忘れ物はないね?

『忘却』とは、忘れ去ることである。
人は『忘れる』という能力がなければ、絶望で生きていけないそうだ。
しかし、私にはそれらの忘れ物が大変愛おしく、また、そういった忘却の 中に存在する、私がかつて此処に存在していた証拠のかけらのようなものが、
どこか遠いところへでも散らばって、ある日ひょっと誰かのしゃっくりを止めたり
犬に遠ぼえをさせたりできないか、などと思うのである。
だから、私はこの日記を書くことにする。
この日記はその日にあった笑えることや、怒れることや、
その日に思い出した面白いことや悲しいことを記すためにある。どんどん忘れていくTwitterはコチラ

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2004年10月09日(土)

キリンジのLIVEにお招きいただいて、お台場まで観戦に行く。台風で雨が真横に飛んでたり道路脇の柳が折れてたりですごかったが、なんとかたどり着いた。入ってみるとどの人もどの人もずぶぶれで、開演前からキリンジTシャツやキリンジタオルが飛ぶように売れており、会場内はおそろいのタオルを頭や肩にかける人人、人。一瞬矢沢エーチャンのコンサートかと思いました。となりの席のきれいなおねえさん風な人もブーツは干すわ、靴下履き替えるわ、裸足で歩き回るわで、ちょっと非日常空間でした。これで帰りに電車がとまったり道路が通行止めになったりしたら、みんなで足止めをくって、どこからともなく炊き出しとか始まって、もう出演者もお客もなく輪になってフォークダンスでも踊りながら朝を待つ、なんてことになったらおかしいな、と思っていたが残念ながらそれはなかった。ほっとした。

LIVEはあいかわらずのめくるめくキリンジ世界で、ツアーの終盤だけある脂ののった演奏。聴きごたえのあるすばらしいステージでした。帰宅後、再びいろいろ作業。

[link:300] 2004年10月09日(土) 23:16


2004年10月10日(日)

このところあちこちへ打ち合わせなどに持っていく資料を整理したり、曲をまとめたり、計画をたてたりしています。いわゆる私の一番苦手な「ものの整理」という作業です。私がなぜ整理が苦手かというと、途中で方針が変わるからです。だから仕事関係とかはもっぱら超整理法なんですが、これもこれでやたらと封筒に入った資料が増え、しかもその封筒がバランバランなものですから、見た目が悪い悪い。で、関連資料をまとめて新しい順と簡単にいいますが、新しいやつが昔のを基調にして、または昔のを参考に、とかいうのがあったりするのでこれまたごちゃごちゃになるわけです。そのうち、「あ、これって封筒よりファイルにしたほうがいいかも」とか「一個一個じゃなくて一冊にファイリングしよう」とか思いついてしまうので、やりはじめる。しかし全部それにしようとするととてつもないことになる。やめる。ちょっとだけ捨てる。その繰り返しです。今、部屋はものすごいことになってて、クラビの上にオルガンが、そのうえにマイクの箱が、そしてその上に洋服とかもちょっとのってる。最悪。最悪だ。

[link:301] 2004年10月10日(日) 22:06


2004年10月11日(月)

打ち合わせ。いろんなことがいろいろ整ってきつつあり、自分に喝を入れている。

次回ゆわかしと口ぶえの予約特典である「ゆわかしと口ぶえのテーマカタログ略してゆわカタ」を制作しているが、こうして並べてみると、「ゆわかしと口ぶえのテーマ9回分+私自身によるデモバージョン合計10回分』というのは、自分で言うのもなんだが、はっきりいってくだらない!本当にくだらない。しかし一回一回ちがう演奏や、初期の頃の「あれ?最初はこんなんだっけか?』加減や、「ほお、ここでこうなったんかー」というアレンジの遍歴(?)はなかなか感慨深いものである。
そして、何よりはっきりしているのは「ゆわかしと口ぶえのテーマ」はあくまでもワンマンライブシリーズ「ゆわかしと口ぶえ」のためのテーマソングなので、次回のアルバムには決して入ることはない、ということだ。さらに、よほどのことがないかぎり、
この先演奏することはないだろうという予感がある。ということは、この予約特典が「ゆわかしと口ぶえのテーマのすべて」ということになりかねない。と思うと、このしつこさも大目に見てもらえるだろう、と踏んでいる。予約をしてくださった方限定なのでお早めにみなさん予約してね(つまりは宣伝?いや....)。

[link:302] 2004年10月12日(火) 02:33


2004年10月12日(火)

ぜんぜん詳しくは言えないんだけど、某国の某プロデューサーにデモを送ることになり、ずっとその作業をしている。

それとならんで次回ゆわくちでみなさんにお配りする小冊子の作業もどんどんやっている。この小冊子制作にあたっては敏腕編集者がバックについてくれているので、がんがんと夢のように作業が進んでいくようだ。私は中身の原稿などに専念すればよいしくみになっている。読み応えのある相当おもしろくてためになる読み物が完成する予定です。こちらもライブに来てくださった方限定です。

さて、そんな中、例の「大根フェスタ」がせまってきている。
久住さんと偵察にいこうか、直接電話とかかけてみようか、作戦をたてているところだけど、ネットで検索したら、少し前までちゃんとひっかかって出て来てたページがぜんぜん出て来なくなってしまった。東京農大は学祭でも「大根踊り」とかいうものを毎年やっていて、その大根踊りについて「もうはずかしいからやめよう」とか「そんな今だからこそ、続けるべきだ」とかいろいろ熱い議論がかわされたりしているらしい。大根フェスタは学祭ではないようなのだが、やはりちょっと気になる。行ってみるべきか。

[link:303] 2004年10月13日(水) 18:29


2004年10月14日(木)

都内某所にて次回ライブで配布するゆわくち小冊子のための極秘(?)取材と座談会。このメンバーでこの話題について話すのは初めてで、私の知らないいろんなことがわかり、とても楽しかった。
車で移動中、信号で停車してぼやーっとまわりを見ていると、道路に面したマンションの窓に何やらせっせと動く人影が。磨りガラスごしに、どうやら男の人がごはんを作っているらしいのだけど、何を作っているのかがわかりそうでわからなくて、すごいシルエットクイズ。「あ、ザルだ、あれザルからなんか盛りつけてる。ブロッコリ?ブロッコリじゃない?あれ?今度は塩ふってる、ちょっとかけすぎじゃない?出が悪いの?すごいふってるよ。でも何に塩ふってんだろ?』みたいな感じですごい気になったんだけど、真相を知る術もなく、再び青信号で動き出した。あのおかずはなんだったのかなーーーーーー。

[link:304] 2004年10月15日(金) 00:55

2003年6月16日までの日記


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