忘れ物はないね?

『忘却』とは、忘れ去ることである。
人は『忘れる』という能力がなければ、絶望で生きていけないそうだ。
しかし、私にはそれらの忘れ物が大変愛おしく、また、そういった忘却の 中に存在する、私がかつて此処に存在していた証拠のかけらのようなものが、
どこか遠いところへでも散らばって、ある日ひょっと誰かのしゃっくりを止めたり
犬に遠ぼえをさせたりできないか、などと思うのである。
だから、私はこの日記を書くことにする。
この日記はその日にあった笑えることや、怒れることや、
その日に思い出した面白いことや悲しいことを記すためにある。どんどん忘れていくTwitterはコチラ

HOME

2004年09月16日(木)

円盤で田所くんがマンスリーでやっている
「田所せいじの世界」にゲストで呼んでもらって何曲がやった。田所くんはいつもひとりでふら〜〜〜〜っとやっているが、その歌にはすべてが詰まっている。でもその歌には何の気負いもない。しかしながら「ああそういうことだよな」と思わせる説得力があり、その歌う様と彼の歌はまったくもって彼そのものというびっくりするような単純明解さで聴く人を拍子抜けさせてしまう。全く誉めているように見えないかもしれないけれど、これはすごく誉めているのです。ほんとに彼はなんというか、例えるなら、気がついたらすごいこんなポスターいつから貼ってあったっけ?でもここにこれが貼ってない時が想像できないからもう私が生まれる前から貼ってあったかもね。みたいな野球選手のポスターとか、なんかわかんないけどずっと家にあってそれ聴くと何もかも全部思い出しそうになるカセットテープとか、そういう感じ。
あんなに力の入っていない人もそうそういない。しかし浮き世離れしているかというと全くそうではなくて本人的には憧れたり盛り上がったりしていることもよくあるらしく、そのあたりの中途半端な現実感がまたリアルでいいのだ。歌う曲歌う曲ほとんどみんなおんなじだ、と聴く人も皆けなしながら喜んでいる。

[link:290] 2004年09月17日(金) 15:11


2004年09月15日(水)

12〜15は家でいろいろ用事をしつつ、16日の田所くんのゲストのリハを家のピアノでする。その間に仕事の修正が来たりして頭の中で考える。
2日間ほど留守番を頼まれて犬と二人暮らし。犬は家の中で飼っているが、抜け毛がすごいので「ここからは入っちゃダメ」エリアが決まっている。でもこの日は普段と様子がちがうので、じっとしておられず、私が部屋で何かしているとしばらくして「チャッチャッチャッチャ...」という爪が床にあたる音がして、そーーーーっと様子を見に来る。入っちゃダメといつもいわれている所なので『どうしよう、いいかな?ダメかな?おこられるかな?』と思いながら頭の上にハテナマークと汗マークをいっぱいつけてそーっと来る。その様がおかしくて、わざと何度も部屋で何かやってるふりをしてしまった。その度にチャッチャッチャッチャ...と様子を見にくる。かわいいやつ!

[link:289] 2004年09月17日(金) 14:39


2004年09月11日(土)

ひとつ締切仕事を出してから夜名古屋へ。
今回はライブではなく家の用事。
新幹線で久しぶりに駅弁を食べた。駅弁はいろいろ種類があって迷ったが『東京』というベタなやつにしてみた。あさりの炊き込みごはんに焼きサバ、卵焼き、煮しめ、がんもどき、おひたし、など。実は私は以前あさりにあたってから『あさり恐怖症』だが、それを克服する意味もあって選んでみたのだが、やっぱりあさりは食べられなかった。アサリのみ残して終了。

[link:288] 2004年09月17日(金) 14:29


2004年09月09日(木)

急な仕事の打ち合わせの後、夜ごはんを食べに入った店ででかいゴキブリに遭遇。いや、厳密には遭遇はしてない。向かいで食べていたご夫婦が先にゴに気がついていて、おとうさんのほうが私がゴを見つける前に神業的素早さで一瞬のうちにはたき落としてくださった。だからその急な行為にびっくりしたが、私は直接ゴは見ていないがデカかったらしい。突然おじさんがむこうのテーブルからゴをめがけて飛び蹴りならぬ「飛びはたき」してきた様子はすごかった。機敏だった。おじさんどうもありがとう。しかしゴキブリはちょっと勘弁してほしい。
帰ってせっせと仕事。

[link:287] 2004年09月10日(金) 18:33


2004年09月08日(水)

朝友達を送り出し、その後夕方再び合流。大阪へ帰る前にひとっ風呂浴びてくか!と連れ立って北千住のふるーい銭湯『梅の湯』へ。ここも前々から来たかったところ。北千住は古い立派な銭湯がたくさんあることで有名だが、たいていどこの銭湯もそのことをわかっていて、いわゆる「立派な古い銭湯」的な所(唐破風の入り口とか、ペンキ絵とか)をうまくそのまま残しつつ快適に改装したりしている。そういうところも別にいいのだけど、やっぱりそういうことをしていないほんとに「そのまま」のところへ行きたいなあ、と思い、探して行った。「梅の湯」は「ほんとにそのまま」だった。「古さ」を売りにしてない。なので整理もされていない。古くてボロっちいとこがそのままむき出し。もちろんところどころ修理や補正の跡が見られるが、脱衣所のマッサージ椅子の「揉み手」にも変なストッキングみたいなのがかぶせて補強してある(まちがった修正)し、トイレの床はニスを塗ってピカピカに光らせすぎ(まちがったリフォーム)て、一瞬水びたしに見えるし(友達は水だと思って靴下を脱ぎに戻って来た)。そしてここの最大の特徴はペンキ絵ではなくタイルモザイク。それもオランダかどっかよくわからない外国の風景がのどかにモザイクになっている(創業当時かららしい)。そしているのはおばあさんばかり。口をもぐもぐさせていたり、友達のおばあさんにパンツを履く介添えをしてもらっていたり、とにかくおばあさんの社交場だった。番台のおじいさんずっとこっち見てるし。
というように、懐古趣味がどうの、とか残したい風情がどうの、とかいうようなものをまったく無視した梅の湯が私は大好きになりました。

[link:286] 2004年09月10日(金) 15:11

2003年6月16日までの日記


Copyright©2001-2003 Chiaki Kato, All rights reserved.
Contact Us
Do you know DonutFilms?

k-diary script by Office K.

※このページの更新情報はlastmod.txtより取得できます。