忘れ物はないね?

『忘却』とは、忘れ去ることである。
人は『忘れる』という能力がなければ、絶望で生きていけないそうだ。
しかし、私にはそれらの忘れ物が大変愛おしく、また、そういった忘却の 中に存在する、私がかつて此処に存在していた証拠のかけらのようなものが、
どこか遠いところへでも散らばって、ある日ひょっと誰かのしゃっくりを止めたり
犬に遠ぼえをさせたりできないか、などと思うのである。
だから、私はこの日記を書くことにする。
この日記はその日にあった笑えることや、怒れることや、
その日に思い出した面白いことや悲しいことを記すためにある。どんどん忘れていくTwitterはコチラ

HOME

2004年08月12日(木)チッチ&クックのお盆ライブ

明日(もう今日!)の13日は、高円寺のStudio Zoneでチッチ&クックの初ライブ。
クックとリハをしたが、クックが書いてくれた新曲も私のトロさが露呈されるイカしたナンバーだ。
チッチ&クックの前座は加藤千晶と久住昌之、それぞれのソロアクト。
私は実は大事な大事なウーリッツァーのほかに、ローランドのボロいかわいいエレピを3台ほど持っている。どれもこれも古くてしょぼくてお気に入りだが、今回はその中でももっともショボイといわれている卓上エレピを使う予定。別に発表するほどのことでもないが、発表してあげないと、あのエレピには一生光は当たらない気がするのであえて発表。お楽しみに。

で、問題のチッチ&クックだが、私も明日までにもう一曲できればいいんだけどなあ、と思っている。無理だったら次回か。
世の中完全にお盆休みムードで、ガラーンとしている感があるが、明日は分厚いライブ(?)をするつもりなので、どうぞみなさん観に来てください。

[link:275] 2004年08月13日(金) 00:42


2004年08月10日(火)K桐はいRを目撃

チッチ&クックのミーティングに行こうと中央線を待っていると、滑り込んだ電車の座席に座る一人の人に目を奪われた。真っ黒なサングラスのでかい女性。電車に乗り込むと、一瞬で誰かわかった。ブリキの自発団等で一世を風靡し、その後テレビや舞台で活躍中の怪女優(と言われていた)K桐はいRさんだ。真っ黒なサングラスをかければかけるほど、目立つ顔。サングラスは逆効果では.....。彼女は台本をひろげて一心不乱にセリフを覚えていた。時折ぶつぶつと何かを言っていたり、手ぶりもたまに見える。なるほど。やはり目立つ。私のお隣に座っていたおばさんは、明らかにそわそわしていて、『あのヒト!ほらあの顔!ゲーノージンよね、あのヒト!でもなんていうひとだったかしら。顔はまちがいなく見覚えあるんだけど。』という言葉が顔に書いてあった。

チッチ&クックミーティング後、シモキタへロムちゃんと打ち合わせ。どちらも展望が見えてくると、そうとう楽しそう。

[link:274] 2004年08月13日(金) 00:34


2004年08月09日(月)次はチッチ&クック

「NRBQ in 吉祥寺」の前にチッチ&クックの宣伝します。今週金曜日に高円寺のStudio Zoneで久住昌之さんとのブルースユニット「チッチ&クック」のファーストライブがあります。思いっきり夏休みシーズンですが、ぜひ来てください。損はさせません。詳細は食堂表紙にのってます。

[link:271] 2004年08月09日(月) 23:20


2004年08月07日(土)NRBQ in 吉祥寺

いよいよ泣いても笑ってもツアー最後の日。
別に観たきゃいつでもアメリカに行くさ〜、なんて顔をしてはいるが、心の中では泣きたい気分だ。
スターパインズへ行くと、すごい人。あれれ、今日もデジタルピアノだ。ピアノどうかしたのかな(どうやら何かピアノにトラブルがあったようだ)。きょろきょろしながら待っていると、いつものようにMCナカジマさんが登場。でもなんか様子が変。曰く『テリーが行方不明になりました。もうしばらくお待ちを〜』オーディエンスは爆笑。さすがQ。最後までやってくれるなあ。などと談笑しながら更に待つ。しばらくしてメンバーが登場し、思ったとおりのっけからエンジン全開で飛ばしてくれた。ステージ脇から観ていたが、あまりに楽しく、また、この数日間のこと、彼らを初めて観た時のこと、それから初めてちゃんと話をした時のこと、そして何よりNRBQというバンドと同じ時代に生きて音楽をかわし合うことができる幸せなどいろいろいろいろな思いがバーーーッと一気にやってきて、泣けてきてしまった。私は普段はシラっとしているように見せかけているが、ウルルン滞在記とかでホームステイなんかさせられたりしたらまちがいなく帰り際に大泣きする。探偵!ナイトスクープで言えば西田局長より先に泣くタイプである。結構後半泣きどおしで、後でジョニーに『泣いてるのが見えたよ』と言われてしまった。ええ、そうですとも、泣きましたとも。だってあなたたちが素晴らしいから。あなたたちの音楽が、私にいつもいろんなことを教えてくれているのです。それこそ聴く度にね。私もいつかアメリカツアーに行きたいよ、と言うとジョニーが『いつでも来いよ、ヴィブラフォンは調達できるよ。鍵盤は木じゃなくてメタルだけどね(ってことはマリンバじゃないけどね。でも私が必要なのはマリンバだけどね)。などとうれしいことを言ってくれる。いつか行けるとは思っているけど来年はちょっとムリだなあ。その前にもっと日本でがんばんないとなあ。
ともかく、これでNRBQ2004年のジャパンツアーはおしまいだ。でも、世界のあっちとこっちだけど、音楽なんて空気の振動だから、いつでもどこにでも届けることができるはず。そんなことみんなわかってることだよね。これからも楽しい音楽が世界じゅうに飛んでいくことを願ってやみません。そして私もそれを飛ばす一人であり続けたいです。
ありがとうNRBQ。これからも体に気をつけて。
最後に、彼らを呼び、そして支えたすべての人達、本当におつかれさまでした。

