『忘却』とは、忘れ去ることである。
人は『忘れる』という能力がなければ、絶望で生きていけないそうだ。
しかし、私にはそれらの忘れ物が大変愛おしく、また、そういった忘却の
中に存在する、私がかつて此処に存在していた証拠のかけらのようなものが、
どこか遠いところへでも散らばって、ある日ひょっと誰かのしゃっくりを止めたり
犬に遠ぼえをさせたりできないか、などと思うのである。
だから、私はこの日記を書くことにする。
この日記はその日にあった笑えることや、怒れることや、
その日に思い出した面白いことや悲しいことを記すためにある。どんどん忘れていくTwitterはコチラ
[link:211] 2004年05月14日(金) 14:30
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それは、陳列棚の前で顎に指をあててうろ〜っと商品を見ているおばちゃんの目の前で、まるで迷わず、自分の目的の商品をサッととってサッとカゴに入れ、すばやく立ち去るのである。
すると、目の前で私にそれをされたおばちゃんは、10人中9人ぐらいの割合で私が買っていったものを手にとってじーっと見る。
そして『へえ、あの人、いつもコレ買ってるのね...おいしいんかしら...?私もちょっと買ってみよ。』という顔をして自分もカゴへ入れるのだ。その瞬間を見た時の『よし、やった。』という気持ち。なんかよく意味がわかんないけど、『あ、買った買った!』という妙にうれしい感じ。別にそこの商品の会社を応援してるわけでもなんでもないのに。
まあ、そのおばちゃんの様子をちょっと離れたところからチラチラ見て確認してる私もあほだなあ、と思うんだけど、この遊びは面白い。