら3人とも首洗って、顔洗って、ケツ洗って差し出せ!』とか言ってて笑った。
夜の予定が急にキャンセルになったので、下北で開催中の久住昌之さんの切り絵展を観に行く。以前から切り絵展は観にいっているけど、作品数がどーんと増えてて、圧巻。カッチョイイのがいっぱいあって、すごく欲しくなった。特にやっぱりジミヘンとか、楳図先生とかジョン・リー・フッカーも欲しいなー。買っちゃうかなあいつか。http://www.qusumi.com/info.htmlですよ。すっごく面白いから行ってみてください。

[link:559] 2005年11月24日(木) 00:20


2005年11月19日(土)

実可さん主宰NGOMAのイベント『ジャラとグリグリの土曜日』。無事に終了しました。ご来場くださいましたたくさんのみなさまどうもありがとうございました。実可さんも須藤みぎわさんもそれぞれとても個性的で独自の世界が展開されていて、とても面白かったです。
ところで今日はなんと2回公演でして、マチネーは土曜日の昼間ということもあってお子様からご年配の方まで幅広い方々に楽しんでいただけたようです。私は『今日は一人、裸で勝負』と腹をくくってはいましたが、特にお昼の回では開場時にBGMが何もなくて、お客さんとの距離が近い上に待ち時間もシーンとしている、という2大キンチョー要素がそろっていて、いやはや緊張しました。
いやいやしかしそんなこと言っててはいけませんよ。まあ多々ある反省点についてはここでは触れないことにして、いや、がんばりました。とにもかくにも。で、お昼の反省点を夜に生かそうと、夜の回は開場時からBGMにBLUESを流し、お客さんもおしゃべりやお酒がすすんで張りつめ感がやや減少。しかし雰囲気はすっかりブルーズなのに、お客さんはみんな靴を脱いでお座布団に座りこんだりしているのがとても面白い。そしてかくいう私なども、楽曲は日本情緒あふれる(?)ジャパニーズなんちゃってラグタイムみたいなごちゃまぜ音楽。いやー、音楽って、まさにこういうところで、いろんな文化が混じり合って、その土地土地に沁みていくのだなあ、と思った。ブルーズを靴を脱いで聴く文化が普通に成立する日本。そこから面白い独自のニッポンブルーズが生まれるし、ニッポンジャズも生まれるんだと思う。だって例えば欧米の文化を欧米でもない土地で欧米人でもない人がそのまんまマネしたって面白くないじゃん。だから、これでいいのだ、ものすごくこれでいいのだ、と妙に力強く思ってしまった。私のやっている音楽が、別にそこまで大それたものだとは全く思ってないけど、でもやっぱり、ヒトに『こうこうしかじかな風な音楽です』と言葉で説明できない音楽のほうが私には面白く思える。
という意味でも、今回こういう場所で、弾き語りをさせてもらえたのはすごく得るものがあった。声をかけてくださった実可さん、みぎわさん、来てくださったみなさまどうもありがとうございました。CDを買ってくださった方もどうもありがとう。ぜひ聴いてみて、また感想とか聞かせてください。

[link:557] 2005年11月22日(火) 01:59


2005年11月18日(金)

今日は親友の誕生日。おめでとう。O子ちゃん。
さて、今日は武蔵小金井の実可さんスタジオNGOMAへリハに行ってきました。実可さんちのピアノの鍵盤が以前より柔らかく感じたのはお部屋があったまってたからだろうか?
明日はお客さんとの距離も近いし、一人だし、どきどきだなあ。
チケットのご予約は明日の正午までうけつけているそうです。
NGOMA http://www.nandemogoya-ngoma.com/ まで
メールかお電話を。
実可さん、須藤みぎわさんの演奏はもちろんですが、
いつもとちょっとちがう加藤千晶が観てもらえると思いますよ。

リハが早く終わったので、三鷹に展覧会を見に行きました。
ライヴを観に来てくださったりしてる山下さん。
なんだか個展の準備と重なっていろいろと大変なことがあったようですが、そんなことはみじんも感じさせないポップでキュートな作品の数々。完成品としての作品というばかりじゃなくて、ご本人の楽しい人柄と、それ自体を楽しんで作ったと思われる制作過程が感じられて、迷いがなく、気持ちがよかった。ほとんどのものに顔がついていたんだけど、その表情の元気さになごみました。特にキョトーンとして弾けているおバカな表情(もちろんホメ言葉です)の犬や顔がよかった。
お話ししているうちに、まわりのものや人がだんだんながっていて、面白かったです。世の中せまいですねー。

新御茶ノ水のエスカレーターは本体より手すりの方が微妙に早い。なんとかずっと手すりを持ってどこまで行けるかな、とやってみましたけど、下りだったので体が傾きすぎて落っこちそうになりこわかった。あぶないじゃないか!
帰りの電車は見事に寝過ごし。

[link:556] 2005年11月20日(日) 02:36

2003年6月16日までの日記


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