忘れ物はないね?:2005-02-02

『忘却』とは、忘れ去ることである。
人は『忘れる』という能力がなければ、絶望で生きていけないそうだ。
しかし、私にはそれらの忘れ物が大変愛おしく、また、そういった忘却の 中に存在する、私がかつて此処に存在していた証拠のかけらのようなものが、
どこか遠いところへでも散らばって、ある日ひょっと誰かのしゃっくりを止めたり
犬に遠ぼえをさせたりできないか、などと思うのである。
だから、私はこの日記を書くことにする。
この日記はその日にあった笑えることや、怒れることや、
その日に思い出した面白いことや悲しいことを記すためにある。どんどん忘れていくTwitterはコチラ

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2005年02月02日(水)

新しい曲の、とある部分の響きがおかしい、おかしくない、で、朝の6時まで謎と矛盾とコードと「したい響き」を話し合いながら研究した。そもそも私はコードにあまり詳しくないので、自分の響きを表記したコードネームがまちがっている、ということもたまにあるのだが、今回はそうではなく、ベースはここ、ピアノはここ、ギターはここ、うたはここ、という音の擦り合わせをしていくとあきらかに成立しないコードになる。けども、それぞれの楽器同士組み合わせて、あるいは全部一緒に聴くと、私には納得のゆく響き。しかし理論上は成立していないので、ピアノとうたにあわせて他を正しくすると、確かに正しいかもしれないが、私には『出汁がきいていない、あるいは旨味成分が欠けている』と感じられる。つまり求めている響きではなくなってしまう。その繰り返しで結局、一部変更してまちがっていないもののなかにひとつだけまちがったものを入れる、という「隠し味作戦」に落ち着いた。ひとつのコードをここまで長時間追求したのは初めてだ。

[link:371] 2005年02月03日(木) 21:12

2003年6月16日までの日記


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