忘れ物はないね?

『忘却』とは、忘れ去ることである。
人は『忘れる』という能力がなければ、絶望で生きていけないそうだ。
しかし、私にはそれらの忘れ物が大変愛おしく、また、そういった忘却の 中に存在する、私がかつて此処に存在していた証拠のかけらのようなものが、
どこか遠いところへでも散らばって、ある日ひょっと誰かのしゃっくりを止めたり
犬に遠ぼえをさせたりできないか、などと思うのである。
だから、私はこの日記を書くことにする。
この日記はその日にあった笑えることや、怒れることや、
その日に思い出した面白いことや悲しいことを記すためにある。どんどん忘れていくTwitterはコチラ

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2004年07月27日(火)

NRBQの来日を祝して(?)渋谷のクロコでウェルカムLIVE。
私はトップバッターだったのだけど、うれしいやらなんやらでいつにも増してごちゃごちゃな演奏になってしまった。そんな私のフォローをするようにバックアップしてくれたゆわかしと口ぶえ軍団のなんと心強かったことか。
観てくださったみなさんどうもありがとうございました。それからQのメンバーも最初から最後まで会場に居てくれて、ほんとにうれしかった。他のバンドも、これだけ毛色の違う人々が集まっているのにみなそれぞれ音楽に愛があって、それぞれに良く、楽しいお祭りだった。
テリーやトム、ジョーイ、ジョニーもなんだかすごくほめてくれ(すごくうれしいんだけど、やっぱり外国人のほめ方はオーバーでくすぐったいなあ。)何度もありがとうと言ってくれて、とにかくうれしかった。でも私のほうこそ、彼らにお礼を言いたくて、その気持ちを音楽で返したかったのだ。言葉もつたないし、音楽もつたないかもしれないけども、応援、お礼、尊敬、そういうの全部。なんか言い方が変だけど、ほんとに、NRBQがこの世界に居てくれてありがとう、と思う。NRBQを知ることができて、彼らと同じ時代に生きて音楽を届けあうことができて本当によかったと思っている(私のほうがオーバーか?でもそう思うんだからしょうがない)。
これからツアーのはじまるNRBQ。また彼らのライブが観られると思うとうれしくてしょうがない。ツアーの無事と成功を祈って三三七拍子(違う)。私も大阪のオープニングアクトがんばります。

[link:263] 2004年07月28日(水) 14:34


2004年07月28日(水)

monaへ西村(哲也)さんが出演するライブを観にゆく。
途中青山(陽一)さんがサポートで登場。渋い大人のロックを堪能しました。とてもかっこよかった。
西村さんは京都に住んでいて、時折上京していろんな場所でLIVEをしている。来月は青梅とかでもやるそうだ。その身軽な感じがとてもうらやましい。私もピアノのあるとこだったらどこでも行ってやるよー、というぐらいになりたいなあ。

[link:264] 2004年07月30日(金) 17:48


2004年07月29日(木)

チッチ&クックのデビューシングル「夜をぶっつぶせ!/ナメクジがきらい」は地味に飛ぶように売れているようで、なんともうれしい。早くも久住昌之さんが展覧会をやっている高円寺のStudio zoneというギャラリーから追加の要請があり、夜なべで製作。そして持って行く。この日は時々めちゃくちゃに強い雨が短時間降る、というののくり返しで、ちょうどギャラリーへ向かうほんの数分がそれにかかり、あわてて駆け込む。ギャラリーでお茶をしながら、久住さんの作品群を見る。「クスミ・ダイジェスト展」という名にふさわしく、久住さんの今までの仕事などが凝縮して展示されていて、子供の頃の絵なんかもある。久住さんは現在、素晴らしい素敵な変なオトナだが、こういう人はやっぱりコドモの頃からそうなんだー、とうなづけるような笑える子供時代(褒め言葉)、そしておかしな若者時代(もちろん褒め言葉)、どれもこれも全部がやっぱり現在の久住さんに結びついていて、すごいよかった。何度も笑っちゃった。展覧会の展示を観てつい噴き出す、というのもあまりないことなのでとにかくこれはすてきな展覧会だと思った。さすが、というようなでかい油彩とか、かっこいい切り絵とかもある。

そこで8月の13日はチッチ&クックの初ミニライブをすることになった。ギャラリーで初お披露目というのも13日の金曜日というのもチッチ&クックらしい。レコーディングはできたが、ライブはどうなることか。みなさん見に来てください!

