忘れ物はないね?:2004-12-03

『忘却』とは、忘れ去ることである。
人は『忘れる』という能力がなければ、絶望で生きていけないそうだ。
しかし、私にはそれらの忘れ物が大変愛おしく、また、そういった忘却の 中に存在する、私がかつて此処に存在していた証拠のかけらのようなものが、
どこか遠いところへでも散らばって、ある日ひょっと誰かのしゃっくりを止めたり
犬に遠ぼえをさせたりできないか、などと思うのである。
だから、私はこの日記を書くことにする。
この日記はその日にあった笑えることや、怒れることや、
その日に思い出した面白いことや悲しいことを記すためにある。どんどん忘れていくTwitterはコチラ

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2004年12月03日(金)

うっかり名前を忘れちゃったのだが、クロスロードナントカというDVDの中のナントカ・バイという昔ザッパバンドにいたギタリストの自分のバンドの演奏シーンを観た。ザッパはつくづくほんとにスゴイと思うし、あのおかしさは大好きだが、このギタリストの人の音楽自体は別にぜんぜん好きじゃなかった。でもいいたいのはそのことではなくて、その演奏があまりにもバカみたいにすごくて、あそこまですごいとほんとにバカみたいで、大笑いした。どういうふうにすごいかというと、ハードロックの早弾きのサーカス芸みたいな感じだ。ギター3人とベース1人がぴったり並んで(ドラムは後ろに置き去り)右手は自分のギターを弾きながら、左手は隣の人のネックをおさえたり、戻ったり、で、メロディーはものすごい早さで完璧にハモってたり互い違いの入れ子(っていうの?)でひとつのメロディーになってたりする。更に、ギターの人の一人は後ろのキーボードへ行ったかと思うと、左手でネック部分を早弾きしながら、右手はものすごい早さでちがうメロディーを「キーボードで」弾いている。それを全員が陶酔の顔でやっている。
なんかサーカスとかで馬が並んで走りながらどうの、とか、玉乗りしてる人の肩にもうひとり逆立ちしてその人と手をつないだ人ははしってる自転車に立ち上がってもう一方の手で皿まわし......みたいな感じ。
そんな4人の後ろでドラムの人だけがなぜかリズムが時おりよれたりしてあまり上手じゃないのも笑えた。それもすべて意図的だという説もきいたけどどうなんだろう。おもしろいなあ。

[link:337] 2004年12月03日(金) 18:12

2003年6月16日までの日記


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