忘れ物はないね?:2004-04-23

『忘却』とは、忘れ去ることである。
人は『忘れる』という能力がなければ、絶望で生きていけないそうだ。
しかし、私にはそれらの忘れ物が大変愛おしく、また、そういった忘却の 中に存在する、私がかつて此処に存在していた証拠のかけらのようなものが、
どこか遠いところへでも散らばって、ある日ひょっと誰かのしゃっくりを止めたり
犬に遠ぼえをさせたりできないか、などと思うのである。
だから、私はこの日記を書くことにする。
この日記はその日にあった笑えることや、怒れることや、
その日に思い出した面白いことや悲しいことを記すためにある。どんどん忘れていくTwitterはコチラ

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2004年04月23日(金)

ここ数日、ぼんやりしたりたまったことを片付けたり、打ち合わせをしたり、電話連絡大会になったり、いろいろでしたが、思い立ってとあるイベントのライブを観にいってきました。この日のイベントは、出演者のうち一人は知り合いというかお友達(と私は思ってる)のミュージシャンと、昔すごく好きでよく観ていて私はすごくよく知っているが先方は私を知らないミュージシャン、いう組み合わせで、内容についてはどういうものなのかたいして知らないまま、なんとなく勝手にそれらの人たちが一緒になって何かを演奏するに違い無い、と思い込んでに観に行った。ところがチケットを買うと、受け付けの人に「お目当ての人は?」というようなことを聞かれ、そこではじめて更に何組か「観たこともなく、聴いたこともないミュージシャンも対バンで出演することに気がついた。まったく興味がないと思える音楽をイベントで耳にすることがたまにあるが、そういう心構えのない時に突然そういう状況がやってくると、なかなかとまどうものである。でもまあ音楽はそれはそれとして、そういう時にもっとびっくりするのはそのバンドを観に来ているお客さんを目の当たりにすることだ。遅れて入ってきてかばんを投げ捨て、上着とシャツを脱ぎ捨て、一世風靡セピアの人のような踊りを狂ったように踊りながらたまに止まって冷静にケイタイで写真をとる人、突然服を脱いで上半身ビキニ姿になって飛びあがりまくる人、と言った具合に普段あまり縁のない雰囲気のお客さんが熱狂しているのを遠い気分で見ていた。結論として私がお目当てにしていた出し物は素晴らしかった。が、それ以外のものの印象が強烈すぎて、なかなか立ち直ることができなかった。まあこういうライブも面白いといえば面白い。

[link:201] 2004年04月26日(月) 00:17

2003年6月16日までの日記


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