忘れ物はないね?

『忘却』とは、忘れ去ることである。
人は『忘れる』という能力がなければ、絶望で生きていけないそうだ。
しかし、私にはそれらの忘れ物が大変愛おしく、また、そういった忘却の 中に存在する、私がかつて此処に存在していた証拠のかけらのようなものが、
どこか遠いところへでも散らばって、ある日ひょっと誰かのしゃっくりを止めたり
犬に遠ぼえをさせたりできないか、などと思うのである。
だから、私はこの日記を書くことにする。
この日記はその日にあった笑えることや、怒れることや、
その日に思い出した面白いことや悲しいことを記すためにある。どんどん忘れていくTwitterはコチラ

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2004年04月17日(土)

13時間ゲネプロでした。ちょっと遅刻してしまいました。

実はずっと思っていたのだが、今回映像に関するいろいろのスタッフであるNさんという人の顔が、私が昔いた少年王者館というところの主宰の天野天街にそっくりなのだ。天野さんよりはちょっと若いのだけど、『天野さんをもうちょっとコレコレシカジカした感じ』とかじゃなくて、若い頃の天野さんに普通にそっくり。だからNさんが今の天野さんの年になったら、やっぱり今の天野さんの顔になると思う。顔ばかりじゃなくて、表情も込みで似ていて、『ちょっとこまったように眉毛をハの字っぽくして口もちょっととんがらしたようにしゃべる時』のようなわりと特徴的な表情も同じようにする。誰か天野さんを知っている人に「しゃべっているNさん」を表情込みで見せたくてしょうがない。初めてNさんに会った時から誰かと共有したくてたまらないほどの似方なのだが、ずーっと独りで「ああ、似てるなあ、やっぱ似てる。すげー似てるよ..。」とひとりで味わってばかりです。誰か〜。

[link:198] 2004年04月17日(土) 15:26


2004年04月18日(日)

空気公団のライブがクアトロであった。今日の一大プロジェクトのために大勢の人がほんとにがんばったと思う。
みなさまおつかれさまでした。
観に来てくださっていた方がいたら、どうもありがとう。
私、ステージの一番奥で弾いてたものですから、客席もなにも見えませんでしたが、お客さんの空気公団に対する熱気というか、思いみたいなものはすごい感じました。

この数カ月、ずっと一緒にまるでバンドのようにやってきたミュージシャンたちと、揃ってまたごはんを食べたりすることがもうないのだと思うとちょっとさみしい気分です。

[link:199] 2004年04月19日(月) 22:50


2004年04月21日(水)

空気公団が終わり、いろいろな人の日記や書き込みなどを見るにつけ、感慨もひとしお。泣き出してしまった石井さんの顔を思い出したりなんかして、胸がきゅんとなる。
とにかく、何が起きるかわからないのがライブだし、そういう意味ではこの大人数、ほんとに最後まで何が起きてもおかしくない、という状態だったのでその緊張感もよかったし、いろんな意味で面白かった。
空気のライブを観てこちらへ遊びに来てくれた人などもいて、うれしいです。どうもありがとう。

この2日ほど睡眠欲求がありすぎて、まるでガケから落ちたようにストーンと寝てしまい、なかなか起きることができない。でも次々とライブもある。久住昌之さんとのブルースユニット「チッチ&クック」のためのブルースも作ったりしている。やっぱ私が歌うとなんか変だけど。
ほかにもいろいろとまだ発表できないけど素敵な企画もある。6月のワンマンの情報をアップしたので、見てみてください。次回のゆわかしと口ぶえはゲストに、空気公団のゲストでも登場していたキマタツトムさんをお迎えしてお送りします。

[link:200] 2004年04月21日(水) 23:34


2004年04月23日(金)

ここ数日、ぼんやりしたりたまったことを片付けたり、打ち合わせをしたり、電話連絡大会になったり、いろいろでしたが、思い立ってとあるイベントのライブを観にいってきました。この日のイベントは、出演者のうち一人は知り合いというかお友達(と私は思ってる)のミュージシャンと、昔すごく好きでよく観ていて私はすごくよく知っているが先方は私を知らないミュージシャン、いう組み合わせで、内容についてはどういうものなのかたいして知らないまま、なんとなく勝手にそれらの人たちが一緒になって何かを演奏するに違い無い、と思い込んでに観に行った。ところがチケットを買うと、受け付けの人に「お目当ての人は?」というようなことを聞かれ、そこではじめて更に何組か「観たこともなく、聴いたこともないミュージシャンも対バンで出演することに気がついた。まったく興味がないと思える音楽をイベントで耳にすることがたまにあるが、そういう心構えのない時に突然そういう状況がやってくると、なかなかとまどうものである。でもまあ音楽はそれはそれとして、そういう時にもっとびっくりするのはそのバンドを観に来ているお客さんを目の当たりにすることだ。遅れて入ってきてかばんを投げ捨て、上着とシャツを脱ぎ捨て、一世風靡セピアの人のような踊りを狂ったように踊りながらたまに止まって冷静にケイタイで写真をとる人、突然服を脱いで上半身ビキニ姿になって飛びあがりまくる人、と言った具合に普段あまり縁のない雰囲気のお客さんが熱狂しているのを遠い気分で見ていた。結論として私がお目当てにしていた出し物は素晴らしかった。が、それ以外のものの印象が強烈すぎて、なかなか立ち直ることができなかった。まあこういうライブも面白いといえば面白い。

[link:201] 2004年04月26日(月) 00:17


2004年04月25日(日)

更に思い立って、東武動物公園に行ってみた。
まわりを畑と野山にかこまれたのどかなところにあるそこは、日曜日にしては人出も少なく、広い駐車場に都内のナンバーの車はほとんどいない。園内はほどよい広さで、何よりも動物が近い。各動物舎が狭いという意味ではなく、観客から檻がなんとなく近い。ポニーやひつじやヤギやうさぎやあひるやミニブタなど、触れあっても害のなさそうな動物はできるだけ触れあわせて動物とヒトとの門をできるだけ広く開けていようとする姿勢も見える。こどもどうぶつえん的な触れあいの場以外にも、園内を鼓笛隊とヤギやひつじやアヒルやポニーが列をなして練り歩くパレードなども時折やってくる。でもそれが動物がかわいそうな感じがあまりなく、アヒルなどギャーギャー言いながら集団で行ったり来たりしていて、なんか自由にのびのびとヒトと動物が暮らしているような感じがよかった。オットセイのステージなどもあったが、オットセイのケープちゃんがただ一匹がんばって芸をしているのみで、同じステージのプール内をただ泳ぐだけのアザラシ(野放し)がいて、そいつに邪魔されてオットセイが失敗したりもしていた。偏見なのかもしれないが、なんとなく全体的に「洗練された都会の動物園」の対極にある動物園のような気がした。私はそういうの大好きです。
帰りに「ゴリラの鼻くそ」という黒豆の甘納豆をお土産に買った。

202.jpg 240×320 (original size)

こひつじに干し草を食べさせてみる。中には毛刈りされて血のにじんでいる痛そうな羊もいたが...。

[link:202] 2004年04月26日(月) 00:36

2003年6月16日までの日記


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