忘れ物はないね?:2003-11-04

『忘却』とは、忘れ去ることである。
人は『忘れる』という能力がなければ、絶望で生きていけないそうだ。
しかし、私にはそれらの忘れ物が大変愛おしく、また、そういった忘却の 中に存在する、私がかつて此処に存在していた証拠のかけらのようなものが、
どこか遠いところへでも散らばって、ある日ひょっと誰かのしゃっくりを止めたり
犬に遠ぼえをさせたりできないか、などと思うのである。
だから、私はこの日記を書くことにする。
この日記はその日にあった笑えることや、怒れることや、
その日に思い出した面白いことや悲しいことを記すためにある。どんどん忘れていくTwitterはコチラ

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2003年11月04日(火)かきおでん

いつも仕事やその他いろいろでお世話になってる人と久しぶりにごはんを食べた。湯島にあるおでん屋さんへ行ったのだけど、そこがまたまったりと京風な(高そうな)小料理屋さんのようなおでん屋さんで、カウンターのみ(もちろん予約がないと入れない)のお店の真ん中に瓢箪型の特注の大鍋が火にかかっており、美しく澄んだお出汁の中にコトコトとこれまた色うつくしいおでんダネが浸っている。そのタネひとつひとつも手作りでおいしいんだけど、「ずいき」というさつまいもの茎とか水菜とか、ふだんあんまりおでんでは食べないものがあって、どれもこれもおいしかった。中でも「かきおでん」というのはなんとしてでももう一度食べたい。ゆずとかみょうがとかがきいたお出汁の中にかきが入ってくるんだけど、そのかきのまわりが何か透明なトゥルントゥルンしたものでコーティングされている。たぶん葛だと思うのだが、真相はよくわからない。とにかく「えぇっ?」というぐらいおいしかった。ごちそうさまでした。

[link:96] 2003年11月06日(木) 12:07

2003年6月16日までの日記


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