『忘却』とは、忘れ去ることである。
人は『忘れる』という能力がなければ、絶望で生きていけないそうだ。
しかし、私にはそれらの忘れ物が大変愛おしく、また、そういった忘却の
中に存在する、私がかつて此処に存在していた証拠のかけらのようなものが、
どこか遠いところへでも散らばって、ある日ひょっと誰かのしゃっくりを止めたり
犬に遠ぼえをさせたりできないか、などと思うのである。
だから、私はこの日記を書くことにする。
この日記はその日にあった笑えることや、怒れることや、
その日に思い出した面白いことや悲しいことを記すためにある。どんどん忘れていくTwitterはコチラ
[link:116] 2003年12月06日(土) 01:26
今日は打ち合わせ。某放送局は何度行っても知らないゾーンばかりで楽しい。名前が思い出せない役者さんばかり何人もと遭遇した。中でも名前は知らないが「時代劇で『越後屋、そちも相当なワルよのう(口の端でうす笑い)...』と言って貢がれる悪い殿様」と言えばこの人、という役者さんは、トレンチコートに中折れ帽というシブい出で立ちで、それがまたそんな格好なのにすごく自然に似合っていてかっこよかった。最初「へえ、こういうダンディーなおじさんもいるんだあ..」と思って顔を見たら「あ、悪代官の人だ!」と気がつき、更に名前は全然知らないことに気がついた。かっこよかった。
帰りにスーパーでアボガドを買ったら、山が崩れてその中の一個(まだ少し青くてあまり買いたくなかったやつ)が転がり落ち、ピョーンと飛んで、仕切りのところにあるプラスティックのパネルみたいなやつにブスッとつきささってしまった。ただ落ちただけなら拾えばよいと思うが、ブスッと傷がついてしまったので、どうすることもできず、それも買った。あんまりそれは買いたいやつじゃなかったのになー。