『忘却』とは、忘れ去ることである。
人は『忘れる』という能力がなければ、絶望で生きていけないそうだ。
しかし、私にはそれらの忘れ物が大変愛おしく、また、そういった忘却の
中に存在する、私がかつて此処に存在していた証拠のかけらのようなものが、
どこか遠いところへでも散らばって、ある日ひょっと誰かのしゃっくりを止めたり
犬に遠ぼえをさせたりできないか、などと思うのである。
だから、私はこの日記を書くことにする。
この日記はその日にあった笑えることや、怒れることや、
その日に思い出した面白いことや悲しいことを記すためにある。どんどん忘れていくTwitterはコチラ
[link:410] 2005年03月22日(火) 00:03
[link:411] 2005年03月22日(火) 00:05
[link:412] 2005年03月24日(木) 01:09
[link:413] 2005年03月24日(木) 01:23
[link:414] 2005年03月25日(金) 02:08
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この旅がどういう行程(←『ドタバタ』と読む)だったかというと、まず19日、京都へ出発する当日に、別の人のコンサートサポートで中国から帰国したパーカッションのけっちゃんのカホンが航空会社の不備で中国へ置き去りにされる(ヒドすぎる!)というアクシデントが発生。成田から直接うちへ来てもらって車を乗り換え一緒に京都へ出発するという予定時刻が大幅に遅れてしまった。何よりけっちゃんが気の毒で、カホンをひたすら追跡する電話連絡に翻弄されるが航空会社の係員が要領を得ず、結局けっちゃんの知り合いにカホンをお借りしていくことに。東名は連休で大渋滞だったので中央道で行くことにするも、都内も大渋滞で抜けるのに3時間ぐらいかかり、ようやく高速に乗ったのが夜の9時。そして京都のホテルへ到着したのは明けて20日の夜中3時半でした。
とりあえず寝て、お昼頃起床。大阪からかけつけてくださったNRBQの日本のスタッフである中島さんと久々に会って一緒にごはん。
連れてってもらったのは『おめん』といううどんと和食のお店。ここのうどんはすごく独特で、麺はどちらかというと稲庭風で、おつゆをつけて食べるのですが、トッピングがものすごい。大根やレンコンや菜の花、ホンレンソウなどのゆで野菜が千切りになったもの、キンピラ、ハリショウガ、ネギ、などなどがお皿にてんこもりになって出て来るのです。『薬味』というより『トッピング』というより、完全な『ゆで野菜の盛り合わせ』みたいな一品料理のようです。それを好きなだけおつゆへいれてつるつると食べます。これがウマイウマイ。その間にけっちゃんのカホンも無事見つかり、その後しぶーい喫茶店でウィンナーコーヒーを飲み、『ちりめん山椒』も買い、すっかり満足して拾得へ。
京都でのライブは初めてだったけど、思ったよりずっとたくさんの方が来てくださって、大阪や名古屋や滋賀や兵庫から、また東京からもかけつけてくださった方もいて、すごいうれしかったです。去年NRBQそ拾得で観たのが拾得初体験だったのですが、その時に受けた印象通り、拾得は本当にいいライブハウスだった。あそこに一歩足を踏み入れた時に感じるなんともいえない時間の流れとか、土足厳禁の二階の楽屋とか、倉独特の石の床とか。おいしい酒、おいしいもの、おいしい音楽で、あ〜いいねえ!、という『楽しみの原則』というのをよーくわかっている空間で、幸せな気分になった。共演も西村さん青木さんという気のおけない楽しいメンバーとあって、ずいぶんアットホームな気持ちになり、ほんとに楽しく演奏できました。
終了後、西村さんオススメの『新福菜館』でラーメンとチャーハンを平らげ、休む間もなく再び東京へ。ゆうべはすごく寒くて、中央道は途中雪が降っててドキドキした。朝方、高速から見たでっかい、ほんとにでっかい蛍光色の日の出が目に焼きついています。
ハードな旅でしたが、行けてほんとによかったです。
改めて、来てくださった方々、過酷なスケジュールの中サポートしてくれたミュージシャン達、いろいろ段取りをしてくださった西村さん、京都のワンダーさんはじめ、拾得、楽器手配などお世話になった全ての皆様にお礼申し上げます!
ありがとうございました。
またがんばって関西方面でライブしたいと思っています。その時にはみなさんまた観にきてください。