[link:273] 2004年08月12日(木) 01:34


2004年08月06日(金)NRBQ 's going to 東京 再び

朝、大阪のホテルでチェックアウトをしているメンバーと一緒になり、『きのうは本当にどうもありがとう。おつかれさま。また明日吉祥寺でね!』というと、テリーが『今日8時間後(今夜)吉祥寺でスタッフのおつかれさまパーティーをやりたいと思ってるんだけど来ないか?』と誘ってくれた。え?今夜?私たちこれから車で8時間走るんだけど.....。『だからそのまま吉祥寺に来ればいいじゃない?』そ、そうだよね、そのまま吉祥寺へ行けばいいよね。せっかくさそってくれてるんだし。っていうか、みんなは疲れてないの?『疲れてるよ。』そりゃそうだ。しかし、今回のこのツアーはナカジマさんをはじめ、いろんな人がスタッフとしてヘトヘトになりながら支えている。だからこれはその労をねぎらいたいというテリーの気持ちなのだな、ということがよくわかった。だから私もぜひ行くね、誘ってくれてどうもありがとう。と約束し、彼らと別れる。
そして車で走ること約8時間。途中はんぺんやソフトクリームなどを食べたりしながら、高速道路の分岐を吉祥寺方面に取り、家へ帰る前にそのまま東京を横断して吉祥寺へ。やっとの思いで彼らのホテルへたどり着いた。すると間もなくスタッフのMさん、続いてトムと敏腕ローディーのジャンジャンがやってきた。トムとジャンジャンはレコード屋さんへ行ってきたらしい。買ってきたものを見せてもらったりしながらほかの人々が集合するのを待つ。それから待つこと約2時間。トムは待つのに飽きてきたのか、次第にふざけ始め、腹話術みたいに口を動かさずにへんなしゃべり方をしたり、甘い声で歌う誰かのモノマネをしたり、覚えた日本語『すごい』『なんだだよ(なんでだよ)』『あつい』『ちょーあつい』『はい』『そうだ』などを次々に披露しはじめ、あっという間にロビーはトムの独壇場と化した。トムすごい可笑しい。可笑しすぎる.......。そういうトムをまるでペットをかわいがるようになでたりたたいたりしているジャンジャン。どうなっているのか。トムに最近ブーム(意外とブームの回転は早いらしい。キティちゃんやペコちゃんは好きは好きなようだが、一時のような熱狂ぶりはなかった)のキャラクターは何?と聞いてみたらズバリ『Burn Bread! He's great!』え?『こげぱん』?そういえばそんなようなキャラあったような....。その後日本人の友達何人かにこの話をしたが、全員『こげぱん』を知らなかった。アメリカ人で開口一番好きなキャラクターに『こげぱん』を挙げるのは彼しかいまい。ひっかかるところがピンポイントにもほどがある。
ちょっと話がそれるがもうひとつ可笑しかったのが、あのジョーイまでNHK教育の『いないいないばあっ!』にひっかかっていたこと。何かのはずみでテレビの話になり、ジョーイが『こーんなでかい犬(ワンワン)と7歳ぐらいの女の子(ふうか)とこのぐらいの丸いへんなモノ(うーたん)がダンスしてて、まわりに赤ちゃんが這っていた番組』と言うので、それはまぎれもなく『いないいないばあっ!』だと確信。『私もその番組で曲を作っているよ』というと目を輝かせて話を聞いてくれた。翌日そのCDのコピーをあげると、『そうそうこの丸いへんなモノ(うーたん)が好き。面白いよね。』とにこにこ喜んでいた。面白いのはあなたたちです。

というわけで、ようやくメンバーやスタッフが集まり、小さいけど楽しいおつかれさま会がとりおこなわれた。
私なんかなにもおつかれのことはしてなくて、この場に来られなかったけどほんとにがんばっていたラブラブスパークさんやキダタローさんなどまた協力していたすべての人々に申し訳ないと思いつつ、改めて彼らにおつかれさまでした、という気持ちでいっぱいになった。明日はツアー最後のスターパインズ。よーく目に耳に焼き付けておこう。

[link:272] 2004年08月12日(木) 01:04

2003年6月16日までの日記


Copyright©2001-2003 Chiaki Kato, All rights reserved.
Contact Us
Do you know DonutFilms?

k-diary script by Office K.

※このページの更新情報はlastmod.txtより取得できます。