その後、NRBQのライヴビートの収録でNHKへ。ライブハウスでしか観た事のないQの演奏を天井の高いスタジオで観るというレアな体験ができて面白かった。

そのQと同じ時に収録したデキシード・ザ・エモンズは初めて観たがすごかった。グオーンズダダダダダダダジャガガジャガガビーーーーンという感じだ。以前ゆわくちにゲストで出演してくれたブラウンノーズ2号が『プーヤン』としてデキシーでベースを弾いているのだが、やはりバカテクだ。すごい。しかもちょっと痩せていた。あんなにすごいライブを毎回してたらそりゃあ痩せるよな...と思うようなほんとにすごいスタミナ消費系のステージで、圧倒されてしまった。おつかれさまでした。

[link:265] 2004年07月30日(金) 18:10


2004年08月02日(月)

HPのサーバの内部移転(?)などがあったらしく、7月28日以降にも書いたはずだと思った日記などが消えてしまっていたりリンクが壊れていたりするようですが、そのうち直ると思いますので少しお待ちください。

今日は朝からスタジオでひと仕事して、今から名古屋へ行きます。といっても名古屋で滞在するのではなく、京都、大阪と行って、NRBQ大阪公演オープニングアクトなわけです。
スタジオでは、買ったばかりのパワーブックの電源が入らない、というアクシデントに見舞われ、もうこれまでかと思いましたが泣きわめいた反動で机にMacをぶつけたら直りました。神様ありがとう。無事に事なきを得ました。

フラフラになりながら炎天下を帰宅、そして今から出発します。大阪方面のみなさん、お初にお目にかかる方がほとんどでしょうがよろしくお願いします。NRBQ、今年もスゴイです。2年ぶりに観ましたが、やっぱりぶっとびました。生きていてよかったと思いました。
それでは行って来ます。

[link:264] 2004年08月02日(月) 16:18


2004年08月03日(火)NRBQ in 名古屋 

名古屋へ来ると食べたくなる「コンパル」のエビサンドで腹ごしらえした後得三へ。
この日ステージ上にはデジタルピアノがセッティングされていた。
前回の来日の際にも名古屋は観たのだが、そのライブは後々語り草になるほど素晴らしいライブだった。そもそも名古屋のお客さんはあまり騒がない。でも楽しんでいないのかというと全く逆で、心からぐぐぐっと入り込んで聴いているみたいだ。もちろんシーンとしているわけではなくて、みんな身体でリズムを感じているけど、それ以上にものすごく『じっくり聴き込んで』いるようで、Qもそれに応えるかのように、ロックンロールだけじゃなくブルースだけでもなく、ジャズからクラシックからキッズソングまで、ありとあらゆる音楽をすべて飲み込んでそれをNRBQというグルーヴでやり抜いてしまうという懐の深さを見せてくれた。どのライブもよかったけど、特にこの日は音楽的に改めてうなってしまった。

終演後、ビールが飲みたいというテリーをどこかへ案内することになったが(一応名古屋出身なのでお店とか知ってると思われた)名古屋はお店が閉まるのが早く、結局近くのガストへ(2年前の時はデニーズだった)。日本までツアーに来ておいてごめん、テリー、ガストで。と思ったが、テリーは『アハハ、ガスト、いい名前〜!』といった感じだったのでよかった。その後テリーはホテルへ戻り、私は再び得三で得三オーナーの森田さんとひとしきりおしゃべりした。森田さんはかなり酔っ払っておりごきげんで、NRBQは素晴らしさ、ひいては音楽の素晴らしさ、を熱く語っておられました。
私が言っても自分の至らなさの言い訳をしているみたいだから何も説得力はないのが、『そうなんだよ、うまいとか下手とか売れるとか売れないとか、そういうのももちろん音楽で生活するためには関係あるんだけど、でもそういうのはやっぱり2番以降のものだ。1番は絶対にまずスピリットなんだよ』という気分に改めてなった。もちろんQはトンデもなくうまくて音楽性もなにもかも他にくらべるものがないすごいバンドだけど、だからこそそんな彼らからそういう何かを受け取れることがどんなに素晴らしいことか。

[link:267] 2004年08月08日(日) 19:37

2003年6月16日までの日記


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