忘れ物はないね?

『忘却』とは、忘れ去ることである。
人は『忘れる』という能力がなければ、絶望で生きていけないそうだ。
しかし、私にはそれらの忘れ物が大変愛おしく、また、そういった忘却の 中に存在する、私がかつて此処に存在していた証拠のかけらのようなものが、
どこか遠いところへでも散らばって、ある日ひょっと誰かのしゃっくりを止めたり
犬に遠ぼえをさせたりできないか、などと思うのである。
だから、私はこの日記を書くことにする。
この日記はその日にあった笑えることや、怒れることや、
その日に思い出した面白いことや悲しいことを記すためにある。どんどん忘れていくTwitterはコチラ

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2005年03月21日(月)拾得ライブその二

京都から帰ってきて、とりあえずお昼すぎまで寝て、起きて、ぼやーっとしています。
この旅がどういう行程(←『ドタバタ』と読む)だったかというと、まず19日、京都へ出発する当日に、別の人のコンサートサポートで中国から帰国したパーカッションのけっちゃんのカホンが航空会社の不備で中国へ置き去りにされる(ヒドすぎる!)というアクシデントが発生。成田から直接うちへ来てもらって車を乗り換え一緒に京都へ出発するという予定時刻が大幅に遅れてしまった。何よりけっちゃんが気の毒で、カホンをひたすら追跡する電話連絡に翻弄されるが航空会社の係員が要領を得ず、結局けっちゃんの知り合いにカホンをお借りしていくことに。東名は連休で大渋滞だったので中央道で行くことにするも、都内も大渋滞で抜けるのに3時間ぐらいかかり、ようやく高速に乗ったのが夜の9時。そして京都のホテルへ到着したのは明けて20日の夜中3時半でした。
とりあえず寝て、お昼頃起床。大阪からかけつけてくださったNRBQの日本のスタッフである中島さんと久々に会って一緒にごはん。
連れてってもらったのは『おめん』といううどんと和食のお店。ここのうどんはすごく独特で、麺はどちらかというと稲庭風で、おつゆをつけて食べるのですが、トッピングがものすごい。大根やレンコンや菜の花、ホンレンソウなどのゆで野菜が千切りになったもの、キンピラ、ハリショウガ、ネギ、などなどがお皿にてんこもりになって出て来るのです。『薬味』というより『トッピング』というより、完全な『ゆで野菜の盛り合わせ』みたいな一品料理のようです。それを好きなだけおつゆへいれてつるつると食べます。これがウマイウマイ。その間にけっちゃんのカホンも無事見つかり、その後しぶーい喫茶店でウィンナーコーヒーを飲み、『ちりめん山椒』も買い、すっかり満足して拾得へ。
京都でのライブは初めてだったけど、思ったよりずっとたくさんの方が来てくださって、大阪や名古屋や滋賀や兵庫から、また東京からもかけつけてくださった方もいて、すごいうれしかったです。去年NRBQそ拾得で観たのが拾得初体験だったのですが、その時に受けた印象通り、拾得は本当にいいライブハウスだった。あそこに一歩足を踏み入れた時に感じるなんともいえない時間の流れとか、土足厳禁の二階の楽屋とか、倉独特の石の床とか。おいしい酒、おいしいもの、おいしい音楽で、あ〜いいねえ!、という『楽しみの原則』というのをよーくわかっている空間で、幸せな気分になった。共演も西村さん青木さんという気のおけない楽しいメンバーとあって、ずいぶんアットホームな気持ちになり、ほんとに楽しく演奏できました。
終了後、西村さんオススメの『新福菜館』でラーメンとチャーハンを平らげ、休む間もなく再び東京へ。ゆうべはすごく寒くて、中央道は途中雪が降っててドキドキした。朝方、高速から見たでっかい、ほんとにでっかい蛍光色の日の出が目に焼きついています。
ハードな旅でしたが、行けてほんとによかったです。
改めて、来てくださった方々、過酷なスケジュールの中サポートしてくれたミュージシャン達、いろいろ段取りをしてくださった西村さん、京都のワンダーさんはじめ、拾得、楽器手配などお世話になった全ての皆様にお礼申し上げます!
ありがとうございました。
またがんばって関西方面でライブしたいと思っています。その時にはみなさんまた観にきてください。

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[link:410] 2005年03月22日(火) 00:03


2005年03月21日(月)拾得ライブその一

京都拾得ライブ、無事楽しく終了しました。
観に来ていただいた方々、それからお世話になったすべての方々、本当にどうもありがとうございました。
終了後、京都を出発してさきほど東京に到着しました。
のちほどくわしく更新しますがひとまずお礼のごあいさつです。
ねむー。

[link:409] 2005年03月21日(月) 19:57


2005年03月18日(金)

