『忘却』とは、忘れ去ることである。
人は『忘れる』という能力がなければ、絶望で生きていけないそうだ。
しかし、私にはそれらの忘れ物が大変愛おしく、また、そういった忘却の
中に存在する、私がかつて此処に存在していた証拠のかけらのようなものが、
どこか遠いところへでも散らばって、ある日ひょっと誰かのしゃっくりを止めたり
犬に遠ぼえをさせたりできないか、などと思うのである。
だから、私はこの日記を書くことにする。
この日記はその日にあった笑えることや、怒れることや、
その日に思い出した面白いことや悲しいことを記すためにある。どんどん忘れていくTwitterはコチラ
[link:99] 2003年11月09日(日) 18:25
[link:100] 2003年11月17日(月) 23:25
[link:101] 2003年11月17日(月) 23:29
[link:102] 2003年11月17日(月) 23:33
[link:103] 2003年11月22日(土) 00:12
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この日はおやつとして、「焼き立てアップルパイを食べる」のがテーマだったために、リンゴを買って行く。駅に向かう道、前方から家族連れが歩いてきたのだけど、そのダンナさんにすごい見覚えがあって、思わず立ち止まってしまった。絶対知っている顔なのにわかんない、しかも向こうは私を知らない、もうすごい早さで私の頭ん中のノートがめくられてるわけです。そうだ!この顔!前テレビで見た亭主改造計画に出てた「ダメ亭主」だ!とわかったんですが、普段何から何まで忘れる私が、一体どうしてそんな人の顔を覚えているんでしょう。その番組を毎回見てるわけじゃないから、たまたま見たそこでやってたそのコーナーです。なんでそんな人と道で会うんでしょう?その上なんで、気がつくんでしょう?人の記憶というのは案外バカにできないのかもしれませんね。でも間違いない。あの顔、あの格好。テレビではほんとに「もうこれは不可能じゃないか?」と思うようなダメ状態だったのですが、やっぱり見事に変身していて、依頼者の奥さんよりもダンナさんのご両親が感無量で泣いちゃってたのが印象的だった。きのうのダンナさんはまあ、その時よりはちょっと「ダメ方向」へ戻りかけ?という感じだったのだけど、以前の「ダメ亭主」には戻っておらず、一生懸命キープを心がけている様子だった。よかった。私はもちろん声はかけなかったんだけど、こういう時はあえて「あ!亭主改造計画に出てた人だ!見ましたよ!」などと街ぐるみで「声かけ運動」をすると、本人の意識も高まってかっこよさをキープできるんじゃないか、とドーナッツフィルムズ総指揮のPは語っていた。なるほど。
その後、料理上手なドーナッツフィルムズプロデューサーの手により素早くアップルパイが焼かれ、アッツアツのをハフハフ言いながらいただいた。これはもう私のアップルパイランキング1.2位を争うすばらしいアップルパイでした。もう一方のほうのアップルパイもやはりおばさんの手作りで、どちらもよけいな小細工はしない、味もいたってシンプル、焼き立てをほうばる、という点でまったく共通している。どっちが1位か2位かつけることのできない「2大おいしいアップルパイ」なのです。更にプロデューサーの手によりあっという間にポテトサラダと「豚ヒレ肉のマリネ(プロデューサー制作による固有名詞)」もできあがり、おいしくいただきました。この経験をフィルムに活かそう。