忘れ物はないね?:2004-01-09

『忘却』とは、忘れ去ることである。
人は『忘れる』という能力がなければ、絶望で生きていけないそうだ。
しかし、私にはそれらの忘れ物が大変愛おしく、また、そういった忘却の 中に存在する、私がかつて此処に存在していた証拠のかけらのようなものが、
どこか遠いところへでも散らばって、ある日ひょっと誰かのしゃっくりを止めたり
犬に遠ぼえをさせたりできないか、などと思うのである。
だから、私はこの日記を書くことにする。
この日記はその日にあった笑えることや、怒れることや、
その日に思い出した面白いことや悲しいことを記すためにある。どんどん忘れていくTwitterはコチラ

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2004年01月09日(金)今年最初の衝動買い

昼間、表参道で打ち合わせを終えて、ぼんやり考えごとをしながら歩いていると、あるお店のショーウィンドウに衝撃的なモノが並んでいた。それは、ついこないだお友達のUさんSさんがフランスを旅行してきた時、Sさんがパリで一目惚れして買ってきたというぬいぐるみの猫であった。そもそもその猫はSさんが泊めてもらったパリのお友達のおうちにおり、それに一目惚れしたSさんがパリのお店をさがして同じものを自分用に購入してきたものだ。帰国した彼女にそれを見せてもらったところ、やはりあまりにもかわいい。その猫は、世のいわゆる『かわいいぬいぐるみ』というものとは確実に一線を画しており、目つきが悪く、頭が悪そうで自分勝手そうで、ドボーンとしており、なんともいえない感じの猫なのだ。そして私もそれに一目惚れし、『私の分も買ってきてほしかったよううう。』と泣きべそをかいたものだ。
その猫が、まさにそいつが、ウィンドウにいるではないか。
私はすぐさま店に飛び込んで、震える声でその猫を見せてほしいと頼んだ。運よくお店はセール中だ。ひょっとするとSさんがパリで買ったより安く手に入っちゃうかも、と浮き足立ったが甘かった。なんと1万円以上だ。しかも『こちらはセール対象外です。』Sさんがパリで6千円ぐらいだったと言っていたのが頭を横切る。どうしよう、買うべきか。やめとくべきか。でも出会っちゃったし。パリで6千円だったからって、今さらパリへ行けるわけじゃないし。でも、約倍か...。どうしよう。迷った挙げ句、買いました。そしてその大きな紙袋を下げて、夜、『清水ミチコのお楽しみ会』を観に行きました。

清水ミチコはすごい。すごい面白かった。次から次へとモノマネうたまねが繰り出され、笑いをとめる間がなかった。今さらながらに、人をマネるポイントのつかみ方が本当にすごいなあ、と感心する。笑いの着眼点も素晴らしい。観に来てるお客さんがすごく積極的なのにもびっくりした。
よいものを観ました。

その後、串あげ屋さんにてごはんを食べる。久しぶりに全員集まったドーナッツメンバーで新年会みたいな感じ。次々とおいしいものが串にささって揚げられて出てくる(当たり前か)。あっという間に十数本とおでんとデザートなどを平らげ、気がついたら電車がなくなってた。

[link:142] 2004年01月10日(土) 21:21

2003年6月16日までの日記


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