半年ぶりに美容院。京都はかわいくなったつもり(しかも当社比)で行ってやるー。さて前回美容院に来た時、そのお向かいにアップルパイのお店がオープンしていた。オープン当日だったので長蛇の列で、髪を切り終えて出て来たら今度は品物が全部売り切れて店仕舞いしていた。まあはなっからまったく並ぶ気がない私はどちらにしろ素通りなのだが、今日はぜんぜん人がいなくて、終わって出て来てからもやっていたので立ち寄ってみた。どうやら雑誌やテレビに紹介されたらしいものが貼ってある。品物はアップルパイの他にもチーズアップルパイ、ポテトパイ、きのこのキッシュなどいろいろあって、みんなおいしそうだった。どれもホールでも1ピースでも買えるとあったので、チーズアップルパイとアップルパイとキッシュを買おうとすると、そのうちのチーズアップルパイがたまたまカットしたものがなかった。でもホールなんてどう考えても多すぎるし、1ピース切ってくれる、ということが表示されていたので普通に頼んだら、おばちゃんが『この時間だともう1ピースに切ると売れ残るのでちょっと....』とイヤな顔をされ、『ホールではだめですか?』とホールで買わせようとする。私は『ごめんなさい、えっとこれ1種類だけじゃなくて、あれとこれも買いたいのでこれだけホールでいただいても多すぎるんです』と言ったが、まだごちゃごちゃ言っている。もうめんどくさくなって、チーズアップルパイは買わなかった。チーズアップルパイはホールごと3つぐらい残っていて、どのみち売れ残ると思うんだが。味はおいしかったがお店都合の対応(っていうかそのおばちゃんの対応)にちょっとイヤな気持ちになった。ひょっとして私が店を出た直後にまたチーズアップルパイを2ピースだけほしい人がいるかもしれないじゃん!それもそうやってまた断るの?

気分をとりなおして、今週日曜日は京都の拾得に行きます。ずいぶん昔にやったプチメトロトロンツアーを思い出しますねえ。
特に青木さんと一緒は久しぶりです。しかし何せ私は京都初なので、どのくらいの人が観に来てくれるかすごーい心配。みなさん来てください。楽しいライブにします。

[link:408] 2005年03月19日(土) 03:29


2005年03月17日(木)

昔一緒に仕事していてお世話になった人と久しぶりに近況報会。
恵比寿のカジュアルなフレンチダイニングに連れてってもらった。そのお店はなぜか内装がやたらとバブリーで、入り口から店内からいたるところに余白(余分なスペース)がいっぱいあり、そこに「椅子を積み上げたオブジェ」みたいなやつとか、「白い胸像」とか、「でかいバラの絵」とか「スターウォーズのナントアスーツ(よくわからない)」みたいなやつとかがドーン、ドーンと置いてあり、趣味的にはまったくよくわからないところだったが、料理はどれもこれもすごく丁寧に作ってあってはげしくおいしかった。全部がどうやって作ったのかよくわからない微妙なさじ加減で、それが素材とソースと組み合わせですごくおいしくできあがっている。「リゾットの上にポーチドエッグと穴子のローストが重ねて乗っかっていて、穴子をローストしたプライパンで赤ワインを煮詰めて作ったソースがかかっている」とか、「カジキのソテーにラタトゥイユみたいなのがたっぷりかかって、横にオリーブと何かをどうにかしてなんとかした『タプナード』っちゅーのがそえてある」とか、「骨付きの分厚い豚肉のシンプルなソテー」とか。デザートの「小豆と黒糖のブリュレ黒糖アイス添え」もすげーおいしかったです。

話しの中で、「『傍目からは実体、実力がよくわからないが、言動がおおよそにおいて奇をてらいがちで、自分ではその出方がよいと思っている人、あるいは自分のウリはそれだと思っている人』は苦手だ」と言ったら、「常に魔球を投げるピッチャーとか?」と聞き返され、それを『常に薪を投げるピッチャー』と聞き間違えたまま、まさにその通り!と思ってそのまま『そうそう、ピッチャーなのに薪を投げるのがウリかよ!みたいなね。ボール投げてないじゃん!っていうような人。たまにいますよね。それがねらって『フン、こっちは薪だぜ。』っていう投げ方ならそれはそれで確信犯的でいいんだけど、ただ『薪を投げる』だけで何気なく目立とうとしてる人とかってなんか腹立ちますよね!』と調子に乗ってしゃべっていたら、『魔球』だったことがわかりかなりバツが悪かった。あー、魔球投げ続けるんだったらいいんですよ、ちゃんとボール投げて勝負してるわけだから、魔球が投げ続けられるっていうのもその人の実力ですよ......。私がヤなのはそもそもボールじゃなくてわざと薪を投げるような人ってことで......ってモジモジとなって、すると『薪を投げるピッチャーって?』とツッこまれて非常にマヌケな毒舌になってしまった。ただ笑うしかなかった。アンタが薪投げとるがな!と自分ツッコみ。聞き間違いに注意。

[link:407] 2005年03月18日(金) 04:15


2005年03月16日(水)

ぽっかり時間ができて、流山児事務所の天野天街演出『夢の肉弾三勇士』を観に行く。この作品は33年前の1972年、いわゆるアングラ全盛の頃に上演されたものを再構成して舞台にのってたものだという。私は80年代後半の高校生の頃、アングラ演劇の後期のものをテントや小さい小屋でたくさん観たが、このお芝居は、その独特な気配を天野さんが巧みに料理しているのがよかった。どうしても目がいってしまう魅力的な役者さんも何人かいた。しかしなんか照れてしまう。

終了後、近くのラーメン屋さんに入る。早稲田近辺のお店はさすがに学生でにぎわっている。その後お茶飲みに入ったモスバーガーでも隣のテーブルで学生が台本の確認をしあっていた。さすが早稲田。演劇人口が高い。

[link:406] 2005年03月18日(金) 04:07

2003年6月16日までの日記


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