『忘却』とは、忘れ去ることである。
人は『忘れる』という能力がなければ、絶望で生きていけないそうだ。
しかし、私にはそれらの忘れ物が大変愛おしく、また、そういった忘却の
中に存在する、私がかつて此処に存在していた証拠のかけらのようなものが、
どこか遠いところへでも散らばって、ある日ひょっと誰かのしゃっくりを止めたり
犬に遠ぼえをさせたりできないか、などと思うのである。
だから、私はこの日記を書くことにする。
この日記はその日にあった笑えることや、怒れることや、
その日に思い出した面白いことや悲しいことを記すためにある。どんどん忘れていくTwitterはコチラ
[link:60] 2003年09月08日(月) 23:08
しかし欠点はお店のおじさんの話がやたら長いことであった。が、今回ワインをあげる相手はフランス系のカナダ人で、好みとかは知らないが、ワインも飲み慣れてそうなので、やっぱり専門のお店へ行って選んでもらったほうがよい、との判断から再び行ったのであった。
すると、今回は前回応対してくれた話の長いおじさんの息子も一緒に店に出ていて、更にその娘が店のテイスティングテーブルで宿題をやっている、という状況だった。これならそんなに私一人に長々と話もするまい、と思い、サクッとお薦めのワインを選んでもらって帰ろうとした。ら、やっぱり話しはじめた。どうもここの店の人は、待っている客に話し掛けることが心遣いのひとつ、と思っているようだ。
まず前回同様おじさんのうんちく攻撃。へえ、あ、そうなんですか。ああ、なるほど。へえへえへえへえへえへえ。とやりすごしてレジへ行くと今度は息子が『ああ、さっきうちのおやじの言ってたことは必ずしも正しくないですから(間違いなのかい)。あんまり気にしないでくださいね。(親父にむかって)これはブルゴーニュじゃないんだってば!あ、そもそもこのビンの肩のはってるのが△◎☆で、このなで型なのが....。まあ、そんな堅苦しいことは言わず楽しんでいただくのが本来の目的なんで...』といった調子で、結局前回の2倍であった。その間娘は宿題のことを友達に電話で聞いたりしてるし。丁寧なのはいいんですが。まして悪い人じゃないんで胸が痛いんですが.....。