忘れ物はないね?:2003-10-13

『忘却』とは、忘れ去ることである。
人は『忘れる』という能力がなければ、絶望で生きていけないそうだ。
しかし、私にはそれらの忘れ物が大変愛おしく、また、そういった忘却の 中に存在する、私がかつて此処に存在していた証拠のかけらのようなものが、
どこか遠いところへでも散らばって、ある日ひょっと誰かのしゃっくりを止めたり
犬に遠ぼえをさせたりできないか、などと思うのである。
だから、私はこの日記を書くことにする。
この日記はその日にあった笑えることや、怒れることや、
その日に思い出した面白いことや悲しいことを記すためにある。どんどん忘れていくTwitterはコチラ

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2003年10月13日(月)カントリーミュージックレストラン

知り合いのミュージシャンがカントリーのバンドに参加するというので観にいく。そのバンドとは、いわゆるカントリーミュージックを生演奏で聴けるレストランなどで演奏するいわゆる『箱バン』のようなスタイルのバンドで、編成はペダルスティール、ドラム、ベース、ギター、そしてみなさんベテラン中のベテランというオトナのバンドである。銀座にあるカントリーマニアのお客さんが集うレストランで一日に4ステージ(しかも全部ちがうメニュー)もやっちゃうのだ。
有名な曲とかやると『いいねーっ!』なんて声がお客から飛び、MCでちょっとぼやっとしていると『○△ちゃんしっかりしてよ!』とか言われたりする。ひえー。こういうベテランバンドのメンバーに混じってフロントに立ちテレキャスを早弾きするなんていうのは並たいてのことではない。すごいなー。私もできることならこういう修行のような場に一度身を置いて、ぎゃふんとしたほうがいいのかもなー。そんな場すらきっともらえないだろうけど。
ベースの人は長髪にでかいバックルのベルトとかしていて、いかにもアメリカンなおじさんで、(長袖で見えなかったけど)腕にひょっとするとタトゥーとかしちゃって、(別にしてなかったけど)バンダナも巻いちゃって、(ホントはちがうと思うけど)ハーレーダビットソンとかまたがってると似合いそうな人(方向性は岩城滉一とか宇崎竜童とかをさらにアメリカン方向へ)だったが、MCで話し出すとなぜかものすごく『落語家口調』で、途端に毒蝮三太夫みたいになるのが面白かった。『そこんとこをまっつぐ(まっすぐ)行って、ひょっと自転車でもって走ること10分ぐらいしますとね.....まあ、なにをいってんでしょうかねえ?..』なんてしゃべりかたなのだ。こういう落語家口調ってなぜかなんとなく伝染しちゃう。今度MCとかで自分でもやっちゃいそうだ。

[link:83] 2003年10月15日(水) 19:18

2003年6月16日までの日記


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