忘れ物はないね?:2003-09-02

『忘却』とは、忘れ去ることである。
人は『忘れる』という能力がなければ、絶望で生きていけないそうだ。
しかし、私にはそれらの忘れ物が大変愛おしく、また、そういった忘却の 中に存在する、私がかつて此処に存在していた証拠のかけらのようなものが、
どこか遠いところへでも散らばって、ある日ひょっと誰かのしゃっくりを止めたり
犬に遠ぼえをさせたりできないか、などと思うのである。
だから、私はこの日記を書くことにする。
この日記はその日にあった笑えることや、怒れることや、
その日に思い出した面白いことや悲しいことを記すためにある。どんどん忘れていくTwitterはコチラ

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2003年09月02日(火)犬の打撲

ゆうべ家の犬をさわっていたら、胸の変なところに左側だけ『しこり』のようなものがあるのに気が付いて心配していた。するとしばらくして、あちこちで『オエー』をしはじめ、心無しか足元もちょっとおぼつかない感じに見えたので『もしや腫瘍?癌では?』とますます心配になり、今日私が東京に帰ってくる前に動物病院へつれていった。
すると先生はやさしく胸の『ぽっこり』をなでながら、『99%打撲ですね。腫瘍の可能性は1%ぐらいでしょう。自然に治りますから、そうっと様子を見てみましょう。』とおっしゃった。どうも2週間ぐらい前、あがりかまちのところへ飛び上がろうとしたところ、そこに置いてあったスリッパに『ズルッ』となり、飛びあがりそこねて胸を打ったらしい。
どうもそれが腫れているようだった。そしてその『オエー』の原因は単なる食べ過ぎと、私が買ってきた食べ慣れない『おやつ』のせいだろうということだった。半泣きで病院へ駆け込んだ私と母を先生はやさしくなだめてくださり、『今日は何も診察していませんからお代はいただきません』とおっしゃった。ああ、世の中って素晴らしい。先生、本当にどうもありがとうございました。癌じゃなくてよかったけど、お騒がせして申し訳ありませんでした。

[link:54] 2003年09月02日(火) 21:43

2003年6月16日までの日記


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