『忘却』とは、忘れ去ることである。
人は『忘れる』という能力がなければ、絶望で生きていけないそうだ。
しかし、私にはそれらの忘れ物が大変愛おしく、また、そういった忘却の
中に存在する、私がかつて此処に存在していた証拠のかけらのようなものが、
どこか遠いところへでも散らばって、ある日ひょっと誰かのしゃっくりを止めたり
犬に遠ぼえをさせたりできないか、などと思うのである。
だから、私はこの日記を書くことにする。
この日記はその日にあった笑えることや、怒れることや、
その日に思い出した面白いことや悲しいことを記すためにある。どんどん忘れていくTwitterはコチラ
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帰りの地下鉄の中で、座って本を読んでいたら、前に人が立ち、その匂いとかふるまいからどうみても女性なのだが、服装は男性っぽく、読みながら『うーんどっちかな、どっちかな、』と思いながらずっと顔をあげることができませんでした。そうこうしているうちに私の隣があいて、その人が座ったのですが、匂いやしぐさはやはり女性っぽい。しかし指とかは男性。横に座られるとますます顔を見られないもので、結局どっちかわからずじまいでした。